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世界エネルギー見通し

2006-07-21 | エネルギー
アメリカ・エネルギー情報局から世界のエネルギー見通し2006年度版が出されています。そこでは特に足元の原油高とunconventional資源の利用を最大限に反映させているようです。

以下に示すように全エネルギー需要は71%増加するとしています。
2003年 421 quadrillion btu
2030年 722 quadrillion btu
需要増加はアジアの途上国で著しい。

また、石油の需要は以下の通りです。
2003年 80 million b/d
2015年 98 million b/d
2030年 118 million b/d
石油の需要増加は47%に止まっています。現在の原油埋蔵量から今後適正なインセンティブで開発が進むという前提で、2030年のおける原油需要を満足することは充分可能としています。

2005年の見通しから比べて、原油価格は高めの予想をしています。原油価格は2003年に31ドルであったものが、2030年には57ドルになるとしています。物価上昇指数を反映させた2030年の通貨価格では107ドルになるそうです。
現在の70ドルという価格は今後下がる方向ではあるが、35-40ドルといったレベルになることは無い、としています。

非在来型資源として、オイルサンド、ビチューメン、バイオ燃料、GTLなどが今後伸びると予想しています。なかでもカナダのオイルサンドは2005年の1.6 million b/dから2030年には3.5 million b/dに延びると予想しています。カナダ政府の予想は6 million b/dともっと大きくなっています。

非在来型資源ではオイルシェールを見込んでいません。これは採掘と埋め戻しに75ドル/バーレル以上のコストとなるためです。今後利用されるようになるには、in-situ採掘法が開発される必要があるでしょう。

天然ガスは原油よりも価格が低位で安定していることから、最も需要増加が大きく2003年の95tcfから182tcfに倍増する見込みです。

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