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中国のNEV規制

2019-07-22 | 省エネルギー
新エネルギー車をたくさん生産しなさい、という中国の規制でカリフォルニアのZEV(ゼロ排出車)規制をモデルにしている。

北京の大気汚染解決のため自動車排ガス規制は待ったなしです。その切り札として排ガスを出さない車、いわゆる新エネ車を推進しようと、これまでは電気自動車に補助金を出してました。電気自動車がそこそこの生産台数になった、生産技術がだいぶ進んだということで、自動車メーカーが一定の電気自動車を作らなければならないという規制です。

年間3万台以上の自動車を製造あるいは輸入する会社が対象。
2019年は10%、2020年は12%のクレジットを達成する。

30万台製造しているメーカーは3万クレジット(3万台では無い)が必要です。でこのクレジットは作る車種により変わります。
プラグインハイブリッドならば15,000台。
電気自動車ならば9,000台(電池の容量によって台数は変動)
燃料電池車ならば6,000台(FC出力により台数は変動)

ここでのポイントは通常のハイブリッド車は対象にならないこと。
技術的な難度からFCVはもっとクレジット高い(だから必要台数が少ない)ても良いのではと思います。

この規制は既に実行されているわけですが、思いのほか電気自動車の生産が進まないようです。PHEVを作る技術は中国メーカーにはありません。ましてFCVは無理でしょう。

という事でハイブリッド車をこの規制のカウントに入れるように変更するようです。そのため、中国当局者がトヨタにお願いに行って、ハイブリッドの特許を開放してもらったとか。日経XTECHが伝えてます。


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