先日わらび邸におじゃました折、珍しいお菓子を教えていただきました。
おいしさはもちろんですが、この形状が不思議です。
確か、鉄製の花みたいな型に棒がついているものを使うはずなのですが、ドーム状になっている理由がわかりません。
柄つきの型をてんぷら液みたいな生地に半ばまでひたして、それを揚げ油に入れて揚げるはず。
型から抜くには、表側(ふくらんでいる側)が、柄に近い側のはずなのだけれど、凹面になっている型だと抜けないよね?
型から外したあとに、揚げていると自然にカーブしてくるのかも?(duckbillさんの説)
気になるので調べてみました。
「揚げ菓子 タイ」で検索すると、このお菓子は「カノム・ドークジョーク(またはドークチョーク)」ということが分かりました。
使う型はこんな感じ。 |
もうちょっと調べると、カノム・ドークチョークのを作ってみた方のブログ(こちらとかこちら)がみつかりました。
これらの情報によると、揚げたあと、まだやわらかいうちに、小さめの凸型のもの(伏せたお茶碗の高台など)にのせて、花開かせるようなのです。
その手があったか~。なるほどねー。
しばらくすると冷めて固くなるので、凸型からはずしても形が安定します。なので凸型のものは沢山用意する必要はないようです。
そういえば洋菓子の本でも、こんな感じのお菓子を見かけました。名前にロゼッタとかロゼットとかがついたような・・・。
調べてみると、英語ではロゼットクッキー(型はロゼットアイアン)というそうです。
こちらのブログによると、スイス、ドイツなどヨーロッパ各国、そして中近東にも類似の揚げ菓子があるようです。
(イスラム世界からヨーロッパに広がったのかなあ)
ただし、どれも、揚げあがった平らなままの形状。
わざわざドーム型にするのは、タイ特有のものかもしれません。
一度作ってみたいけど、型を買うほどではないかなあ・・・。
私が買ったものはアフガニスタンブースで「アフガン クッキー」とラベルされていましたが、この名前で検索するとまったく別のニュージーランド名物が出てきます。
アフガンのは丸みは付けてなくて、材料が「小麦粉、牛乳、砂糖、ピスタチオ、カルダモン」となってました。揚げたあとシロップで味付けし、仕上げにピスタチオとカルダモンの粉で風味付けしてある感じ。食感と風味はパリパリの天ぷらの衣が一番近い印象です。
ちなみに帰宅するまでに粉々になってました。
あと、別のブース(スーダン?)でも似たものをマシャバック(Mashabak)という名で売ってました。こちらの名前で検索してもそれらしいものの情報は出てきませんでした。
アラブチャリティバザーにあったとは!(今年は行きたいものです)
アラブのお菓子は、ローマ字表記がひとつに定まっていないせいか検索しにくいですよね。(前にコメント頂いた何だったかもかなりシツコク検索しましたが出てこなかったなあ・・)
Mashabakで検索すると、細く垂れるような生地をひとかたまりに揚げたものが出てきましたが、それかなあ。Mushabakともいうようです。
インドにもジャレビという似たお菓子がありますね。