採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

栗の渋皮煮 Q&A

2012-09-13 | +干し柿・干し芋・栗

まだ日中は夏のような暑さです。 
雨もろくに降りません。 
毎日毎日、同じような暑さと日差しで、まるで時間が止まったようです。 

でも、ふと見上げると、栗のイガがふくらんで、うっすら色づいてきています。
(愛媛のかずさんはもう栗を入手したとか!)
My畑の側の大粒栗の木、昨年はライバルが少なく沢山拾えたけれど、今年はどうかな。


イメージトレーニングがてら、渋皮煮作りのコツなどについて、Q&A形式でまとめてみます。
自分がこれまで作ってきた経験(失敗)をもとにしていますので、間違っていることもあるかもしれませんが、もし参考になれば・・・。
(思いつき次第、Q&Aを追加していきます。質問募集中です)

いまのところ写真なしです。字ばっかりですみません。


■栗の準備、皮むき

Q:栗の選び方は?

A:渋皮煮の場合、一にも二にも新鮮さだと私は思います。
新鮮さと品種が同じだと、出来上がりが揃います。
スーパーの栗の場合は、新しい栗と数日前の栗、(場合によってはいくつかの品種)がひと袋に混在している場合があります。
なるべくツヤツヤしているものを選ぶとよいと思います。
産直で選ぶ場合は、生産者さんごとに特徴があると思うので、いくつか試して気に入ったものを選ぶといいと思います。
自分で拾うと確実です。栗拾いの初回は古い栗が混ざってしまったりしますが、その後2日に一度くらいは拾いに行くと、鮮度が揃います。


Q:虫が大嫌いなのですが、虫入りの栗と虫なしの栗を、剥く前に見分けることができるでしょうか?

A:虫が入っている痕跡は、よく見ると分かります。
栗をよくみて、ふくらんだ側(ザラザラのところ)にうっすら線があり、そのどちらかの端に小さな穴があれば、そういうものは虫入りです。
シーズンの始まりの頃は虫が小さいので、その部分だけカットして、渋皮煮に出来ないこともないです。
秋が深まると、虫も大きくなります。
穴のあるような栗は拾ってこないのが一番ですが、もし剥いてみるときは心構えが必要。


Q:皮の剥き方は?

A:人によっていろいろあると思いますが、私は栗剥き鋏(くりくり坊主)を使っています。
  (皮の剥き方の写真入り記事はこちら
おしりを上にして持ち、ツルツルの部分の数カ所皮を剥ぎ、ぱかっと剥がすようにすると早いような気がします。


■渋ぬき、スジの掃除

Q:重曹で茹でてスジをこすりとろうとしたら、スジが渋皮にこびりついてとれないのですが、何故でしょう。

A:次の2つの理由が考えられます。
・重曹の量が少ない
・栗が新鮮でない
シーズンはじめの栗で、しかも新鮮なものは、スジがとてもきれいにとれやすいです。ツルツルになります。
(ただし渋皮が柔らかいので、ヒビが入りやすい傾向もあるかも) 


Q:渋を抜く最中、うっかりグラグラ煮てしまって、ヒビが入った栗ばかりになりました。これをどうしたらいいでしょうか。

A:渋皮の渋みが抜けていれば、渋皮ごと栗ごはんや栗ペーストに。
渋皮がまだ渋いようであれば、渋皮を剥いて、栗ごはんや栗ペーストに。


Q:渋抜きの際に使う鍋はどんなものがいいでしょうか。

A:ペナペナよりは、やや厚手がよいと思われます。
栗が水面から出てしまうと失敗するので、栗の量に大して十分大きいサイズが必要です。
更に、毎年使う鍋を変えない(同じ鍋を使う!)ことが重要です。 
鍋を変えてしまうと、煮え方や煮立つまでの時間など、各種条件が変わってきて失敗のもとです。


Q:渋がなかなか抜けないです。

A:栗が割れてしまうのを怖がって、弱火過ぎて煮立たない状態だと、何度茹でても渋が抜けないことがあります。
ちゃんと煮立てる必要があるようです。



Q:渋抜きのために茹でていたら、最初はツルツルだった栗がザラザラして色がついてきました。

A:(推定ですが)渋皮から出てきた渋が栗表面に再度付着してしまったものと思われます。
そのザラザラは、その後何度か煮てもとれず、ツルツルには戻りません。
渋抜きのために茹でる際は、一旦煮立ったらうっかり長時間煮すぎず、早めに火から下ろす方がよさそうです。


■柔らかく煮る

Q:圧力鍋を使えますか。

A:渋皮のスジをとり、また渋味もしっかり抜いた後の栗は芯まで柔らかく煮る必要がありますが、この際には圧力鍋を使うことも出来ます。
(まだ私も研究中です)
圧力鍋で煮ると、栗にヒビが入りにくいような気がします。
ただし、冷やすときは鍋に水をかけて急冷するのは厳禁です。
栗の内圧の方が高くなり、鍋のなかで栗がはじけます。 


■シロップで煮る

Q:シロップで煮たあとに味見したら、少し渋いことが分かりました。どうしたらいいでしょう?

A:(経験談)そのまま瓶詰め・煮沸し、シロップとともに密閉しました。
(ラベルには、「渋い」と書いておきました)
一年くらい常温で保存後、開封してみると、渋みがなくなっていました。
保存することにより少々の渋みであれば消える可能性もあります。
使い方を工夫するという手もあります。
ペースト状に加工し、バターや生クリーム、もしくは小豆餡と混ぜお菓子に使うと渋みが気にならなくなると思います。


■保存

Q:瓶詰めした栗は、 どのくらい保存出来るでしょうか。

A:シロップがじっくり染みこんで、1年後が食べ頃です。
私の経験では、2年くらいは余裕で、全く問題がありません。


Q:作りすぎてしまったのですが、いい消費方法はありませんか。

A:その問題はまだ解決出来ていません。誰か教えて下さい。 



■栗渋皮煮 関連記事
2006栗渋皮煮 このときは49個作ったのでした。
栗渋皮煮作業覚書(作り方)
栗の皮のむき方(栗剥きバサミ使用)
2007栗渋皮煮30個作成。
2008栗渋皮煮この年は圧力鍋も使ってみました。107個作成。 
2011栗渋皮煮 大粒栗が拾えたのでそれで作成。栗の粒が大きいと瓶とシロップが大量に必要。
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コメント (5)
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