昨年(2005年)は沢山の品種の干し柿に挑戦してみました(一覧表はこちら)。
今年はそのなかから作りやすさ、味と価格の点で厳選して、品種を絞り込んでみました。送って下さった農園の皆様、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
今年ひとつ学習したのは、もいでから(購入してから)すぐ皮むきをするのではなく、弾力がでるまでしばらく放置してから剥いた方がよい、ということ。
こうすると干し柿の「表皮」が薄く、ぽっちゃりと仕上がるような気がします。
色も比較的きれいに仕上がるみたい。でも固めに仕上げようとするとやっぱり黒くなってはしまいますが。
あと、新たな干し方を考案したのも今年の収穫でした。「ハンガー方式」です。
このやり方だと全ての柿を水平に吊すことができ、ヒモが柿に食い込む、ということがないですし、急な天候変化などにも対応しやすい気がします。
問題点は、あまりに簡単に持ち歩けるので、ちょこちょこ動かしてしまって、それによって柿と柿がごつごつぶつかりあってしまうこと。心配でもそっと見守った方がよいです。
昨年、今年と作った感想ですが、縦長の柿と平たい柿(平核無や今年は作りませんでしたが山形の紅干し柿)では特に干し柿の肩の部分が違ったできばえになる気がします。
縦長の柿の場合、肩部分は固くすじっぽくなり易く、その代わりおしり(ヘタの反対側)がぽちゃぽちゃ、とろりん、となってきます。おしり側の方が追熟しやすいせいかなと思います。(そういえば柿ってヘタを下にして売っていますよね。傷みやすい花落ち側を上に向けているということかな)。
平たいタイプの柿は部位による柔らかさの違いが少なく、肩もおしりも同様で、全体がぽっちゃり仕上がる気がします。
西条柿は昨年の鳥取農協のものの方が上等に出来上がりました(値段がもとっても高いだけのことはあるようです)。
味はどれもおいしいのだけれど、来年作るかどうかは悩むところ。時期が早い分、とてもカビの被害を受けやすいのです。心労でやつれちゃいます。今年なんて11月にクーラーを入れました。(ああ、寒い冬の去年はよかった)
皮むきのとき、あまりに忙しくて写真を忘れてしまったのも今年の反省点です。下の一覧表の▲は、今年の写真がないため昨年(2005年)の記事を参照しています。
なお、下記のコメントは、あくまで今回手に入った柿についてなので、品種の特徴を表しているかどうかはよくわかりません。
我が家の干し柿を味見して下さった方、よかったら味や食感、どれが好みかなど、感想を書き込んで下さると励みになります。
種類 | 産地 | 関連 記事 |
干し柿の色・形 | 今年の感想 |
---|---|---|---|---|
西条 | 広島 | ● ● |
種はほとんどない。 |
今年の干し柿第1弾。 |
西条 | 山口 | ● | 種有り きんちゃく型 |
大小混在。全体的に広島のよりは大きめ。 |
甲州百目 |
山梨 |
▲ | 種少しあり。 三角形。 ずっしり立派。 |
昨年同様矢崎フルーツ園さんにお願いしたのですが、今年は小さめを頼んでみた。 食べるのに丁度良い大きさではないかしら。 肩の部分は多めに剥き取ってしまっても大丈夫だった。 |
大和百目 |
山梨 |
▲ | 種少しあり。 長方形。 肩がやや黒く、先端は赤い。 粉が吹きやすい。 |
こちらも矢崎フルーツ園さんにお願いしました。 昨年より完熟したものが届いたので、干しあがりもぽっちゃり系になったかも。 今年は肩を大目にむきとって、ヘタのくぼみの皮は残したので楽だった。 |
八珍柿 | 新潟県佐渡 | ● |
種はない。 |
矢田農園さん、佐渡特選さん、本間さんから購入(どこか不作の場合に備えて)。でも私の愚かなところは、全部佐渡ということ。地域が同じだと作柄も似ているのでは?当然収穫期も近くて、一度に沢山届いて大変だった。 |
富士柿 | 茨城 | ▲ | 種少しあり。 鐘のような形。 大きい。 干しあがりは甲州百目に似ている。 粉が吹いてしまうともう見分けが・・・。 |
買いに行くのが遅くなってしまって今年は少しにした。 しかし、遅かったのが効を奏して、干し柿には絶妙な柔らかさになっていた。全部買っておけばよかったよ~。 |
愛宕 | 愛媛 |
紡錘形。 |
近くのスーパーで買った。 かなり若いのをもいでしまっているようで青かった。安くないのにカメムシ傷も多くて生の状態では品質はいまいち。 弾力が出るまでかなり長く放置した。 干しあがりはうまくいった。 | |
鶴の子 |
茨城 | ● ● |
種が沢山ある。 |
採集した。 カラスを牽制して早採りしてしまったが、もう少し熟させたかったなあ。 種が多いせいもあり、主に巻き柿に加工。 |
ハート形 |
茨城 | カラスにやられて今年は収穫なし |
摘蕾もして、採集する予定がカラスに全部持って行かれた。 |
広島西条柿 山口西条柿
大和百目柿 甲州百目柿
どちらも八珍柿
粉がついたりつかなかったり、何故でしょう
八珍柿のアップ 愛宕
あんまり固いうちに干さない方がいいんですね。干し方もいろいろ参考になります!
同じ柿を干しても、気候や干す時期によって出来上がりが違ってくるし・・・干し柿作りって奥が深そうです。
aiwhasさんといいFujikaさんもとっても研究熱心ですね。
私がいただいたのは八珍柿だったと思います。形が平たくて可愛かったです。干し加減もソフトでとっても美味しかったです。
昔干し柿というとすごく甘いというイメージがありましたが、甘さもほどよくあっというまに平らげてしましました。
70㎏も干されたんですね。う~~ん やっぱりスゴイ。
昨年は干し柿が作れて嬉しかったです。今年もと意欲をかき立てられます。
沢山作ってみんなに食べて頂くのが楽しみです。patakoさんも少しいかがですか~。
1回作るとはまりますよね。
ポメマルさんも来年はきっともっと沢山作りたくなるはず・・・・(うふふ)。
fujikaさんの西条柿、自分で干した地元産渋柿3品種、八珍柿、矢崎さんの甲州百目、大和百目を食べ比べましたが、個人的には大和百目のザクザクした歯応えが一番大好きでした。
熟してから剥くと味もまろやかになっておいしいですが、カビがつきやすいようですね。初めは外で干してましたが、雨続きでべったり結露し、カビまみれになってからは、部屋干しに切り替えました。干し柿作りには除湿機が絶対必需品ですね。
ハンガー方式に私もチャレンジしてみましたが、サイドに引っ掛けるが難しくて、2本ほどで断念。ホームセンターでコートなどを掛ける2本タイプのメタルラックを買ってきて、綱渡りのように干しました。
頂いた西条柿を冷蔵庫に入れてたら、カビが生えてていくつかダメにしてしまったのが唯一の心残りです。Fujikaさん、ごめんなさい。チルドじゃなくて、ドアポケットに入れてたのがいけなかったみたいです、、、。干し柿は保存食ですが、地元には四季折々の果物があふれてますので、カビが来る前にどんどん食べきっていくぐらいの量を干すのがちょうではないかなーと思っています。(でも、来年もいっぱい買っちゃうんだろうな、、、)
西条柿、こちらこそご心配かけてすみませんでした。
うちでもチルドルームに入れてもカビが来てしまったものもありました。
記事にも書きましたが、早生の柿を干す場合は本当に危険がいっぱいです。雨や湿度、気温。
カビがないように見えても胞子が付着してしまっているような気がします。それ以外のものは寒くなってから干し始めたので、ほとんど問題が起こりませんでした。
来年は普通に寒い冬がいいなあ。