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>上野公園の“メタボ鴨”、北へ帰れる?…専門家の間で議論

2007年12月23日 08時33分09秒 | 社会
いつも心配しておりました・・?。

>以下抜粋

>上野公園の“メタボ鴨”、北へ帰れる?…専門家の間で議論
 エサやりで太り過ぎた“メタボ鴨(かも)”は北へ帰れない?――。

 東京都が上野公園・不忍池で今月から始めた野鳥へのエサやり防止キャンペーンで「肥満で長く飛べなくなる」と訴えている点について、「キャンペーンの意義はわかるが、そんなカモが本当にいるの?」と専門家の間で議論になっている。

 都はエサやりによる影響について、「自分でエサを探す能力が低下したり、栄養が偏ったりするほか、太ってシベリアに帰れなくなる」と主張。監視員を巡回させ、池の周りに立てた看板でエサやりをやめるよう要請している。

 しかし、専門家の多くは懐疑的だ。鳥の渡りに詳しい東大の樋口広芳教授は「カモは春の渡りの時期が近づけば太り、渡り終えると体重が半分になる。エサやりで太って飛べなくなることはないだろう」と話す。

 エサやりは不忍池に限ったことではないが、環境省の調査によると、国内で越冬するカモは過去10年で、約180万羽前後と大きな変化はみられない。ハクチョウは過去10年で約6万羽から約8万羽に増加。日本白鳥の会の小西敢(かん)さんも「太って帰れなくなった例は、見たことも聞いたこともない」と語る。

 都環境局は「例年1月末になると非常に太ったカモがおり、『何千キロも飛べないだろう』『こんなに太ったカモは見たことがない』という意見も聞いたので」と釈明するが、「追跡調査で確認したわけではない」と科学的根拠の乏しさは認める。

 ただ、野生動物への餌付け禁止の意義を否定する専門家はいない。北海道帯広市で野鳥へのエサやり問題を調べる帯広百年記念館学芸員の池田亨嘉(ゆきよし)さんは「これを機に全国で、野鳥へのエサやりの何が問題なのか、話し合う場が増えてくれればいい」と話している。

(2007年12月22日14時32分 読売新聞)