絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

北村薫・編集

2009年03月04日 15時58分26秒 | 
謎のギャラリー―特別室〈2〉

マガジンハウス

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現代の近々の作品って、賞をもらった本でも
どこか「しゃべりことば」的。
「それでさー」「それでもってね・・・」みたいな感じ?
流し読みにはもってこいだけど、平易であればいいってもんじゃない。
やっぱり、言葉が緊張感を持って選び取られていく、
そういう作品を読んでいたい。

そんなわたしの独断に共感する方、このシリーズはいかがでしょうか。
冒頭の詩のような作品には
すっかりほーーーっとさせられますよ。。。
いろんなタイプの小品が入っています。
河合隼雄さん推薦は『狐になった婦人』
途方もないお話なのにぐいぐい引き込まれていきます。
虚構なのに真実があり、ありえないと思っても
狐をひとりの人間の他の面と考えたり出来て
読み手の想像を掻き立てる作品です。

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