チェルトーザ・ディ・パヴィーア Certosa di Paviaの石の象嵌細工
旅行の記事、写真があるところから、ちょこっとずつご紹介します。
えーと、そもそも今回の旅行は、ダンナサマのパドヴァ(イタリア)出張について行く予定だったのですが、結局ダンナサマは出かけないことになり、私と母だけ、ミラノに行くことになったのでした。
基本的にはミラノをぶらぶらしていたのですが、ちょっとだけ、パヴィア方面に遠出をしました。
パヴィア大学で有名なパヴィア(パヴィーア)はミラノのほぼ真南、約30kmくらいのところにあります。
チェルトーザ・ディ・パヴィアは、パヴィア市街ではなく、パヴィアより約8kmほどミラノ寄りの場所。
今回はバスを使って次のようなコースで回ってきました。
ミラノ(朝出発)
↓(45分くらい)
チェルトーザ・ディ・パヴィア(2時間くらい見学)
↓(15分くらい)
パヴィア(昼頃到着。建物や橋などを外側から見学。ランチ)
↓(1時間弱くらい)
ミラノ(昼下がりに到着)
なぜパヴィア市街で、「外側から見学」なのかというと、パヴィアの街の商店も教会もどこもかしこも昼休みだったため(12:30-2:00くらいかな)。
本当はお昼直前に着いたのだけれど、お店をちょっと見ていたら昼休みになったのでした。
(本命はチェルトーザ・ディ・パヴィアだったので、別によいのです)
さて、チェルトーザ・ディ・パヴィア。
ミラノの領主、ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティが一族専用の墓所として、修道院を立てた場所です。
(修道院の名前がそのまま町の名前になっています)
ところで、チェルトーザという言葉、ご存知でした?
イタリア語で教会という意味かなーと漠然と思っていたのですが、調べてみると全然違いました。
なんと、カルトジオ会という修道会の名前だったのです。
本山は、フランスのシャルトリューズ!聞き覚えがあると思ったら、有名なリキュールの製造元でした。
世間から離れて祈りと思索の日々を送る、この会の修道士・修道女が今もいるようです。
調べてみたら何だか全く別世界を覗いた感じで面白かったので、ご紹介します。
くどくど書いてありますが、是非読んでみて下さいませ
(英語の情報をつぎはぎしているので間違いがあるかもしれません。ご指摘頂けると幸いです)。
祈りと思索の日々って、どんな感じなんだろう。
物欲と雑念の日々を送る私には、想像もつきません・・・。
カルトゥジオ修道士・修道女は、教会と、そして罪多き人間を代表して祈りを引き受けてくれている、ということのようです。
私の分も、含まれているといいな・・・。
■カルトゥジオ会
●概要
カトリックの修道会のひとつ。
ケルンのブルーノ(1030-1101)が、1084年にフランスのグランド・シャルトルーズの地で祈りの生活を始めたのが始まり。
英語:The Carthusian Order, the Order of St. Bruno, charterhouse(これは建物「カルトジオ修道院」を指すのかも)
フランス語:Chartreuse シャルトリューズ
母修道院:グランド・シャルトルーズ(フランス)
・・・あのシャルトリューズリキュールのオリジナルの販売元です。
イタリアにも支部があるようですが、チェルトーザ・ディ・パヴィアにはないので、今回見かけた修道士さん達はまさにここで修行をしている訳ではないようです。
●カトリックの修道会について
活動形態でいくつかのタイプに分かれている。
・観想修道会 Monastic orders:基本的に修道院の中だけで祈りと観想、労働を中心とした生活を送る修道会
カルトゥジオ会(男女)
厳律シトー会(男女)(トラピスト会)
・托鉢修道会 Mendicant Orders:修道会会則により、私有財産を認めていない修道会
フランシスコ会(男子)--『薔薇の名前』でショーン・コネリーが演じた役がここの修道士
ドミニコ会(男子)--神学研究に励み、異端審問官を多く輩出
・教育修道会 Clerics Regular (日本語と英語の対応不明)
イエズス会(男子)--男子修道会では最大規模。
・Canons Regular
・宣教修道会
・騎士修道会など
●修道士になるには
3~12ヶ月、聖職志願者として修道士と同様の生活を送る。
その後、2年間の見習い期間。
仮誓願を行い、3年間過ごす。
その後誓願を更新し、更に2年過ごす。
そののち厳粛な誓願を行い、神と教会に自分自身を捧げることを誓う。
45歳以上の男性は受け入れられません。
(何故???)
●修道士の1日(概略。修道士と修道女のが多少混ざってます)
修道士・修道女は、今日でも修道会開設当初の戒律をさほど緩和することなく、世間から離れ沈黙と孤独を重視した厳しい生活を送っているそうです。
基本的には一日2食(断食時には1食)、各自の個室で、配達してきた人ともあわないようにとるとか。
日曜・祝日は、食堂で皆で沈黙のうちに会食し、また田舎に逍遥に出かけるそうです。
年に2回、コミュニティ全体で丸1日のレクリエーション日があり、また近親者に限っての訪問を受けられるとのこと。
睡眠は、夜中起床して祈りの時間3時間を挟み、4時間プラス3時間程度のようです。
23:30-00:15 起床・個室内での祈り
-03:30 チャペルでの朝課・lauds(賛美歌?)
-06:30 睡眠(3時間)
-07:00 起床
-08:00 一時課(the Angelus(お告げの祈り))
-09:30 チャペルでの祈り
-11:00 三時課
-12:00 労働(1時間)
-13:30 四時課、正餐、自由時間(作業・読書・庭作業など)
(食事は個室で、配達する人とも合わないようにするらしいです)
-16:00 労働(2.5時間)
-17:00 チャペルでの晩課
-19:00 労働・読書・夕食・祈り
-20:00 終課
-00:15 睡眠(約4時間)
労働は、合計3.5時間。完全に孤立した簡素な生活だと、自分ひとりを養うのにそれだけの労働時間でいいということだろうか。料理を作ったり洗濯をするのはどうするのだろう・・・。
と思ったら、やはり雑用担当の人がいるようです。
「平修士 ray brothers」というそうで、祈りの時間をより少なく、労働と共同生活の時間をより多く持つ人々が、正規の修道士をサポートしているようです。
初期の修道会には特に分業制度はなかったようですが、11世紀頃から修道院生活での神学研究の比重が増し、文盲の人などどうしても研究上劣る人が平修士になった(にしかなれなかった)ようです。
服装や生活なども区別されていたようですが、今は差別的扱いはなくなってきているようです。
■参考資料
ウィキペディア Carthusian、修道会、イエズス会、ドミニコ会、グラン・シャルトルーズ、ケルンのブルーノ Lay brother
カルトゥジオ会公式HP(英語、その他)
焼いたパンの上にポーチドエッグを載せてブロードを注いだスープです。
修業時代、よく作ってました。
くぅううう、まだ行った事がないのです。
羨ましい!!!
ランチはパヴィーア市街で食べたのですが、ケバブ屋さんに行ってしまいました(美味しかったけど・・・)。
ところでそのパンというのは、カリカリに乾燥させたものでしょうか、それとも普通程度のふんわりしっとりしたパンでしょうか。
ミラノの市場やあちこちで、カチカチに乾燥させたパンをよく見かけました。
サラダに使ったりすると聞いて買って帰ったのですが、適当に梱包したらバキバキに!
細かいところは、更に砕いてパン粉のパスタにしようかと考えています。
硬いパンは、イタリアでは普通にあるもので、
水で戻して使う事が多いですよ。
パッパ・コル(アル)・ポモドーロと呼ばれるパン粥にしたり、
パンツァネッラと言うパンのサラダが有名です。
昔、保存用に塩を強く作ったパンを1年かけて食べていた名残が強い様に思いますね。
ubsnaさんが今日パッパ作っておられましたね。
とても美味しそうでしたよ。
ほどよく柔らかで消化によさそうですよね。
パンツァネッラ、調べたら色々画像が出てきました!美味しそう~。
バキバキに割れた堅パンが丁度よい感じなのでやってみます。
ごはんや麦粒、クスクスを混ぜたサラダと、基本方針(?)は一緒っぽいですね。
もしかしたらそのときも撮影はダメだったのかな。
大抵の一流の美術館ではフラッシュなしの撮影はOKですが、クレモナの美術館では三脚さえ可能だったので驚きました。
どんな所でもイタリア語で撮影してもいいか聞いてみるといいですよ。私的な利用なら結構OKがもらえたりします。ただブログなんかに載せるのも私的な範囲に入るかどうかは分からないのでこれも聞いてみるといいと思います。
イタリア、あちこちを旅行していらっしゃるのですね。
日本だと大抵の美術館は撮影NGですが、ウィーンの美術史美術館だったかではOKでびっくりしました。
(海外では大抵OKなのでしょうか)
イタリア語で聞く・・・・・・。
ガイドブックの後ろに簡単な会話集があるはずですよね。
頑張ってみます!