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プログレ・コラム6 - 「Only Time Will Tell」

2006-11-21 15:02:02 | プログレ・コラム

先日のコラムのコメント欄で書きましたが、オリジナル・エイジアの初の来日公演が決定しましたね。

『ALL FOUR ORIGINAL MEMBERS ASIA
3/7(水) 東京厚生年金会館 午後7時開演
3/8(木) 東京厚生年金会館 午後7時開演
3/10(土) 渋谷 C.C.Lemon ホール 午後5時開演
3/11(日) 渋谷 C.C.Lemon ホール 午後5時開演
【料金】S¥8,000 A¥7,500(座席指定/税込)

本日11:00から先行予約開始だったようで、電話にかじりついていた方もいらっしゃったのではないかと思います。そういう私は今のところ静観しています。

1983年12月の初来日は直前にJohn Wettonが脱退、急遽Greg Lakeが代役でコンサートが行われました。当時彼らは早めに来日して伊勢志摩にあるヤマハ「合歓の里」で合宿リハをやっていたことを覚えています。私の実家は三重県、当時高校生で英国プログレの大御所を聴きかじっていた時期でした。電車で1時間くらいのところに彼らが居るということで、なんとなく興奮していたのを覚えています。その後もJohn Wettonは戻りましたが代わりにSteve Howeが抜けていたりして、オリジナルメンバーでの来日は実現しませんでした。

・Only Time Will Tell / Asia
今やクラシック・ロック不朽の名作になった1stアルバムの2曲目、「Heat Of The Moment」に続いてシングルカットされ同様にヒットしました。邦題は「時へのロマン」でしたね。この曲最近セッションで2度演奏したので、久しぶりに懐かしく聴き返していたところでした。

ギターはヴォーカルラインをトレースしたシンプルすぎるほどシンプルなフレーズのみ、Yesでのプレイを考えたら想像できないほど簡素なバッキングに終始しています。しかし実際弾いてみるとこれが実に気持ち良い、そしてヴォーカルを引き立たせる絶妙なフレージングだというのが理解できました。Steve Howeとしては当初はもっと弾きまくっていたのではないでしょうか。作品を完成させていく課程で贅肉がそがれHoweが歩み寄ることでJohn Wettonとの調和が生まれたのではないかと想像します。この微妙な調和は長続きしませんでしたが、結果クラシック・ロックの名作を生むことにつながたのです。

ところでオリジナルテイクはフェードアウトなのでこの間のセッションではYouTubeで拾ったライブテイクのエンディングを参考にしました。たまたまだったのですが、これは前述のGreg Lake代役の83年初来日公演の映像ですね。よく聴くとオリジナルキーより半音低いのが分かります。当時Greg LakeにとってJonh Wettonのキーは多少高すぎたということなんでしょうね、ちょっと興味深い事実です。

来年3月の来日公演、今回は直前のばたばたなどなくオリジナルメンバー全員で無事来日してくれることを祈ります。

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