今日の予定は、1時に友人が訪ねて来られることになっているだけで、後は全くの予定無しのはずでした。ところが、まだ朝食前でしたが電話が鳴りました。読書会のメンバーでした。
引っ越しをするのに、捨てがたい画集があるのだとか。重たいので持って行かれないので取りに来て欲しいとのこと。訪ねてみると大きな家具が玄関に並べてありました。10月7日に引き取りに来て下さるのだとか。
以前足首を剥離骨折したときに買った、キャスター付きのカバンを転がして行き、その中に入れて頂いて来ました。ただ85歳になる方の、転居は余り賛成できませんが、色々事情が有るのでしょうから余計なことは言えません。
ただ、引っ越しされる前に、10年以上も読書会のメンバーでしたので食事会なり、お茶会をしたいとお持っていました。新居は千葉県だそうですから、彼女が行ったり来たりは難しいです。メンバー全体の平均年齢が高いですから、こちらから伺う事も難しいです。
わたしが画集をお預かりして持ち帰って間もなく、小学時代からの友人から電話が有りました。昨年末、肺がんの手術をし、リンパに転移が認められていました。その彼が、短時間でも良いので話をしたい、と言います。昨年まで我が家でウクレレの指導者だった方です。
朝食がまだでしたので、牛乳を飲みながら冷凍庫のフランスパンを焼き少し口にしました。彼は10時半過ぎにやって来ました。とても疲れた様子で沈んだ気持ちが全面に出ていました。はじめの内は何を話したいのか全く分かりませんでしたが、昨年手術をした時、医師が「80歳近くなっている」という事で、抗ガン剤の治療などは一切薦めなかったのだそうです。
今回診て下さった医師は、「検査をした結果、相性の良い抗がん剤があれば治療をするべき」と言われたとか。真逆の事を言われたので、彼は混乱したようです。彼の奥様はずっと看護師をなさって居られた方で、「直らない事が解っているのなら治療することは無い」との意見だそうです。彼は前回の手術後、「治療の必要なし」と言われたことでショックを受けていました。
今回の検査結果で、医師から治療を勧められたら受けることを勧めました。治る治らないに関係なく、彼のしたいようにするべき、と伝えました。その方が彼自身に、ストレスが無いと思ったのです。彼は治療を受けている最中、奥様に世話を掛けてしまう事も気にしていました。
瞬間、唖然としましたが病人がストレスを感じない事が第一と思っていますので、その時はその時で考えれば良いのでは?と伝えました。体調が悪い時だけは、特別だと思うのですが…。
以前から、わたしの体調が最悪の時でも普通に行動しているので不思議がって居ました。子供のころは体調が悪い様子を見せると遊んでもらえません。一緒に遊びたい一心で元気ぶっていました。習慣で今でもそうしています。
でも、その結果本当に元気になったような気になれるのですから不思議です。なににしても彼の治療が受けられるようになったら嬉しいです。12時半すぎに帰って行きました。
そして間もなく、1時の約束の友人が来られ、楽しい良い時間を過ごしました。でもわたし自身、ゆっくりのんびりする時間がありませんでしたので疲れました~。