マルシェの終わった週明け、湿っぽい天気だからヤマドリタケモドキ出てるかも、と思って下を見ながら歩いていました。
でも、きのこ全般、少な目。
あまりにしっとりしすぎて、菌糸体の成長の方にいそしんでいるのかな?
とぼとぼ歩いていると、いつも薄暗いカシ樹林の下に、何か明るく光るようなものが。
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こ、これは!
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明るい茶色で皮革製品のようなビロウドのような質感のこれは、チチタケ(チタケ)では!?
Myナワバリ内で見るのは初めてです。 基本的に見かけないので、探してみることもなかったきのこでした。
たまたま(?)箱とカッターを持っていたのでひとまず摘み集めてみました。
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触るだけでじわーっと乳が滴ってきます。 そして、そこはかとない、海産物のようなにおい。やっぱチタケですよね。
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カサの表面側からも乳が・・。
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かなりの広さに群生していて、しかもそれぞれが大き目。 予定外の大収穫! (チタケの加工は慣れないので、もう少し少ない方が助かったんだけど・・・)
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並べてみると、こんなに沢山ありました。
チチタケは、長野あたりでは見向きもされませんが、栃木県では異様に愛されているきのこです。 ナスと一緒に炒めたチタケそばが有名です。 レシピを見ると、チタケは一人一個でも十分ダシが出るんですって。 こんなにあると、お蕎麦何人分でしょうか・・?
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ナイフで切ると、乳があふれてきます。 Duckbill師匠によると、この乳がダシのもとなので、ヒダを上にむけて乳を落とさないようにカットして、即座に加熱していくのがいいそうです。ネットで調べると、ゆでこぼすという人もいて、対極ですね。 (加工についてはまた別記事で)
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この乳には天然ゴムの成分が含まれるようで、触るとねばねばが手にくっつきます。 かゆくなったりはしなくて、よく洗えばとれます。
●おまけ
チチタケとはちょっと離れた場所で、似たような質感のきのこがありました。
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ビロウドのようなドライで固めの質感はチチタケに似ていますが、色はだいぶ薄くて、肌色。
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ヒダは粗めで、傷つけると白い乳が出ます。 ヒロハチチタケかなあ。 とりあえず今回は観察のみ。
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