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採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

2010サツマイモ:安納芋

2010-12-22 | +サツマイモ

干し柿も概ね片づいて、ピールも一段落。
おでんが作ってあるので、毎日のごはん作りも大変楽です。
今週はお天気も安定するようですし、まさに干し芋作りにぴったりな頃合い。

でも、週末に2泊、お客さんが来て楽しく過ごした余韻で、なんだか呆然としています。
ずっとおしゃべりしていたせいか、一人で黙々と作業するの、つまんないな・・・。

お芋に集中するために、収穫の写真でも見直してみよう・・・。
忘れていたけれど(忘れたいほどに?)、結構沢山あったような気がするのよね。

===============

今年は、干し芋用ということで安納芋を割と沢山育てました。
苗は上山種苗と光延農園の2箇所から取り寄せました。
光延農園(40本)の苗は、長さも短く、かなり萎れて弱って届きました。
後から届いた上山種苗(40本)の苗は、とても長く立派で何節もついているものでした。

母にまず光延農園の苗を30本渡し、後から届いた分からも20本ほど分ける予定が、「何だか場所がないみたい」ということで、ウチの畑に植えることに。

え゛え゛っ。こっちも場所ないよー。

本来なら溝を掘って雑草を埋め込んだりすべきところ、適当に土を盛り上げただけの畝を用意して植えておきました。一応、気持高めの畝にしてみました。
マルチは、確か全部張ったような・・。
何とか、延べ50本の安納芋苗を植え終わりました。

植え付け後に期待した雨がなく、苗がどんどん萎れて行きますが、マルチのおかげで概ね生き残りました。立派な長苗でも弱苗でも、生存率には差がないようでした。

昨年と違って遅霜はなかったものの、植え付け後に寒さが続き、なかなかツルが伸びてきません。
その後、今年の猛暑で(人間がぐったり夏ばてして畑に行かないうちに)スクスクとツルを伸ばして行きます。
トウモロコシが終わったあと、その畝が空いていたはずなのですが、ツルの海に飲み込まれて、25坪ほぼ全体がサツマイモジャングル。
所々から雑草のメヒシバがにょいーん、と突き出していますが、ツルの海に阻まれて、抜くために近づくこともままなりません・・・。
でも、一度くらいはツルを掻き分けて草取りをしたかな。

8月後半には20日間以上(殆ど)無降雨という干魃もありましたが、水はけの悪い土地とマルチのおかげか、安納芋はなんとか枯れずに育っていたようでした。
(コガネニンジンは葉を落としていた)
プロの農家さんのサツマイモ畑でも、乾燥のためか葉っぱの切れ込みが深くなり、ちりちりと巻き上がるような状態でした。今年はサツマイモにとっては苛酷な年だったのでは、と思います。

収穫は10月下旬から。
持って帰って洗ってしまうのに丁度よいくらいの量ずつ、少しずつ掘っていきました。
傷ついたお芋が沢山出ると、とっても悲しいし消費も大変なので、今年はかなり丁寧に掘ることにしました。
ツルを15cmくらいにカットし、マルチを剥がします。そして株元の土ををまず手で払っていき、お芋上端を露出させ、どの方向にお芋があるかきちんと見極めてから、余裕をもって離れたところにスコップを入れました。
隣の株に掘り進む際は、既に穴があいている側から、畝のまだ掘っていない側に向けてスコップを入れ、掘り進んで行きます。こうすることで、株のつけ根から遠く離れて出来ているお芋でも、あまり傷つけずにすみます。


適当に収穫するうちに、種苗会社の違う2種類の安納芋は混ざってしまいました。
掘ってみた感じでは、立派な長苗でも弱苗でも、収穫量はさほど変わらないような気がします。
むしろ、長苗の方が収量が少ないような? でも水はけの善し悪しや、広々ツルが延ばせるか、なども影響と思うので、実際のところはよく分かりません。
お芋の形は、多少違うかな?
光延農園の苗は、丸くて短い芋がつく株が多かった気がします。来年買うのは、どちらでもよさそうです。

まずは問題点関連の写真から。 

芋掘りをするにあたって、予め芋のとなりの空き畝にツルを
埋めるための溝を掘っていたところ、お芋が出てきました。
2010/10/22ツルになった安納芋

ツル返しをしなかったため、ツル途中から生えた根に立派なお芋が出来てしまいました。
3.2kgも!
本命部分の収量にはさほど影響なかった気がしますが、問題は、この畑の水はけの悪さ。高くしてある畝以外の場所に芋が出来た場合、地下水位の高さのせいか腐っているものがいくつもありました。

2010/11/06割れ安納芋

こちらは割れてしまったもの。
10月中の収穫分には見あたりませんでしたが、11月に入って掘ったお芋に、多数ありました。
①畝の場所(水はけ?)なのか、それとも②雨があったせいか、③収穫遅れのせいか(②と③は複合しているかも)。
ほんの10日程でこんなにヒビが広がるものだろうか。

2010/10/24安納芋

10/24収穫時。
左のツルは、比較的小さめのものが数多くついている方です。

右のものは、たったの2個。
でもサイズは好みだわ。

2010/11/05収穫安納芋


11/5収穫時。
10月末より育ってるのかな?
でも株による個体差の方が大きい気がします。

2010/10/27収穫安納芋

梅雨明け後(7月頃?)に草刈りをしていて、うっかりツル先端を刈り取ってしまいました。勿体ないのでその辺に挿しておいたら、左のツルには小さいお芋が出来ていました。
右のツルは、生きてただけ。
もう少々早い時期に
挿しておけば、(好みのプチサイズが)そこそこの量収穫出来るかも・・・??


■■安納芋栽培 今後の課題
・遅霜の心配があるので、苗は連休後に届くようにする。
・この畑は粘土っぽくて水はけも悪いので、畝の下部には溝を掘って雑草を埋め込んでおく(掘る頃には堆肥化する)。畝は今年よりも高くする。
・マルチは必須。ネズミが来る。
・植え付け時には大きいペットボトルなどを用意しておき、水をやる。
・6月頃(?)、ツルがすくすく伸びてきたら、先っぽを刈り取って苗として植える。
 苗が倍増する訳だから、苗代が安くあがるかも。苗は30本分くらいでいいかも。
・ツル返しはした方がいいかも。
 もしくは、隣が空き畝の場合、そこも高畝を作っておくか、マルチを貼っておく。
・収穫は10月中に終わらせるのがいいのかも。


とりあえず記録のためにお芋の写真を撮っておきました。
下に敷いているのは新聞紙一枚(2面)です。
来年にまた見返すと、違いがあって面白いかも。

2010/10/24収穫安納芋


10/24収穫分その1。
何しろ今年の安納芋は大きかったです。
これらは確か弱苗の方だったはずなのにこんなデカ芋が・・・。

2010/10/24収穫安納芋


10/24収穫分その2。
写真右端のお芋ったら!
今年の長さNo.1だと思います。

ツルの途中にお芋をならせてしまったにも関わらず、本命部分は別に遜色ありませんでした。

2010/10/27収穫安納芋


10/27収穫分その1。

2010/10/27収穫安納芋


10/27収穫分その2。

今年は、にょろーんと長い根っこの2箇所が膨らんでお芋になっているものがいくつかありました。

2010/10/29収穫安納芋


10/29収穫分その1。
微妙に色が違うものは、種苗会社の違いです。
明るいピンクの方が上山種苗ではないかな。

2010/10/29収穫安納芋


10/29収穫分その2。

クズイモが多くみえますが、この日掘った畝に特に多かった訳ではなく、これまで掘り終わった部分をチェックのため掘り直して見付けたものが多数です。

2010/11/05収穫安納芋


11/5収穫分その1。
こうやってみると、薄いピンクの芋(主に左側。上山種苗)は細長い芋が多いかも。

2010/11/05収穫安納芋

11/5収穫分その2。
右下の空白部分には沢山の割れた芋が置いてありました。
傷みやすそうなのでねったんぼスイートグラタン等にしてさっさと調理してしまいました。



■参考情報
お友達のca_nonnさんが焼き芋にして試食して下さいました。電子レンジの解凍モードを使って美味しい焼き芋が出来るそうです。レシピも書いてあります。

コメント (2)
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安納芋のかたち

2010-12-01 | +サツマイモ

今年は安納芋を結構沢山育てました。
とある畝は、雑草堆肥を沢山埋め込んだせいか、とても収量が多かったです。
記念に写真を撮ろう、とよくよく見てみると、株によってずいぶんと形が違うことに気づきました。

 
2010/10/27収穫安納芋

(1)
こちらはまん丸っこい形のお芋です。
数はそれほど多くありません。

2010/10/27収穫安納芋

(2)
これは、丸っこくはなくて長めです。ロースハムのような、太くて(中程がふくれずに)、寸詰まりっぽい形状です。

2010/10/27収穫安納芋

(3)
こちらは、両端がなだらかにすぼまった紡錘形。
ツルの側がほっそりし、根の先端側はしもぶくれになる傾向があるようです。

2010/10/27収穫安納芋

(4)
これは、紡錘形ともやや違って、中程がややふくれた樽型。

2010/10/27収穫安納芋

(5)
これは一番沢山ついていた株です。なんと一株から7.6キロの収穫(箱含)でした。
形は、下ぶくれの、ねずみ(?)みたいな形。

2010/10/27収穫安納芋

こちらは論外の品。
夏に草刈りをしていてついうっかりツル先端を切断してしまいました。勿体ないので適当にこの畝の端っこに挿しておいたのです。右のツルなんて、収穫ゼロ個。

でも、左のものは、丁度丸干し芋にいいサイズ。巨大芋より嬉しかったりします。
来年はもっと沢山やろうかしらん・・・。



同じ畝で、条件もほとんど同じ程度だと思うのですが、ずいぶんと違います。
環境要因も多少はあるでしょうけれど、やっぱり、遺伝子、じゃないかしら?

自分で育苗するのであれば、(1)丸っこいタイプは避けるだろうなあ・・・。
出来れば、小ぶりの芋が沢山つくもの、そしてロースハム型というのかな、中央があまりふくれず、両端が寸詰まりになる形のものが好みです。


こうやって色々考えたりすると、産直でもお芋の形が気になってきます。

先日みかけた「みずほの村」のある生産者さんのベニアズマは、ソーセージのようにすんなりと太さが概ね一定の形状で、しかも、どの袋のどのお芋も太さ・長さが概ね揃っていて驚く程でした。太さが一定だと、箱詰めするのも便利だし、天ぷらなどにするにも同じ大きさのものが作れますよね。

大量に育てている農家は、同じレベルのお芋も沢山出来るのかな、とも思いましたが、別の生産者さんのを見ると、それほどは揃っていないようです。
おそらく、長年かけて自分で育苗しながら、好みの形のお芋を選抜していったのではないかと思います。

すごいなあ・・・。

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2010サツマイモ:コガネ人参

2010-11-10 | +サツマイモ

芋掘りの記録の続きです。

コガネ人参というお芋を、今年初めて育ててみました。「黄金にんじん芋」という名前でも呼ばれたりするようです。
皮は白く、肉はオレンジ色っぽいので、ベニキララと比較してみたかったのです。
苗は上山種苗で購入しました。

購入先の上山種苗によると、コガネ人参の特徴は・・・・

・黄金色の外皮と白地に橙色を帯びた肉
・芋の形状は尻づまりの紡錘型
・収量はコガネセンガン並
カロテン含有品種には珍しく、煮焼きしてもほっこり粉質となる。
・ネコブセンチュウに弱いので激発畑では栽培しない
・来歴は不明で、コガネセンガンの芽条変位の可能性あり。
・焼芋、ふかし芋等に

収量:++++
甘み:++++
食感:ホクホク
貯蔵:++
肉色:白地に橙

だそうです。
コガネセンガンはたまにこちらの産直で売っていますが、買ったことはありませんでした。
ホクホク系ということは、干し芋にはならないのね・・・。(今気づいて、どうやって使おうと途方に暮れてます)

今回植えたのは、南側が里芋、北側がサツマイモの東西方向の畝。前作はトマトや春大根。
畝下に溝を掘って雑草を埋め込むのは、確かせず、マルチはしました。

届いた苗は、今にも枯れそうな(というか枯れてみえる程の)、とても弱った貧弱な苗。
5/14に植え付けたのですが、これは全部枯れるかも、と思うほどの弱った苗でした。
上山種苗から届いた他の苗は、どれも長くて立派な苗だったのに、これだけ弱弱です。どうなることかと思っていましたが、マルチのおかげか、無事活着したように見えました。
南側が里芋で、広めのスペースが空いているため、ツルをよく伸ばしていました。

ところが。

今年の夏はえらい日照りが続きましたが、その時に、このお芋のツルだけ、ほとんど葉っぱを落としてカサカサに枯れかけてしまったのです。
マルチをしているのになあ、やっぱり苗が弱いと株の力がないのかも、と思っていたら、秋の雨で復活。なんと新しい緑の葉っぱがわさわさ出てきて、再びよく茂りはじめました。

これは、お芋の栄養を吸って葉っぱを伸ばしているのでは?
お芋がカスカスになっちゃってるかも。
そんな心配が頭をよぎりますが、とりあえず放置。なりゆきに任せます。

11/3に2株ほど試し堀りをしてみると、そこそこの出来のようです。
11/5に全部掘ってしまうことにしました。

 
2010/11/05収穫コガネ人参


手前に10株あるのがコガネ人参。
奥は安納芋です。

2010/11/05収穫コガネ人参


こんな感じで、細長いお芋が割と沢山ついています。

2010/11/05収穫コガネ人参

洗ってみると、10株から新聞紙2枚分の、大収穫です。

割と大きさ(太さ)が揃っているお芋のような気がします。

2010/11/05収穫コガネ人参


ツルに繋がっている側が細く、先端部がずんぐり寸詰まりになる傾向があるようです。

夏に葉っぱを落とす程だったというのにこの収穫量は、さすが「収量4つ星」です。


先日クズイモを蒸かして裏漉ししたのですが、皮がごく薄い気がします。
そして、肉があまりオレンジ色ではないような・・・。むむ。
クズイモだからかな?
大きい芋はちゃんとオレンジ色であることを祈ろう・・・。
もしオレンジじゃなかったら、コガネセンガンと取り違えられた可能性もあるかも。
むむむむ。
(→一応オレンジ色でした)

気になる味ですが、とりあえず4種類を焼き芋にしてみました(夜撮影なので色がいまいちですみません)。

2010/11/15焼き芋4種

右上から時計回りに、コガネニンジン、ベニキララ、べにはるか、安納芋。
コガネニンジンはとてもホクホク、ベニキララはねっとりしてバターナットかぼちゃのよう。べにはるかは色があっさりしてキメが細かいです。
安納芋は黄色みが強く、しっとり系です。


■参考情報
お友達のca_nonnさんが焼き芋にして試食して下さいました。一応ちゃんと、オレンジ色のお芋だったようです。

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2010サツマイモ:べにはるか

2010-11-04 | +サツマイモ

芋掘りの記録の続きです。

昨年に引き続き、べにはるか(農林64号)という品種を育ててみました。昨年11月中旬頃に焼き芋にしたのですが、しっとりして、少しホクホク感もあり、黄色くて甘くて、とても美味しかったのです。

昨年は、楽天のOOSUMIで苗を買いましたが、今年は出遅れてしまい、上山種苗で購入しました。

購入先の上山種苗とOOSUMIによると、べにはるかの特徴は・・。

・蒸しイモの糖度が高く、甘味が強くておいしい新品種のさつまいも
・いもの皮色や外観も優れ、形もよく揃う
・いもの外観が優れる品種と、食味が優れる品種を選抜したサツマイモで、食味やいもの外観などの特性が既存品種より「はるか」に優れることから、品種名を「べにはるか」と命名された
・安納芋っておいしけど、ちょっと水分が多い感じが…、という人には、もってこいの「しっとり」した食感
・デンプン分解酵素(β-アミラーゼ)の活性が高まり、収穫直後の蒸し芋でも糖度が2割以上アップ
・濃赤紫色の外皮と黄色の肉。蒸し芋ペーストの変色も少ない。
・芋の形状は紡錘型で条溝の出現は小さい。
・貯蔵芋は、甘みと粘質が増し、とても美味しい。今後普及の期待が持てる。

収量:+++
甘み:++++
食感:粘
貯蔵:+++
肉色:黄白

だそうです。
確かに、安納芋は、時間が経つにつれびっちょりする位の水分の多さですが、こちらは、ほどほどのしっとりした食感。甘みもあるし、蒸し芋や焼き芋、天ぷら、きんとんにするには丁度良いお芋ではないかと思います。

今回植えたのは、南北をサツマイモに挟まれた東西方向の畝。前作は絹さや。
畝下に溝を掘って雑草を埋め込みましたが、マルチはしませんでした。マルチしなくても大丈夫よ、と実家の母も言っていたので、手を抜いてしまった訳です。

届いた苗は、とても立派な長苗。
5/14に植え付けたのですが、マルチなしだとちょっと掘って埋め込むだけで、植え付けがとても楽チンだわ、と思ったのいいけれど、その後ちっとも雨が降りません。
天気予報で雨になるという時もあったのに、外れてばかり。
折角の立派な苗が、見るたびに萎れていきます。随分後手に回りましたが、1週間後くらいに水やりをしました。その後雨もあり、一応、大半が活着したようでした。

その後は、特に問題もなく、ツル茂り放題に見えました。

が。

掘ってみると、マルチ有りの安納芋とはだいぶ様子が違います。

 
2010/10/27収穫安納芋


これは10/27に掘り取ってきた安納芋の1株分。
水はけが比較的よく、有機物も豊富な畝だったため成績がよいのですが、収量を別にしても、べにはるかとは違う点が。

2010/10/29べにはるか


べにはるかは、輝くような赤い色が綺麗です。
そして、細かい根がえらく多いです。

マルチがなかったために、水分や養分を吸い取るべく頑張って根を発達させてしまったのではなかろうか。

2010/10/29べにはるか

こちらもびっしりと細根が発達しています。もし安納芋と同じような環境だったら、(もっと沢山の)芋を太らせることに専念できたのでは・・・・。

古くなったキノコを見付けたときのように、後悔の念が湧きあがってきます。

2010/10/29べにはるか


あと、写真の手前と奥に緑色の茎葉が見える通り、長い苗を「船底植え」のようなスタイルで植えたので、先端部および根元の2箇所から芽が出てツルが発達しているものがいくつかありました。
これっていいことなのかな?
光合成量が増えて根っこへの栄養供給が増えた?


昨年もマルチなしでサツマイモを育てたかどうか記憶がありませんが、とりあえず今年分かったことは次の通り。

・マルチありの安納芋は、細根が少なく、マルチなしのべにはるかは細根が多い。
品種の特性かもしれないが、植え付け直後および夏の水分条件の悪さが影響しているかもしれない。
・マルチなしだと、ネズミの食害がひどい。まるまる全部食われてしまったものが何個もあり(つけ根の軸だけ残っていたので分かった)、また囓りかけのお芋も、マルチありに比べると遙かに多かった。
今回の畑は地下水位が高くもぐら穴があまりないので、ネズミはどうやら地上をうろついている模様。そして、地上からわかるところにサツマイモがあると、モリモリ食べ尽くしていたようである。
・長苗を「船底植え」したせいか、先端と下部の2箇所から芽が出てツルが発達しているものがある。ツルは先端一箇所からの方がいいのか、それとも2箇所になると光合成量が増えてよいことなのかどうかは、不明。(どなたかご存知の方教えて下さい)

●結論:
・やはりマルチはあった方がいい
・植え付けのしばらく前にマルチを貼って畝を準備しておくと、マルチ内の土が適度な水分になってよいかも。もしくは植え付けの際に水をやる。
・夏に干魃があっても、マルチがあると安心。
・ネズミを防ぐためにもマルチは必要。
・マルチを貼ると、先端1箇所からしかツルが延ばせないが、やむを得ない。(もしくは、苗のねもと側にもマルチに穴を開ける?)


掘っている時は随分少なく感じましたが、洗って並べてみると、思ったよりも沢山ありました。昨年よりは明らかに多めです。

2010/10/29収穫べにはるか


お芋がすんなりして条溝は少なく、比較的形や大きさも揃っています。苗約11本から16kg。

左下にあるクズイモの大半は、夏前だったか、草刈りをしていてツル先端をうっかり切ってしまったものを適当にその辺に挿しておいたものから採れたものです。



遅い時期に苗を植えたことになるので、お芋が太るには時間が足りなかったようで、こんな細いクズイモになってしまいました。やはり梅雨前には植えないといけないようです。


気になる味ですが、とりあえず4種類を焼き芋にして比較してみました(夜撮影なので色がいまいちですみません)。

2010/11/15焼き芋4種

右上から時計回りに、コガネニンジン、ベニキララ、べにはるか、安納芋。
コガネニンジンはとてもホクホク、ベニキララはねっとりしてバターナットかぼちゃのよう。べにはるかは色があっさりしてキメが細かいです。
安納芋は黄色みが強く、しっとり系です。




■参考情報
お友達のca_nonnさんが焼き芋にして試食して下さいました。

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2010サツマイモ:ベニキララ

2010-10-27 | +サツマイモ

昨晩はぐっと冷え込みましたね。冬のような寒さでした。
あまりに寒いので、寝る前に思い立ってオーブン料理を始めました。
ジャガイモをスライスして、ニンニクと一緒に牛乳と生クリームをひたひたに注ぎ、水分がなくなるまでオーブンで焼く、グラタン・ドフィノワというものがありますが、あれのサツマイモ版。しかもお菓子版。 どんなものかは、今度記事にします。

====================


読んでもあまり面白くなくて恐縮ですが、芋掘りの記録の続きです。

今年は、ベニキララという品種を初めて育ててみました。
以前スーパーで、皮がクリーム色で果肉がオレンジ色の珍しいサツマイモを見かけて買ってみたのです。オレンジ芋にしてはほっこりして甘く、臭みもすくなくて美味しいと思いました。それが、確かベニキララという名前だったはず、という朧気な記憶。
ひとまず苗を取り寄せてみました。

購入先の上山種苗によると、ベニキララの特徴は・・。

黄橙色の外皮と橙色の肉。芋の形状は長紡錘型。
マルチ栽培でやや長くなるので、掘り取りに注意する。同一条件下でコガネセンガンの収量を上回る。
肉色がジェイレッド並みではあるが、甘く、ハヤトほどの粘質ではないので、ほど良い食味が期待できる。

収量:+++++
甘み:++++
食感:粘
貯蔵:++++
肉色:橙

だそうです。
ん?食感は粘とあるけど、私が食べたものは割とホックリしていたような?
ヒト違いかも? まあいいや。


植えたのは南北をサツマイモに挟まれた畝。前作は里芋・ヤーコン・ジャガイモ。
この畝は、準備の時間が足りず、畝下に溝を掘って雑草を埋め込む作業はせず、適当に土を盛り上げて、マルチを張りました。

秋くらいにようやく気づいたのですが、今年から借り始めたこの畑は、水はけの悪い、地下水位の高い畑です。隣の芝畑は、大雨の後、水たまりが出来るほど。里芋を掘ろうとスコップを入れたら、ごぼごぼっと水たまりが出来たこともありました。
こんな場所だったとは。
昨年の畑はこんなことはありませんでした。ほんの50mほどしか離れていないのに、随分と違うものです。
そういえば雑草の種類も違うな、とは思っていました。そうだったのか・・・・。

掘ってみると、ネッチリ緻密な粘土のような土にサツマイモが埋まっており、そう簡単には引っこ抜けません。ごく深い場所で育っていたお芋数個は、腐っていました。そりゃ、(沼地原産の里芋と違って)水浸しになってしまえば腐りますよね。

サツマイモは水はけのよい土質を好むはずなのに、これでは問題有りです。
隣の畝は、雑草埋め込みをしたせいかマルチの下の土はほっこりしていましたが、この畝のサツマイモは可哀想・・・。でも、比較が出来た、ということで、い勉強になりました。来年からは、溝掘り・雑草埋め込みは必須だわ(腰が痛いわ)。

 
2010/10/24ベニキララ


掘り取り風景。
一番右の焦げ茶のエリアが掘り出した場所です。
ツルが集合して見えるのは、溝を掘ってツルをぎゅうぎゅうと埋め込んだ場所です。

奥は安納芋。この畝には17本の苗を植えました。

2010/10/24ベニキララ


こちらは成績のよい1株。
大きめのお芋が沢山ついています。

不出来なものも撮っておけばよかったな・・。

2010/10/24ベニキララ

悪条件にも負けず、割と大きめのお芋がとれました。
苗10本から、これくらいの収穫。
涙型というのかな、ツル側が細く末端がぷっくりしている形です。
クズ芋は少なめです。

左下のお芋は、折角大きいのにネズミにかじられてしまいました。




気になる味ですが、とりあえず4種類を焼き芋にして比較してみました(夜撮影なので色がいまいちですみません)。

2010/11/15焼き芋4種

右上から時計回りに、コガネニンジン、ベニキララ、べにはるか、安納芋。
コガネニンジンはとてもホクホク、ベニキララはねっとりしてバターナットかぼちゃのよう。べにはるかは色があっさりしてキメが細かいです。
安納芋は黄色みが強く、しっとり系です。




■参考情報
お友達のca_nonnさんが焼き芋にして試食して下さいました。かぼちゃ・人参・さつま芋のミックスのような味だそうです。

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2010サツマイモ:白皮安納

2010-10-25 | +サツマイモ

この週末は、きのこの発生も一段落していたので、畑で芋掘りをしてきました。
2日かけて30本分。何しろ沢山あるので、コツコツ作業を進めていかないと。

昨年は約9種類のお芋を育ててみましたが、今年はその中から厳選したもの、あと初挑戦のものをあわせて5種類です。
 ・安納芋(2箇所の苗)
 ・白皮安納
 ・ベニキララ
 ・ベニハルカ
 ・コガネ人参

次のような手順で収穫・保管をしています。
サツマイモの保存に関しては、昨年まとめたこのページを再度読み返しました。
・10本くらいずつ掘る。このとき株の周りを少し手で掘り、芋がどの方向に分布しているかを確かめてからスコップを入れると、お芋の切断事故が少なくて済む。
・浅い箱に入れて持ち帰り、1日おく。収穫直後のサツマイモは呼吸量が多くなっているため、休ませる。(でも置かないでそのまま次の作業をすることもあります)
・お風呂場においたバケツの中で水洗い。泥が落ちたら両端を切り落とす。断面に泥がつくと雑菌が入るような気がするので洗ったあとに切っています。
 (庭があったら外で作業出来るのになあ・・・)
・ホットカーペットの上に新聞紙を置き、新聞と毛布をかぶせて40度くらいに温めて、1日~1.5日おいてキュアリング(高温処理?)をする。(コルク層の形成を促し、保存性を高める)
・冷ましてから1個~数個ずつ新聞にくるみ、ラベルを貼って段ボールにしまう。
 冬場は10度以下に下がらない場所におく。


一番楽しいのは、やっぱり掘る作業かな☆
土の中から出てくるお芋は、しっとり湿って皮がピカピカ輝くようです。あと、どんな大きさか、何個ついているか、掘ってみて分かるところもまた面白いです。予想外に大きかったり、数が多かったり少なかったり。
お芋の栽培は基本的には植え付けだけで、あとは放任栽培なので、「採集」(というか「拾得?」)って感じ。私に向いているかも。

-------------

白皮安納芋の苗は光延農園から購入。
5/18到着。到着時はかなり弱っているように見えました。苗は短苗。
5/19植え付け。
前年の作付けは、水菜と落花生。
今年は、北側がトウモロコシで、南側はサツマイモ。北側はほぼ空き畝状態なので、ツルをよく延ばせる場所でした。

2010/10/22白皮安納


ツルのつけ根を切り、マルチをめくって一株ずつ掘ってみました。
この畝は、植え付ける際に、畝の下部を溝状に掘ってそこに雑草などを埋め込みました。
そのせいか、ほろほろとほぐれやすい、水はけのよい土で、掘るのも楽でした。

2010/10/22白皮安納

白皮安納芋。
10本の苗から9kg(1個ずつ新聞にくるんで、段ボールに入れたあと)とれました。

私の好みとしては中段くらいのサイズなんだけどなあ。大きすぎるものは使い勝手が悪いですよね。



基本的には干し芋にする予定ですが、天ぷらや焼き芋にもして試食してみたいと思います。
堀り立てのお芋はまだ糖度が乗っておらずあまり美味しくないので、断面写真はまだです。あと1ヶ月くらいしたら試食の予定。そうしたらまた写真追加します。

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2009サツマイモ:紅はるか

2010-04-22 | +サツマイモ

今日もまた雨ですね。
昨日、パーカのダウンライナーを外したのですが、今日またつけてしまいました。
こんなに寒いので季節が進んでいることに気づきませんでしたが、♪もうい~くつ寝~る~と~♪、ゴールデンウィーク、なのですね。
今年は無為に過ごしてしまいそうな予感・・・。
家の片付けを目標に掲げて、おとなしく家で過ごそうかな。

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昨年秋収穫したサツマイモの記録、ようやく最後の品種、紅はるかです。
よかったら全品種のリストもご覧下さい。リンク先など概ね整理しました。

ベニハルカは、次のような特徴だそうです。

濃赤紫色の外皮と黄色の肉。芋の形状は紡錘型で条溝の出現は小さい。貯蔵芋は、甘みと粘質が増し、とても美味しい。今後普及の期待が持てる。
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いもの外観が優れる品種と、食味が優れる品種を選抜したサツマイモで、食味やいもの外観などの特性が既存品種より「はるか」に優れることから、品種名を「べにはるか」と命名した。



2009/10/18ベニハルカ

芋掘りは10/18でした。

火星人みーつけた。

2009/10/18ベニハルカ

一畝からの収穫は、こんな感じ。
もう少しツルが枯れるまでおいておけばよかったかな。

異様に大きなイモもあります。

2009/10/19ベニハルカ

いくつかお友達に持っていってもらったあとの段階でこんなかんじ。
巨大芋が中サイズ3つになっていたらもっと嬉しかったのになあ・・・。
品種説明通り、条溝が少なくてすんなりいい形のお芋です。

2009/11/14紅はるか

11/14、焼き芋にしてみました。
黄色く、しっとり甘く出来上がってこれは美味しい!


ベニハルカは、とっても甘く、ほどよいホクホク感があって、焼き芋にぴったりだと思いました。12月くらいまでおけば、しっとり感が増して干し芋にも出来ると思います。
とても美味しいのでまた作りたいと思いました。

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2009サツマイモ:七福(アメリカ)

2010-04-07 | +サツマイモ

そろそろ結婚×年目ですが、配偶者について、まだまだ知らないことがあるのでした。
先日ダンナサマに、「ギョウザとシューマイ、好きの比率は何対何くらい?」と聞いてみたのです。たまに一緒にスーパーに行くと、シュウマイの前で立ち止まってたりするので、ギョウザ7にシュウマイ3くらいかな、と予想してました。
そうしたら、即座に「シュウマイの方が好き!」と明快な返事が。

えええっ!そうだったの?

シュウマイ好きなんだろうなーと思っていましたが、まさかシュウマイの方が好きとは。
知らなかったよ。

結婚以来、ギョウザは数え切れないくらい作った気がしますが、シュウマイを作ったのはたったの二度(ブログにも書いたしはっきり覚えてます)。

生まれて初めてのシュウマイ作りは2007年2月3日のことでした。
このときは、円筒形に成形する方法がよく分からず、風呂敷包みのようなやり方で適当にお茶を濁しました(見るに見かねて後日ポメマルさんが写真付きで教えて下さいました。大感謝!)。
この記事を見ると、「ダンナサマはシュウマイも好きみたい」と書いてあります。

「も」じゃないじゃん。

ダンナサマへ:
いつもブログ読んでくれてるようですが、こういう誤解はちゃんと訂正してね。
何にも言わないものだから、シュウマイの方がギョウザより好きだなんてちっとも気づかなかったではありませんか。
あと、シュウマイが好きなポイントも、もっとちゃんと説明してね。
「だって好きなんだもん」とか「おいしいじゃん」ではダメですよ。

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そろそろサツマイモ苗の予約の時期ですが、2009年秋に収穫したサツマイモの記録が完結していなかったので頑張ります。

よかったら全品種のリストもご覧下さい。


今ではとても稀少な品種、という説明にほだされて、七福というお芋の苗も10本買ってみたのでした。

 

黄褐色の外皮と白黄色の肉。昔ながらの品種で、煮焼きをするとホッコリとした食味となる事から、根強い人気を保っている。早期肥大性、晩植適応性、及び耐肥性はない。乾燥畑の作付けに向く。焼芋、ふかし芋等に。
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安納芋とは別系の非常に甘い芋(熟成は必要)。収量は紫芋などの約半分程度と言われている。
ホクホク系なのに大変甘いさつまいも。堀たてでは殆ど甘さがないが、約1.5ヶ月の間充分に熟成させると安納芋にも負けない甘さになる。むしろ冷めてからの方が、より甘いようにも感じられる。ほぼ品種改良されないままの昔ながらの芋かと考えられる。
しかし、単位面積あたりの収穫量が非常に少ないのが欠点。
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肉質は掘取り時にはやや粉質だが、急激に粘質となる。



だそうなのです。
収量が少ないという説明でしたが・・・・


2009/10/14七福

なるほどまさにその通り。ほかのお芋は、苗10本で、新聞紙一枚にほぼびっしり、というくらい穫れたのに、これは1面分程度。しかも殆どがクズみたいな感じでした・・・。


どれもこれも、お芋というよりは根っこです。
クズイモを蒸かしてみると、案の定スジっぽいし・・・。

大きなお芋だと筋っぽさはないものの、非常に粉質で、焼き芋には向かないようでした。食べにくい程にカピカピ・ほこほこになってしまいます。
粉質なので当然干し芋には向きません。


熟成すると急激に粘質になるとのことで、何個か残してあったような気がします。
今度蒸かしてみなくては。

コメント (6)
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2009サツマイモ:ベルベット

2009-11-25 | +サツマイモ

11/21~23の連休は、とあるところにお出かけして参りました。
美味しい御馳走を頂いたり、産直に行ったりと、それはもう充実した日々だったので、後日記事にしたいと思います。

しかし、しばらく留守にしていたせいで、あちこちにしわ寄せが。
少々ドタバタしておりますので、ブログが手薄になってます。落ち着くまでしばしお待ちを。
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今年植えたサツマイモの記録です。
よかったら全品種のリストもご覧下さい。

ベルベットというお芋を植えてみました。
人参芋の系統なのですが、断面が紫色のマダラ模様なのです。
味にはやや癖があるだろうなーと思いつつ、余りに面白い色合いなので、上山種苗から10本、苗を買ってみました。

上山種苗によると、「暗赤色の外皮と橙色地に紫のうんが入る肉。紡錘型で形状が良く揃う。やせ地で温暖な乾燥地に向く。煮焼きしても、紫のうんはそのままであり、甘味が非常に強いカロテン品種。焼芋、ふかし芋等に。」
という特徴だそうです。

アスパラガスの北側、安納3号の南側に植えました。
土地は、やややせ気味かな。
霜にはあわず、生育しましたが、アスパラガスの葉っぱが結構大きくなり、また近くにモチトウモロコシの大きな株があったため、やや日当たりが悪かったかもしれません。


2009/10/21ベルベット

そのせいか、これで1畝分。
10本植えたにしては寂しい出来です。1個もお芋が着いていなかったものもありました。ガックシ。

2009/11/10ベルベット

皮の色は、他のものに比べて、心なしか、赤く輝いているように見えます。

下にちらっと移っているものは別の品種ですが、これより鮮やかな色ですよね。

2009/11/10ベルベット

断面は、黄白色地に紫色の模様入り。

皮のすぐ下も紫色に染まっています。

2009/9/28紅ことぶき

こちらは一番白い、紅コトブキ。

2009/9/26ハマコマチほか

左上は安納ゴールドで、黄色地にオレンジのマダラ模様
右上はハマコマチ、下はベニアズマ。


味見はまだです。
しっとり系のお芋なので、アメリカ風に、皮を剥いて乱切りにし、油を少し絡めてオーブンでじっくり焼いたらどうかと考え中です。

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2009サツマイモ:九州121号

2009-11-18 | +サツマイモ

サツマイモの貯蔵について、興味深いページがありました。(こちら
業務用の文書だと思われますが、家庭菜園をする場合にも参考になることがいくつも書いてあります。
リンクが切れてしまう可能性もあるので、要点をまとめておきます。

■収穫時の注意
・前作がキャベツだと貯蔵性が低下する。
・病気(黒色斑点の潰瘍病)の芋が出た畑のものは貯蔵しない。
・収穫直後のサツマイモは呼吸量が多いので、1~2日休ませる。
・収穫時および搬送中に過度の衝撃があると貯蔵性を低下させる。
・降霜後収穫したサツマイモは貯蔵しない。
(つまり、霜が降りる前に収穫し、優しく扱った方がよいということですね)

■キュアリング
・サツマイモの傷を癒し、腐敗の進行を防止するためのもの。この処理により傷口の
コルク層形成が早まるが、病原菌は死滅しない。
・高温(31-33度)、高湿度(100%)条件下に7日間おく。この後12-24時間以内に13度前後まで放熱する。
・病原菌に汚染された芋の場合、腐敗が促進される場合がある。
・果皮色の低下を伴う(青果用サツマイモはキュアリングしない場合がある)
(やってみたいけれど、湿度100%を7日間、どうやって維持するのだろうか。お芋が濡れた状態だと腐りそうだし・・)

■高温処理
・特定の病原菌を死滅させ、かつコルク層を促進するために行う。
・温度40度、湿度100%で1.5日間処理し、このあと室温まで冷ました後貯蔵する。
・この処理により黒斑病、潰瘍病菌は死滅、生菌数は約1/2に減少し、傷口にはコルク層が2~3層形成される。
・品種によっては高温による内部黒変が発生する場合もある。

■貯蔵温度
・13度が貯蔵適温といわれているが、厳密には品種によって異なる。
・貯蔵性のない品種(コガネセンガン、シロユタカ、ベニアズマ、ベニハヤト)は15度付近。
・貯蔵性のある品種(高系14号、サツマヒカリ、シロサツマ)は13度。
・10度以下の低温では低温障害が発生し、活力が弱まった組織は軟腐病の発生源となる。
・低温に強いのは干し芋原料のタマユタカ。低温にあうことで、澱粉から糖への変換が促進される。

■湿度
・貯蔵温度が適正であれば、湿度100%が望ましい。文献によると85-90%。
・乾燥しているとサツマイモの先端部がしなびて、これが進行すると組織の活力がなくなり病原菌の侵入を受ける。

■ガス組成
・サツマイモ周辺のガス組成も貯蔵性に大きな影響がある。
・サツマイモは収穫後も呼吸しており、酸素を吸収して二酸化炭素を排出する。この二酸化炭素濃度が3%以上にならないようにする。
・酸素濃度3-5%、二酸化炭素濃度が0%に近い条件下だと、通常大気中貯蔵より品質が良好となる。
・サツマイモの品質劣化には、低酸素より高炭酸ガスの影響が大きい。
(つまり、ビニール袋などで密閉して保存してはダメ、ということ。母は、温度を安定させようと発泡スチロールの箱に入れたことがあったようですが、失敗だったとか。恐らく段ボールより密閉力があるので、二酸化炭素濃度が上がってしまったためではないかな)


というわけで、私の場合は、乾燥を防ぐため1個1個新聞紙に包み、段ボールに入れて、一番寒い部屋に置いています。南側の部屋だと、いまのところ20度くらいになるので。
もっと寒くなったら、やや温かい部屋に移そうかと思っています(温湿度計が欲しい・・・)。
長年サツマイモの保存に苦労してきた母によると、段ボール箱を二重にすると、温度が安定するせいか保存性がいいようだ、とのことです。

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今年植えたサツマイモの記録です。
よかったら全品種のリストもご覧下さい。


九州121号という品種を10本買って一畝に植えました。苗は上山種苗で購入。
やや遅めに届いたため、霜にはあわずに済みました。

九州121号は次のような特徴だそうです。

赤紅色の外皮と淡黄色の肉。芋の形状は短紡錘型。やや小さめ芋がたくさんつくので植え付け後、150日を目安に収穫する。貯蔵して年越した芋は粘質で甘い。
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蒸し芋にして冷えても硬くなりにくい。 蒸し芋や焼芋にした時の肉食が黄色で、調理後黒く変わることが少ない。
芋の大きさはやや小ぶりだが、形や大きさの揃いが良好(女性には食べやすい量)
収量性は高系14号並みで、1株当り芋個数が多い。
掘取り後2~3ヶ月貯蔵して甘みを増加させる必要がある。



12月頃に本当に甘くなっているか楽しみにしているところです。
色が変わりにくいということは、(パンなんかに焼き込んだりする)サツマイモの蜜煮とかに向いているかも。
でも、パン作りはハードルが高いのでした・・・。

2009/10/18九州121号

掘り取りは10月18日。
お友達ご夫妻と一緒に芋掘りをしました。

ショウガの北側、里芋から1畝あけて南側に植えました。
両隣に余裕があったせいか、巨大芋が多いし、収量も多めです。

2009/10/18九州121号

長靴と同じくらいのサイズのものとか・・・

2009/10/19九州121号

片手に余るほどの大きさのものも。
品種の説明と、話がちがうよ~。

2009/10/20九州121号

収穫後のお芋は、バケツに水を溜めてお風呂場でざっと洗い、乾かしてから新聞に包んで段ボール箱にしまいます。

あら、変な形のおいもが。

2009/10/20九州121号

何に見えるかって、やっぱりこれは・・・。

2009/10/20九州121号

タラコくちびるよね。
(ちょびひげの向きがずれてしまったし、下がり眉で情けない顔だわ)

2009/10/21九州121号

ホットカーペットに新聞を2枚敷き、そこに濡れたお芋を乗せます。更に新聞2枚と毛布をかけて1晩。短時間とはいえキュアリングにならないかなと期待してますが・・。

これで1畝分です。何個かプレゼントしたあとでも1枚の新聞紙に乗り切らない程。収量としては多めです。
やはり両側空き畝だったのがよかったのかな。

2009/11/10九州121号

でも本心としては、巨大芋1個の代わりにではなくて、中サイズのお芋が数個出来る方が嬉しいのですが。


クズイモ優先消費の都合上、小さいおいもから調理します。

2009/11/10九州121号

肉色は、黄白色、かな。
紅コトブキよりは黄色く、ベニアズマよりは白っぽいです。

2009/9/28紅ことぶき

こちらは紅コトブキで、とても白っぽい肉色です。

高系14号の一種です。
石川県の有名ブランドサツマイモ「五郎島金時」などもこちらの仲間だそうです。

2009/9/26ハマコマチほか

左上は安納ゴールドで、黄色地にオレンジのマダラ模様。切ってみてびっくり!

右上は人参芋の一種ハマコマチ。人参のような色です。

下はベニアズマ。濃い黄色です。


九州121号の味ですが、蒸かして食べたのですが、しっとり系かな?
蒸かし芋の肉色は、少しくすんだ色になりました。

巨大芋、さっさと消費したほうがいいのですが、一度でどうやって使い切ろうと思い悩んでまだ包丁を入れられずにいます。
大学芋、レモン煮、天ぷら、などなど、料理法は思いつくのだけれど、そんなにお芋料理ばかりあっても、ダンナサマは食べてくれなさそう・・・。
ダンナサマの許容芋料理はとてもナローバンドで、天ぷらか大学芋、くらいかなあ。
お味噌汁や豚汁にサツマイモは、ダメなんだそうです。
私は、子供の頃母が豚汁を作ったとき、サツマイモが入っているとヤッター!って思ったのにな・・・。

コメント (4)
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