採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

高山で見た謎の栽培植物→シャクヤク

2021-04-14 | +その他

穂高に行った際、丸一日フリーな日があったので、高山に行ってみることにしました。

高山では、いわゆる観光地の旧市街とは、線路(駅)を挟んで反対側(西側)の和菓子屋さん(ひよこ庵)をまずターゲットに。

駅の西側は、比較的新しく開発されたエリアなのかな、お店はとびとびに散在しているだけですが、広々して歩きやすいところでした。

高山市街

なんで歩きやすいのかな~、と歩きながら思っていたのですが、町がなんとなく平らなのです。
この写真のように、歩道が、色分けされているだけで、段差がない状態。
ほかの場所では、ブロック的なものが飛び飛びに突き出していますが、面としては、車道と歩道が同じでした。
バリアフリー都市なのかな?除雪の都合?
とにかく、道は平らで歩きやすく、高層建築がないので空も広く、なんだかいい町でした。

和菓子屋さんやパン屋さんに寄りつつ、テクテク歩いていたところ、見慣れない植物の植わった畑がありました。

高山で見た植物

これは、明らかに植えてあるし、畑よね?
でも一体何。

高山で見た植物

地面から、赤っぽい色の新芽がにょきにょき出ています。
木本か草本かもよく分かりません。

高山で見た植物

大して情報量は変わりませんが、拡大写真を。
毛などはない、比較的つるっとした植物です。
色合いは、雑草のヤブガラシに似ていますが、あれはツル植物でまきひげがあります。
何だろうコレ。

高山で見た植物

もうちょい葉っぱが広がっているのがこちら。
でもやっぱり見たことないなあ・・・。


この時期こういう新芽があるということは、木本かな? とすると山菜系、もしくは観賞用園芸植物か、染織などの工芸に使うものか。

・「山菜 紫色の新芽」で検索してもいまひとつ似たものなし。

→工芸系かなと「麻 新芽」で検索すると、似た色の画像が!
 そのサイトを見ると、「曙升麻の球根を植えた場所から新芽が出ました。ヤブガラシの芽のようにも見えます・・」という記述が。
 そうそう、ヤブガラシの色なのです。でも、「曙升麻」って何だ?

→「曙升麻 新芽」で画像検索。すると新芽画像は出てこなかったものの、読み方が判明。「ショウマ」ですって。

→「ショウマ 新芽」で改めて画像検索。
 これだ!というものは出てこなかったのですが、ショウマと呼ばれる植物にはいくつかあり、山菜、もしくは生薬として使われるものもあるようです。


(1)サラシナショウマ
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。草丈は1m以上になるものがあり、8~10月頃に、猫のしっぽのようなフサフサの目立つ白い花が咲く。
個体がまとまって生育する場所は、林縁あるいは立木密度の低い湿潤な林床。
昔と比べて人里に近い場所を中心に個体数が減少したといわれている。

 若芽は茹でたあと長時間水にさらして、あくを抜いてから、お浸し、和え物にして食べる。
独特の苦みが特徴の山菜だが、最近その苦みゆえにあまり食べられなくなった。
ひげ根を除いた根茎は升麻(ショウマ)という、漢方薬で解熱、解毒に用いる。

※新芽の画像検索は、おおむね緑色のような・・・。
でも林床と開けた畑では色が違ってくる可能性もありますね。

(2)トリアシショウマ
ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で、草丈は40~100cm。7~8月頃に白い花(円錐状花序)が咲く。
林内だけでなく、道路沿い、伐採跡地など日の良く当たる所にも生育している。
若芽は茹でたあと水にさらして、お浸し、和え物、煮物などいろいろな食べ方があり、おいしい山菜とされている。
地方によってはトリアシと呼ばれている。

※新芽は茎が赤褐色で全体に短毛がびっしりついている、という記載もあるので、今回見たのは毛がないのでこれではなさそう。


(3)ヤマブキショウマ
バラ科ヤマブキショウマ属の多年草で、草丈は30~80cmに達し、6~8月頃に白い花(枝分かれした円錐状の総状花序)が咲く。
トリアシショウマと一緒によく生育している。
若芽はトリアシショウマと同様に食べられる。地方によってはイワダラ、ジョンナと呼ばれている。

若芽でトリアシショウマと見分けることができ、トリアシショウマは茎が赤褐色で毛が生え、茎先が鳥の足状に3つに分枝するのに対し、ヤマブキショウマは、茎が緑色で毛がなく、数段になって分枝する。

※毛はないけど、色が緑色、ということなので、これでもなさそう・・・。


(4)レンゲショウマ
日本固有の1属1種の植物(キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草)で、東北地方南部から近畿地方にかけて分布。
深山のやや湿った林床に多く見られ、やや薄暗い林に大群落をつくっていることもある。
シャンデリアのように、蓮の花、もしくはクリスマスローズに似た大きな美しい花を無数にぶら下げて咲く姿は、夏の花の風物詩。

※今回みたのは、日当たりのよい乾いた畑だった。湿った林床とは違うけど・・・。


結局、どのショウマか(ほんとにショウマかどうかも)絞り込めませんでした。
こんなに沢山植えているということは、山菜として食べられるもの(ヤマブキショウマ)かと思ったけれど、花(レンゲショウマ)かなあ。
山野草みたいだけど、こんな風に育てたりするのかしらん。
むーん、すっきりしないな~。

もしご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さいませ!


→コメント欄で教えて頂きました。
これはシャクヤクだそうです。
シャクヤク、豪華な花は知っていましたが、若芽がこんなだったとは!!
みなさんありがとうございました~☆☆

■参考情報
山菜として食べられているショウマ

トリアシショウマ

レンゲショウマ

コメント (8)
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