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プログレ・コラム11 - 「White Car」

2006-12-07 12:52:00 | プログレ・コラム

コラムをはじめてまずは節目の10回まで行きましたが、紹介している曲に偏りがありますね。やはり今やっているバンド関連の曲がどうしても多くなっています。そこでこれからしばらくは視線を過去に戻してお送りしようと思います。

私のプログレの聴き始めは「ギタリストへの道」(連載長らく止まってますね、、、)で以前紹介したようにYesの「Close To The Edge」でした。中学生1年生の時ですね。それで一気にYesの虜になり、その後は昼飯を我慢してためたお金でYesのアルバムを全て揃えました。そして次に日本盤で当時買えたメンバーのソロ関係を揃えました。東京の大学に出てきてからは西新宿や目白に通い、廃盤や元々日本盤が出なかったメンバーのソロ、メンバーがYes以前に居たバンドなどのレア音盤まで揃えました。印象に残っているのは Peter Banksの1stソロ、これは目白「EUFA」でSovereignのUKオリジナル盤を発掘して1万円くらいで買いました。この作品久しく聴いていませんが、Jan Akkerman
、Phil Collins、Steve Hackett、John Wetton等、そうそうたるメンバーがゲストで参加しています。あとはRick Wakemanの「No Earthly Connection」、このオリジナルLPには銀紙が付いていて、銀紙を筒状にして歪んだRick Wakemanのジャケット中央に立てると正常な姿が映りこむようになっています(この紙ジャケCDにも銀紙が付属しているようですね!)。「Mainhorse」「Refugee」なども「EUFA」で買った覚
えがあります。どちらも今や紙ジャケCDで再発されているとは!当時の状況を考えると想像を絶しています。

とにかく多感な学生時代に最も聴いた音楽はYes関連であり、もはや鑑賞の時代は遠に過ぎて最近はめっきり聴く機会が少なくなりましたが、今でも自分の音楽の根底にはYesが居るのです。そんな私が最も好きなYes作品は何かというと、「Close To The Edge」「Relayer」、そして「Drama」ですね。

・White Car / Yes
「Drama」はJon Andersonが居ないということだけで、一般のYesファンに概ね評判の良くない作品です。しかし純粋にその音楽だけで評価をすれば、私は一連のYes作品の中でもかなり完成度の高い作品だと思います。実際バンドをやっているYes好きな音楽仲間の間では逆に評価が高いです。バンドの危機を何とか乗り越えようと、特にChris SquireとSteve Howeの頑張りが光っていますね。Chris Squireは2nd「Time And A Word」並みに久々に弾きまくり、Steve HoweにいたってはYesでのベストワークといえるほど素晴らしく、それまでに無い正確なプレイを展開しています。そしてそんな彼らがイニシアティブを取ることで、やはりそれまでに無い強固なバンド・アンサンブルが実現しています。

曲自身も悪くないですね、というか素晴らしいです。ポップセンス溢れるTrevor HornとGeoffly Downesの起用が成功しています。キャッチーですがアンサンブルはYesそのもの、「90125」以降を知る今となってはJon Andersonのヴォーカルでも違和感無く聴けるであろう事が容易に想像できる楽曲です。

その中で2曲目に収録されている「White Car」はTrevor HornとGeoffly DownesによるIntermissionのような1分30秒足らずの小曲、おそらく「Five Per Cent For Nothing」の次に短いYes曲でないかと思います(そうですか?)。なぜこの曲を紹介したかというと、個人的に思い出深い曲なんです。高校生の音楽の授業で歌のテストがあって、生徒それぞれが好きな曲を独唱しました。授業で習った曲でなくても良いということで、私が選んだのが「White Car」だったのです。短く終わることと、短いですがそれなりの歌唱力が必要なので、当時歌に結構自信のあった私はこの曲をテストで歌うことにしたのです。おそらく「White Car」を音楽のテストで歌った人はあまり居ないと思うのですが、いかがでしょうか?

今でもたまに「Drama」を聴くと、当時のことを懐かしく思い出します。


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2 コメント

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Unknown (KK)
2009-02-12 23:47:25
お世話様になります。「Dramaがイイ」に共感しますねぇ。Machine Messiah、頑張ってコピーした記憶があります。 ところで、Into The Lensと元ネタであるバグルズのI am a cameraの聴き比べなんて、ご興味あります? それでは。
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>KKさん (francofrehley)
2009-02-13 11:53:00
こんにちは、いつもありがとうございます。

>Into The Lensと元ネタであるバグルズのI am a cameraの聴き比べ
とりあえずみんなやりますよね。
結局慣れているYesバージョンのほうがしっくり来るのですが、元々バグルズ好きな人は逆なんでしょうね。

>Machine Messiah、頑張ってコピーした
ギタリストですよね。私も一度セッションで演奏したことがありますが大変苦労しました。

ところでMachine Messiahといえば近しい音楽仲間がこんなバンドをやっています。
http://machine-messiah.net/
元々「Drama」アルバム丸々カバーバンドで結成されて、今はオリジナルやってます。とても良いバンドなのでよかったらチェックしてみてください。
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