今年前半精力的に活動していたfrancofrehleyが所属する Genesis カバーバンド「Moonlight Knights」、メンバーの都合などでしばらく休止していたのですが近々再始動する事になりました。年明けにライブがすでに2本決まっており、来月早々リハーサルを再開します。本家 Genesis も再結成ということで、これまたタイミングのいい話です。
関東近辺で活動しているGenesisカバーバンドをいくつか知っていますが、ほとんどのバンドがプログレ者好みのPeter Gabriel期の曲をメインに取り上げています。「Moonlight Knights」ではあえてPhil Colins期の曲も取り上げ、この偉大なバンドのいろいろなエッセンスを伝えたいと思ってやっています。
・Firth of Fifth / Genesis
以前「一家に一枚」で取り上げた「Selling England by the Pound」の3曲目、Tony Banksのペンによる叙情的かつ壮大なシンフォニック作品です。まさに名曲ですよね、私もGenesisの中ではもっとも好きな曲のひとつです。
イントロのピアノからやられます。キーボーディストに聞くと(先日、難波弘之さんもおっしゃっていました!)みんな難しいと言いますね、かなりの難易度なんでしょう。本人Tony Banksも「Seconds Out」のテイクなどイントロを省略しています。
ヴォーカルパートを経て、私が一番感心するのはこの曲の中間部の器楽パートです。フルートからキーボードソロまでの展開が実に見事です。ここがこの曲の肝じゃないでしょうか。このパートの存在が曲の立体感を演出していますね。その中でも特に惹かれるのがベースのフレージングです。歌うベースと言うんでしょうか、聴いていると自然に口と体が同調してしまいます。
そして圧巻がギターソロです。ギタリストにとって弾いて気持ち良いソロ・ベスト10に必ず入るんではないでしょうか。私もバンドやセッションで何度も演奏していますが、このソロはとにかく特別、否が応でも感情移入してしまいます。 Steve Hackett のベストワークのひとつでしょう。
今回の再結成ツアーで本家はこの曲を演奏するのでしょうか。ちなみに「Moonlight Knights」では今のところレパートリーには入れていませんが、いつかまた演奏する時が必ず来ると思います。
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