採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

せっかく草刈りしたのに・・・・。2007栗渋皮煮

2007-10-25 | +干し柿・干し芋・栗

2007/9/26

5m四方ほども草刈りして栗拾いに備えたのですが、今年の栗は不作でした。

まず実が小さいし少ない!
そして栗の実につく虫が多いのです。落ちたばかりの実を見ると、もう大きな穴が開いていたりします。枝についているイガを見上げると虫の食べかす(粉っぽいもの)が出てきているものがあちこちに。
例年ですと樹上でこんなに食い荒らされているということはなかったです。そして落ちたばかりの栗は概ね綺麗で、たとえ虫がついていたとしても虫がまだ小さいため虫食いかどうか見分けが付かないほど。今年は木から落ちたばかりの段階で虫がもうコロコロに太っています。

よくよく木を見ると、枝に寄生してこぶを作り葉っぱを枯らせてしまって木を弱らせるクリタマバチの被害が随分多いようです。クリタマバチによって樹勢が弱って、そこにつけ込まれて実を食べる虫もやりたい放題、だったのかな。
今年の夏の暑さが何かの要因になっているのでしょうか。


やや小さめながら、何とか虫のいない栗を選んで重曹で渋ぬきをしてみると、今度は栗の様子が去年とは違います。いつもよりずっと渋が多いのです。
何回ゆでてもまだ渋い!
クリタマバチとか、実をかじりに来る虫に抵抗するため木が沢山毒(渋)を生産して抵抗しようとしたのではないかしら。

去年は、重曹の分量など適当で、茹でる回数も適当に作業していたけれど、それほど苦労せず渋さは抜けた気がします。今年は柔らかすぎになるくらい何度も茹でたのに、なんだかまだ少し渋いのです。
うっかりソファーでころりと横になって、グラグラに煮えたぎらせてしまったりしてひび割れが出来たりして、最後はもう投げやりになってしまいました。いつもはつやつやの栗をさわっているだけで嬉しかったのだけど、今年は作っていてあんまり楽しくなかったなあ。(いちじくの疲れが出たのかしら)

ちょっと渋いけど、いいや、瓶に詰めてしばらくしたら味が馴染むかもしれないし・・・と漠然と期待しつつ、瓶詰めしてしまいました。(後日お友達に、渋いのは1年経ってもやっぱり渋いままなのよね、という経験談をたまたま聞いて、夢は儚く潰えました)


渋いかなという渋皮煮でもペーストにしてお菓子にしてしまえばさほど気にならない気がします。前作ったみたいな、栗タルトとか、マロンチョコケーキマロンチョコタルトで消費するかな。
でも、折角壊さないように作ったつやつやの渋皮煮なんだけどな。ペーストにするのは忍びないのだけれど・・・。


  

2007/10/2作 4個

例年だったら、収穫初期の渋皮煮はもっと薄い色に仕上がるのに今年は最初から焦茶色です。

2007/10/5作 8個

2007/10/5作 5個

このときは何故かやや色が薄い。

2007/10/6作 8個

2007/10/6作(ひび割れやや多し) 5個

不作といいつつ、30個できました。関係各位のみなさま、よかったらまたもらって下さいね。



■栗渋皮煮 関連記事
2006栗渋皮煮 このときは49個作ったのでした。
栗渋皮煮作業覚書(作り方)
栗の皮のむき方(栗剥きバサミ使用)
2007栗渋皮煮 (この記事)30個作成。
2008栗渋皮煮 この年は圧力鍋も使ってみました。107個作成。 
2011栗渋皮煮 大粒栗が拾えたのでそれで作成。栗の粒が大きいと瓶とシロップが大量に必要。
栗渋皮煮Q&A  渋皮煮作りのコツ(失敗と対策)をQ&A形式でまとめてみました

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (禅寺丸)
2007-10-25 16:17:58
仕上がりにばらつきがあるとしても、がんばりましたね。友達に渋皮煮待ってるわといわれていますので、よろしく。なお参考までにですがこの前ラム酒を入れて甘く煮込んだ渋皮煮がマロングラッセみたいですごくおいしかったです。
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お疲れ様でした。 (サクマ)
2007-10-25 17:04:04
渋皮煮には特別な思い出があります。およそ家事をしない父でしたが、親戚から栗が送られてくるとにわかに張り切り、形を崩さずに上手に鬼皮を剥けるのはオレ様だけだと、あれこれ道具を工夫して毎年せっせと剥いていたのです。おかげで、お裾分けに預かる時に能書きを聞かされる時間の長いこと!
父を見送って3年、渋皮煮は悲しくてもう二度と食べられないかも、などと思っていましたが、今では懐かしさが勝ってきて、今年あたり、久しぶりに食してみようか、などと思っておりました。
だから今日の画像、ほっこりと懐かしく、しみじみと拝見したことでした。

食べ物って、いろんな思い出を引っ張り出してくれるものですね。
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ラム酒 (●禅寺丸さま~Fujika)
2007-10-26 17:14:58
なるほどラム酒ですね。本場のマロングラッセはラム酒でしたっけ。つい例年ブランデーを使っていましたが、今度はラム酒も使ってみようかなと思います。
今年はどれにもバニラで香りづけしてしまったので、栗ご飯には使えないかも・・。
待っているなんて言われると作る元気倍増です。ダンナサマはあきれて見てるけれど食べたいなーとは言ってくれないのです(あまりに大変そうなので勿体無く感じているのかな)。
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凄い量! (okimuff)
2007-10-26 18:02:20
いつもFujikaさん、色んな物大量に作るのですね。ビックリしてしまいます。お店ができるのではないですか?
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Unknown (●サクマさま~Fujika)
2007-10-26 20:22:55
お父様が作った思い出の味に近い渋皮煮に、出会えるといいですね。渋皮煮に(不可解な)情熱を燃やす一人としては、お父様の薀蓄を伺ってみたかったです。
私が死んだら誰か栗の味とともに思い出してくれるかしら。でもその頃にはもう親も夫もいないのだわ。独り取り残されることを想像すると悲しくて泣きそう
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止まらない・・・ (●okimuffさま~Fujika)
2007-10-26 20:27:33
もとはといえば市販の渋皮煮があまりに高価で、買えないくやしさをバネに製作にはげんだのでした。
でも最近ストップ機能が壊れてるのかもと思います。木に獲物がなくなるまで、又はびんがなくなるまで、又は体力の限界が来るまで(丈夫なたちでなかなか限界が来ないのが問題)、作り続けてしまいます。
誰か私を止めて・・・。
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関係各位です (Kazuharu)
2007-10-27 12:57:21
いつも美味しく頂いています。食べ始めると止まらないので、食べる量の加減がいつも難しいです。うちの分も、取っておいて下さいね。
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30個! (ポメマル)
2007-10-29 14:31:33
Fujikaさん今年もいっぱい作りましたね。でも30個とは大量だわね。栗何㎏煮たのかしら?

私今年はダメです。でもしっこくこの間もう一度作りました。皮むきで今年はうまくいきません。
でも煮るのにシャトルシェフを使ったら(CROCCOさんが使ってた)皮に傷ついたのもきれいに煮えて汁も濁らなくできました。今年はこれでおしまい。
いつでもいただきますよ。
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今年は渋いかも (●Kazuharuさま~Fujika)
2007-10-29 17:45:49
ほめてもらえて嬉しいな~。
今年はなんだか難しくてちょっと渋め、大人の渋皮煮かも
栗ってチョコレートとよく合いますよね。
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もらって下さいね (●ポメマルさま~Fujika)
2007-10-29 17:53:10
何キロでしょう?栗が小さくて、小さい瓶でもそこそこ入るので、量としては少ないかもしれません。計っていないのですが4キロくらいかしら?もうちょいかな?
大きい栗だと、小さい瓶には2,3個しか入らないですよね。来年は利平栗で作るかな~。その場合、WECKの大瓶を用意しないといけないですね。
わ~い。ポメマル家(およびご近所の女子高生)、あてにしています~。(でもちょいと渋いかも~)
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