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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ドルマダキァ(ハーブライスの葉っぱ包み煮)

2011-03-22 | +ふたりの日

ご無沙汰しておりました。先週はパソコンの前にあまりいられなかったのですが、また、ちまちました手作り記録を再開したいと思います。
有用な情報も、元気のでるような言葉も全然含まれていないブログですが、よかったらまたおつきあい下さいませ。

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地震直後はガソリンが足りなかったこともあり、また特に不足しているものもなく、(品不足の棚を見るだけで)パニック感が高まりそうで怖くて、あまり家から出ない暮らしでしたが、それでも先週半ば以降、ぽつぽつと買い物に行っています。
16日頃だったか、洟たれダンナサマのためにドラッグストアにティッシュを買いにいってみました。
(ヴィクトリア朝のイギリス人のようにハンカチでハナをかみなよ、と言ってみましたが却下されました)
このドラッグストアには一部食料品もおいてあるのですが、21世紀の日本とは思えないくらい、棚はスッキリスカスカです。唯一、チーズとバターがほぼいつも通り。
バターはまあ分かるとしても、チーズが売れないのは何故?
栄養価は高いし日保ちも結構するし、「念のため買う」非常食としてはよさそうなものですが。
日本ではチーズってあまり人気ないのかな。
ドラッグストアのお米や菓子パンコーナーはすっかり売り切れでしたが、産直やパン屋さんには豊富といってもいい在庫でした。

日曜日(3/20)にも頭痛薬を買いにドラッグストアに。カップ麺や缶詰は品薄ではあるものの、いくつかはおいてあります。普段買う大箱入りのマスクは売り切れのよう。「三陸産茎ワカメ梅しそ味」というおつまみを見付けて、つい2つも買ってしまいました(三陸がんばれ、という気持だったのだけれど、もしや買い占め行為に荷担してしまったのだろうか)。
同じ日、久々にスーパーに買い物に行ってみました。
スーパーの方は、地震後10日も経っていたせいかどうか、かなり豊富な在庫状況でした。
鮮魚がだぶつき気味のよう、という噂をラジオやお友達のブログで聞きましたが、確かにお刺身コーナーは品揃え豊富です。
折角なので、千葉沖産の生びんちょうまぐろを買ってきました。(千葉だか茨城だか分かりませんが、漁師さん頑張って!)
そしてパセリの大束があったのでこちらも。タブレサラダを作ろう。
地震後10日のうち、ダンナサマが2度(延べ4泊)も出張に行って料理はすっかりさぼっていましたが、久々にちゃんと野菜を食べなくては。

刻んでみると山のようなパセリ。
タブレ以外に、何かパセリ料理ってなかったかしら。

ふと見ると、しばらく前に開封して銀杏おこわなどを作った、塩漬けの桜葉の残りが。
名前は覚えてないけれど、ハーブやお米をぶどうの葉っぱで包むというアレはどうかな?

ギリシャ料理salahiさんのブログを検索して名前が判明。
ドルマデス、もしくはドルマダキァでした。
大きいものがドルマデス、小さいものはドルマダキアだそうです。小ぶりで肉なしのものは、ドルマダキァ・ヤランジということになるようです。
桜の葉でうまく包めるか心配ですが、何とかがんばってみましょう。

■■桜葉のドルマダキァ
(salahiさんのブログの「ドルマダキアァ・ヤランジ」「トマト味のドルマダキア」を参考にさせて頂きました)

■材料
桜の葉、レタスの葉
ハーブライスとして
 バスマティ米
 パセリ
 ドライトマト お湯で少し戻して微塵切り
 ピーマン 微塵切り
 レモンの皮(白いところも)極微塵切り
 セロリ 微塵切り
 塩・胡椒・オリーブオイル
煮る際に
 オリーブオイル、レモン汁
■作り方
(1)桜の葉をある程度柔らかくなるまで茹でる。
今回の桜葉はかなり固く、随分長い時間茹でる必要があり、塩抜きは必要はありませんでした。
(2)ハーブライスの材料は全て微塵切りにして混ぜておく。
ピーマンやドライトマト、レモンの皮などはオリジナルレシピになかったのですが、丁度その辺にあったので投入してしまいました。
(3)桜の葉のツルツルした側を下にし、ハーブライスを少量載せて包む。
(4)ぎゅっと巻いて、ほどけないうちにお鍋に並べていく。
桜の葉は随分小さいのでオーバーラップがあまりないが、煮えてしまえばお米の接着力でなんとかなるので大丈夫。
なお、葉っぱ巻きが丁度キツキツに1層に並び、かつぴったり合う落としぶたとフタがあるお鍋がよいです。
(5)桜の葉が足りなくなった場合はレタスをチンして使う。
(6)鍋に落としぶたをして、ヒタヒタより気持少なめの水(スープストック)、レモン汁、オリーブオイルを入れ、ステンレスの落としぶたをし、その上に重石をして煮る。
適宜フタを外したり嵌めたりして水分量を調節しつつ、丁度お米が煮上がった時に水分がなくなるようにする。煮上がる直前にはフタをして、余熱でしばらく蒸らすようにする。
(煮る際にニンニクを埋め込んで香り付けをするつもりだったのですが、忘れました)
(7)試食してみてお米が固いようなら、ごく少量の水を加えてもう少し煮直す。
煮すぎてぐにょぐにょに柔らかなペースト状のお米よりも、お米の粒を感じる程度の方がいいような気がします(といっても本場のものをよく知らないのですが)。
温かいうちでも冷めてもOK。


こう書くととても簡単なもののようですが、慣れないせいか結構手間取りました。
一番悩むのは、具の分量。桜葉がそれほどないので、どの程度お米を入れたらいいのかさっぱり見当がつきません。まあ適当に・・・。
そして予想通り厄介だったのが、巻き作業。
細長い葉っぱなのでほんのちょっとしか包めず、オーバーラップ分がないためとても巻きにくいです。また、固さがあるためすぐにほどけてきます。
そもそも具が(餃子の具などとは違って)バラバラとしたものなので、包みにくいわ周辺に飛び散るわ。
1個ずつタコ糸で結ぼうかとも思いましたが、そういえばタコ糸は鹿肉のベーコン巻きの時に買いそびれたままでした・・・。

そして案の定具が余り、ベランダのレタスも急遽動員して更に巻き巻き・・・。
順調とはいえないチマチマした作業に、ダンナサマは見て見ぬふりをして通り過ぎて行きます(八つ当たりされるのを恐れている模様)。

そろそろ巻き終わりそうな段階で、どうやら鍋のサイズが大きすぎることが判明。一回り小さい鍋に並べ替えです。ギュウギュウに詰め合わせて、ピッタリだ!

両手を使うため巻いているときの写真はないのですが、いくつかご紹介しますね。

2011/03/21桜葉ドルマダキア こちらがハーブライス。
制作中(ドレッシングを混ぜる前)のタブレからとりわけたので、トマトのカケラが混ざってます。

2011/03/21桜葉ドルマダキア これが桜葉。桜餅に貼っつけるには充分ですが、何かを包むには小さい・・・。

とはいえ根性で巻きました。
長さ4cmくらいかな・・。
2011/03/21桜葉ドルマダキア 煮ている間にお米が膨らんで爆発するかと心配でしたが、落としぶた+重石(水入りマグカップ)で、なんとか形も崩れずに煮上がりました。

煮る前はやや固めでほどけそうな桜葉でしたが、お米が煮えている間に葉っぱも柔らかくなりお米と密着してくれました。

2011/03/23桜葉ドルマダキア 生の段階ではパセリの方が多いくらいに見えましたが、煮えるとお米メインになりました。

煮すぎるとお米がみな合体してチマキみたいになってしまいます。このくらいふんわり感があった方がいいと思います。


味は、私にしては塩がしっかり効いて、レモン汁の酸味もあって、キリリとしたいいお味。
桜葉特有のクマリンの香りは、下ゆでした際に抜けてしまったようであまりありません。
(その代わり、同じお湯で茹でたホウレンソウが、ほんのり桜餅の甘い香り・・・。)

結構美味しいじゃん!

挽肉入りの種だと、ばらけないので小さく包むのも少しはましかもしれません。
また作ろうかしら。

本物のぶどうの葉で作ってみたいものですが、なかなかなさそうです。
桜の葉なら、もうじき生の葉っぱが出てくるけれど・・・。
(大島桜ではなくて、その辺の普通の品種でもいいのかな?)

コメント (8)
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