今年は、畑の広さを生かしていろいろな種類のさつまいもを植えてみましたので整理しておきます。
各品種ごと、上段は種苗会社等の説明。下段は今年収穫してみての私の感想です。
またそれぞれのお芋の記事にもリンクしています。
苗は地元ではベニアズマの苗ばかりなので、上山種苗、楽天のOOSUMIから取り寄せました。
2.5mもしくは3m弱の畝に、黒マルチをして1品種、約10本植えました(長い畝には12本くらい)。
やや密植だったかもしれません。あと、畝間のスペースも少なかったです(植える時は、どんなに成長するか想像がつかなかったの・・・)。
よその畑に比べて、葉っぱの虫食いがものすごく多かったです。つる返しをすると、必ず芋虫を発見してしまいます。(><)やはり密植気味だったのが影響しているかも。
一畝(10本)から、新聞紙1枚の上に並ぶ程度の収穫、というのが普通のようです。ですが、なぜか収量が多い畝もありました。ニンニクの跡地で、両サイドは空き地で、やや遅めに植えたところ。
・ふかふかでいい土だった
・蔓が競争せず日当たりがよかった
・霜にあたらなかった
という好条件があったのかな。一番効いているのはどれだろう。
(みなさんのブラウザでは、下の表はちゃんと表示されますか?インターネットエクスプローラのフォントサイズ中で、おおむね収まりがよいように書いていますが・・・。)
品種名 しっとり系 ホクホク系 ニンジン芋 | 説明 (上山種苗およびOrga種子島のHPを参考にしました) | 特性 | 入手先 |
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収量の実績 | 味・色・形の感想 | 写真 | リンク |
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九州121号 (ナルッ子) |
赤紅色の外皮と淡黄色の肉。芋の形状は短紡錘型。やや小さめ芋がたくさんつくので植え付け後、150日を目安に収穫する。貯蔵して年越した芋は粘質で甘い。 ---- 蒸し芋にして冷えても硬くなりにくい。 蒸し芋や焼芋にした時の肉食が黄色で、調理後黒く変わることが少ない。 芋の大きさはやや小ぶりだが、形や大きさの揃いが良好(女性には食べやすい量) 収量性は高系14号並みで、1株当り芋個数が多い。 掘取り後2~3ヶ月貯蔵して甘みを増加させる必要がある。 |
収量:+++ 甘み:+++ 食感:粘 貯蔵:+++ 肉色:淡黄 |
上山種苗 |
里芋と生姜の間に単独で1畝植えた。両側から肥料が来たのかどうか、巨大芋が多く収量も多かった。「芋の大きさはやや小ぶりだが、形や大きさの揃いが良好」とあるが大芋の方が多くて違ったかも。 | 年末頃にはかなり水分の多い干し芋向きになった。色が灰緑色でちょっとさみしいような・・・。 | ● |
安納3号 | 薄桃色の外皮と薄橙色の肉。芋の形状は、短紡錘型。”安納紅”、”安納黄金”は、この品種からの選抜品種。芽条変異系統。早期肥大性に優れ、収量も多い。カロテンを有しており、煮焼きとも食感は粘質で甘い。焼芋、ふかし芋等に。 | 収量:+++ 甘み:++++ 食感:粘 貯蔵:+++ 肉色:橙 |
上山種苗 |
安納かのやより条溝が深い気がしたが掘り取り時期の違いによるものかもしれない。 | 安納かのやとの味の違いはよくわからない。 干し芋にしても黄色いので綺麗。 |
● |
安納かのや | カロテンによるオレンジ色の発色が美しく、食物繊維・ビタミンCやE・カリウム・ヤラピンなどが豊富。 大変甘くネットリした焼き芋や蒸かし芋向けの芋。 焼き芋はもちろん冷めても美味しい。 1度食べたら忘れられない甘さとネットリ感のお芋。 |
収量:+++ 甘み:++++ 食感:粘 貯蔵:+++ 肉色:橙 |
OOSUMI |
果皮が明るい茶色がかった薄紫でほかの品種と区別がつきやすい(結構重要なんです)。 ニンニク跡地に植えたものが、とても収量多かった。 条溝が目立たず、短めで下ぶくれ・寸詰まりの形状で、つるりん、ころん、として可愛らしい。 1株だけ、全て細長い芋がついていた。 |
安納3号との味の違いはよく分からない。 甘くて色も綺麗な黄色でおいしい。干し芋にも向く。 |
● |
安納ゴールド | 外は、淡い黄金色で、中身は、鮮やかなオレンジ色に輝く程よい甘みのあるお芋。 着色料なしで栗きんとんにピッタリ!!との声も。焼き芋は、焼きたてはもちろん冷めてからが美味しい。また、他のさつまいもにはない栄養の豊富さが魅力。 ニンジンを遥かに超えたβカロチンや、ジャガイモの10倍以上ともいえる豊富なビタミンEを含む栄養満点のサツマイモ。 --- しろむらさきのように皮は白っぽく、実はピンクがかったオレンジ色のさつまいも。 ネットリ系で糖度がとても高く、食味も大変良好。安納芋の改良種で、「安納みつき」「安納もみじ(あんのんもみじ)」と呼ばれることも。 |
収量:+++ 甘み:++++ 食感:粘 貯蔵:+++ 肉色:橙 |
OOSUMI |
安納かのやと違って条溝が発達していて、見た目はあまり可愛くない。 |
肉色は、クリームイエローにオレンジのマダラ模様が入っている。 甘いことは甘いが、ちょっとニンジン芋に似た臭みがあるかも。天ぷらにするときは薄切りがいいかも。 |
● |
べにはるか (農林64号) |
濃赤紫色の外皮と黄色の肉。芋の形状は紡錘型で条溝の出現は小さい。貯蔵芋は、甘みと粘質が増し、とても美味しい。今後普及の期待が持てる。 --- いもの外観が優れる品種と、食味が優れる品種を選抜したサツマイモで、食味やいもの外観などの特性が既存品種より「はるか」に優れることから、品種名を「べにはるか」と命名した。 |
収量:+++ 甘み:++++ 食感:粘 貯蔵:+++ 肉色:黄白 |
OOSUMI |
隣のサツマイモと畝間が狭くかなり競争したはずだが、収量はかなり多かった。その分、これの隣の安納芋、安納ゴールドは負けてたか。 条溝は少ない。両端が寸づまって、歩留まりが良い感じ。 |
安納芋とはまた違う食感で、少しホクホク感がある。焼き芋にするととても美味しい。 色も綺麗だし、干し芋にも出来る。 また作りたい芋です。 |
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紅ことぶき (ことぶき3号?) |
やや濃い紅色の外皮と黄色の肉。芋の形状は長紡錘型。芋の成り数が多く形が良く揃い、過肥大しない。焼芋、ふかし芋等に。 鳴門金時などと同様、高系14号からの芽条変位。 |
収量:+++ 甘み:+++ 食感:ホクホク 貯蔵:+++ 肉色:淡黄 |
OOSUMI |
巨大芋とちび芋がそれぞれ少しずつとれただけだった。成り数は少ないし過肥大したし、説明と違うかも。植え付け直後に霜にやられた影響か? |
ベニアズマの肉色は黄色いが、これは薄いクリーム色(びっくり!)。天ぷらにするととってもほくほくできめ細かく繊維を感じさせない。甘さの質が紅あずまとは違ってスッキリした感じの気がする。 収量は少ないがまた育てたい。 |
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紅あづま (農林36号) |
濃赤紫色の外皮と黄色の肉。早期肥大性、晩植適応性に優れ、耐肥性も有る。収量、食味とも極良であるが、掘り取り時期が遅れると、過肥大し条溝が出易い。植え付け後100~120日での収穫を目安とする。貯蔵性があまり良くないので、早目に消費する事をすすめる。焼芋、ふかし芋等に。 | 収量:+++++ 甘み:++++ 食感:ホクホク 貯蔵:++ 肉色:黄 |
地元産直 |
5本ほどしか植えなかったせいもあるが、とても収量が少なかった。 細いものが多かった。もっと畑においておくべきだったか。今思うとジャングルのように茂った豆のすぐ北側の畝に植えたため、日射不足だったかも。 |
母が毎年作っているので、親しみのある味。紅ことぶきに比べると濃厚な甘さかもしれない。 最初ホクホクだが年末くらいにはしっとりしてくる。 |
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アメリカ(七福) | 黄褐色の外皮と白黄色の肉。昔ながらの品種で、煮焼きをするとホッコリとした食味となる事から、根強い人気を保っている。早期肥大性、晩植適応性、及び耐肥性はない。乾燥畑の作付けに向く。焼芋、ふかし芋等に。 --- 安納芋とは別系の非常に甘い芋(熟成は必要)。収量は紫芋などの約半分程度と言われている。 ホクホク系なのに大変甘いさつまいも。堀たてでは殆ど甘さがないが、約1.5ヶ月の間充分に熟成させると安納芋にも負けない甘さになる。むしろ冷めてからの方が、より甘いようにも感じられる。ほぼ品種改良されないままの昔ながらの芋かと考えられる。 しかし、単位面積あたりの収穫量が非常に少ないのが欠点。 -- 肉質は掘取り時にはやや粉質だが、急激に粘質となる。 |
収量:++ 甘み:+++ 食感:ホクホク 貯蔵:++ 肉色:白 |
上山種苗 |
噂どおり大変収量が少ない。まともに太ったのは数個か? 直径1cm、長さ15cmくらいの、根にしては太いが芋とは呼べないようなものがいくつもあった。 |
とても粉っぽくあまりおいしくない気がする。もう作らないと思う。 | ● |
ハマコマチ (農林58号) |
薄紅色の外皮と橙色の肉。芋の形状は短紡錘型。収量が極多く、煮焼きするとサニーレッド並の食味となる(カロチン芋としては良い方)。蒸切干用として、今後、普及が期待できる。蒸し切干し用に。 | 収量:++++ 甘み:++ 食感:やや粘 貯蔵:++++ 肉色:橙 |
上山種苗 |
条溝が発達せず表面はすべっとしている。両端がなだらかに細くなっていく。 肉は濃いオレンジ。収量は何故かかなり多かった。 |
カロチン臭があるので、天ぷらにする場合は薄切りがおすすめ。まるでニンジンの天ぷらのよう。 加熱してもゴリゴリした感じが残る気がする。収穫時期が早すぎたのかもしれない。もしくは貯蔵の問題か。 |
● |
ベルベット | 暗赤色の外皮と橙色地に紫のうんが入る肉。紡錘型で形状が良く揃う。やせ地で温暖な乾燥地に向く。煮焼きしても、紫のうんはそのままであり、甘味が非常に強いカロテン品種。焼芋、ふかし芋等に。 | 収量:+++ 甘み:+++++ 食感:粘 貯蔵:++ 肉色:橙地に紫 |
上山種苗 |
大きさは比較的揃ったものの、収量がとても少ない。クズイモが少ないのはよいところか。 | 焼き芋にすると、中心の紫のところが味が薄いような気がする。 | ● |
一番乗りぃ~♪
多種類のサツマイモを作りましたね。
ベルベットは昨年購入時に迷ったイモです。
実際のお味はどうなんでしょうね。
安納ゴールード、多分私もMY畑で作っています(笑)
狙いどころが一緒なのが笑えます!
他には坂出金時とシモンも作っています。
ちなみに私は下記サイトで購入しました。
http://www.mitsunobu-nouen.com/SHOP/326074/326075/t01/list.html
安納ゴールド、私的には期待しているサツマイモですが、安納3号や安納かのやの方が美味しかったりして。。。
実家の安納芋は甘くて収穫量も多く、優秀でしたよ。
沢山出来るといいですね!
シモンは、こちらの直売所で時々みかけますが買ったことはありませんでした。ツルも利用するのでしたっけ。お芋はどんな味か教えて下さいね~。
ベルベット、まだ地面の下ですが、どうなっていることやら。掘り上げたら試食してみて下さいね。
あのイベントは今週末ですよね!楽しみにしています~。
私は両方好きですが、しっとり系は干し芋にも出来るので今年沢山作りました。
サツマイモの収穫量増大のためには色々条件があるようです。今年作ったものも、畝によって全然成績が違います。
あと、大きすぎる芋が多かったです。むしろ小粒が沢山なってくれることを期待してたのですが・・・。
まっすぐでなく船底植えにすればよかったかな、と思ってます。
ホクホク系のベニアズマでも、年末頃には芯まで透明に蒸し上がるので、それを干し芋にします。
お友達の干し芋は、何を使ってらっしゃるのでしょうね。茨城産のやや灰色っぽい干し芋は、タマユタカ(外皮は黄白色で肉は白色)という品種のようです。
友人のお母様は、昔「農林1号」
http://alic.lin.go.jp/starch/japan/arekore/200910-01.html
で干し芋を作ったとか。これはホクホク系のお芋のようなので、やはり貯蔵後に干し芋にしたのでしょうね。
皮が普通の色で中が白というのは何という品種でしょうね・・・。
田舎にお家を持たれる予定があるのですね☆
面白い農作物を沢山育ててみて下さいね!
田舎に家は昨年末完成しているのですが、夫が会社を辞められなくなってしまい(定年で引っ込むはずでした)、おばあちゃんが一人でそこに住んでます。今、なっぱ類を中心に作っているようです。先ず土を作らないとね。
ご自分の畑、楽しみですね。近所には採集スポットもあるでしょうか。
最近ではカセットコンロのガスで動くような小さな耕耘機も出ているようです。畑の広さによっては便利かもしれませんね。
収穫があったらまた教えて下さいませ。