趣味のおたより ３月 「わたしのひとりごと」

二月はどうしたことか、二度も同級生と泊まりがけで
話す時間を持つことが出来ました。
逢うのも久しぶり、一緒に泊まるなんて一度も無かったのですが、
すっと数十年も前に戻れたのです。
　
あるじを亡くしたわたしを励ますために、
友人たちがわたしのために時間を作って下さったのです。
　
嬉しかったですね。
こんなに甘えて良いのか、思わず聞いてしまいました。
　
同じ年齢ですから、余計なことを言わなくても解って下さるのです。
全部を言わずとも察して下さるのです。
　
話をしながら、涙が出てきても繕うことをしないで、
そのまま話しているわたしが居るのです。
それには流石にわたし自身、驚きました。
　
枕を並べて話しながら寝たのですが、
あっという間に寝付くわたしに、友人たちも驚いていました。
何度か気が付きましたが、朝まで寝る事が出来たのです。
　
あるじが逝ってから、ずっと熟睡出来ずに居ましたから、
嬉しかったですね。
さっぱりと良い目覚めでした。
　
この安らぎは何でしょう。
心底からくつろいでいました。
これからの事を考えていこうと思えるようになりました。
　
沢山の良い友人と良い娘たちに囲まれて幸せ者です。
頑張らないと・・・。

趣味のおたより ３月 「あるじへのつぶやき」

あるじの山岳部の先輩にお許しを戴き、
お手紙であるじの事を書いて下さっている箇所を
抜粋して載せさせて頂きました。
暖かいお手紙、本当に嬉しいです。
　

「１１月２５日に麻布山岳部６０周年記念パーティーに出席し、
そこで義昭さん（ザル）とお会いし、
久しぶりに言葉を交わせたばかりでしたので、
それから１週間後にこのようなことになろうとは・・・
　
そのときにはボゴダ峰に遠征された話を
実に楽しそうに話しておられました。
　
学生時代は良くザル氏と山だけでなく、スキーにも行きました。
一番思い出深いのは、３月に八幡平に一週間ばかり行ったことです。

スキーをはいて一つ山を越えて温泉宿に投宿し、
翌日はまたスキーで山を越えて別の温泉地へと実に愉快な旅を
義昭さんとわたしともう一人の仲間三人でやりました。
学生時代の一番良い思い出の一つです。

彼は気さくで陽気な良い男でしたね。
単調なサラリーマン生活ではなく、自分で店を出し、
自分の能力でやることを選んだときも、
今でこそそう珍しいことではありませんが、
当時は大変勇気のいることだったと思います。

何にしても惜しい友達を亡くしました。
良いやつほど早く逝く。
世の中うまく行きません。」

日が長くなれば元気に？

2月も残り少なくなってきました。
でも今年の2月は、暖かくてなんだかすでに春が来ているような
錯覚をしてしまいます。

庭の水仙もほとんど咲き終わり、柚子もだいぶ前に収穫。
しだれ紅梅も満開を過ぎています。

雪が積もることもなく今年の冬が終わろうとしています。
最近日が長くなって来たことがうれしいです。

夕方になると、寒く、暗く、とにかく気持ちが落ち込んで
困っていましたから、日が長いのはうれしいです。

ただ、このところ以前より違った寂しさが強く襲ってきます。
無性に寂しくなって、一人で涙を流している自分に唖然としてしまうのです。

だんだん時間が経つともっと寂しくなるもの、と経験した
友人に言われていましたが・・・。

古い着物で楽しんでいます。

母親の古い着物から、スカートと上着を作ることにしていました。
だいぶ着て表地が汚れも有りましたので、裏生地の方が良いかしらと、
思っていましたが、先生のアドバイスは表は表と言われ、
裁断、仮縫いをしました。

上着の型紙をまだ起こしていなかったのを幸い、
ちょうど友人が着てこられた上着から型紙を起こしたのです。
着やすそうで、とても素敵なのです。
セットで出来たら、外出着になりますね、きっと。

友人は先生のベストから、型紙を起こして縫うことにしました。
お互い、着物を解いての再生布ですから、楽しみは格別です。

あるじのウールや兵児帯、あるじの父親からの古い大島など
解いて作り変える材料には困らないほど沢山あるのです。

あるじは着物を着ると風邪をひきそうと言って、
余り着ませんでしたから、まだ綺麗なのです。
婿殿が着られると一番良いのですが、あまりに背丈が違いすぎ・・・、
残念ですが一寸無理なのですね～。

確定申告してきました。

あるじの名前で確定申告をしてきました。
やらなくてはいけない事を、背負っていると疲れるという
困った性格のわたしです。
仕方なく頑張って、提出してきました。

あるじの名前では今年が最後になるのでしょうね。
それがずっと胸につかえていました。

公共料金も税金もみんな宛名がわたしです。
時々ダイレクトメールだけがあるじの名で届きます。
あるじの急逝の届けはしてませんから・・・。

せめてなにか、何でも良いからあるじの名前を残しておきたい。
あったのです。
表札です。
これはずっとこのままで良い・・・。


確定申告の完了日は、毎年あるじとお祝いのランチをしていました。
今日は、たまたま自宅に居ました次女を急遽呼び出して、
ささやかなランチを楽しみました。

あるじなら絶対行かないと思うファミレスでしたが。

「バラが咲いた」と「エーデルワイス」の２曲、頑張りました。

練習日でした。
３人の欠席者が有りましたが、頑張って練習。

「バラが咲いた」の楽譜を戴きました。
コードが簡単なので、初心者二人のためにリーダーが準備をして下さったのです。

それでも新しいコードが出てきますと駄目。
暫し考えてから、弦を押さえるのですから音楽はストップです。
でもベテランのメンバーが、続けて演奏していますから、
出来るところで合流するのです。

そんなとき、子供がいたずらを見つけられたときのように、
思わずにんまり、照れ笑いがでてしまいますね。
それがまた一寸恥ずかしい・・・。

前回のエーデルワイスのソロ演奏練習もしましたが、
その前にコードだけでの練習もして下さいました。
歌いながらなんてとんでもない、口ずさむ事すら出来ませんでした。

あるじが必死になっていた様子が眼に浮かび、
寂しくなってくるのは仕方ないのでしょうね。

「病気」・「介護」・「死」がテーマになりました。

今年初めての読書会でした。
井上靖著「我が母の記」を読みました。
兄弟みんなが母親をこんなに暖かく見守る家族が居るのは珍しい、
と言う意見がまず出ました。
著者もその兄弟も母親にとても優しく対応しているのです。

介護に必要な三項目は、環境、人手、お金だそうです。
この本の場合、経済的に何の心配も無かったのが、
一番大きいのではと、介護経験者の意見でした。

なかなか三項目、すべてに○がつけられるケースは少ないと言うのです。
ただ、この本が書かれた時代には、まだ介護保険もなく、
家族が看るのが当たり前の頃だったから、尚のことかもしれない・・・。

今は老人が増え、介護施設も出来、体制的にも介護が
個人から公的な機関に移行するのが当たり前のような
気風が出てきているし、老老介護になりつつあるし・・・。

核家族で住む傾向が、環境的にも難しくし、
子供の人数も少なくなり人手が減り、
両親を抱えきれなくなっているのが現状・・・。


一月にメンバーの姉妹の不幸があったり、
昨年暮れ、わたしのあるじの死があったりで、
病気、死、介護など、現実的な事柄に話が盛り上がりました。

洋裁の仲間が出来ました。

洋裁と言っても、着られなくなってしまってある洋服や、
着物の再利用の会でなのですが、メンバーが集まらず
わたし一人で先生を独占して、楽しんで居たのですが、
今日から一人仲間が出来ました。

ずっと以前子供が小学生だった頃、一緒にフランス刺繍を
習ったことも有る古い友人です。
昔の話をしながらの作業はまた楽しいですね。

わたしは今日、ベストに取りかかるつもりでしたが、
先生とその友人が声をそろえて、わたしが使う予定の
布では勿体ないと言うのです。

それではこっちに・・・、と言ってもそれも勿体ないと言います。
迷子の子猫では有りませんが、困ってしまってにゃんにゃんにゃにゃ～んです。
結局、ベストは中止、急遽スカートとブラウスの組み合わせに変更。

わたしが、４０年以上前、結婚するときに作ってもらった
ウールの着物の再利用で、こんなに迷わされるのも
これも今時珍しいのでしょうね。
楽しみがまた一つ出来ました。

趣味のおたより ２月 「わたしのひとりごと」

この所やっと少しずつわたしの動きを始めています。
まず手始めにウクレレ愛好会にわたしも仲間入りさせて頂きました。
　
我が家が練習場所ですので、メンバーの方々とは周知の仲。
ただわたしはウクレレをしたことが有りませんので、
皆さんの足を引っ張るのではと、多少気にしていましたが
もう一人新しい参加者があり、嬉しいです。
　
そんなわたしにメンバーの一人（わたしの幼なじみ）が、
勿体ないほどのウクレレを譲って下さいました。
始めは音色堅くてどうかな？と思っていました。
　
でもほとんど使っていなかったという、そのウクレレを
わたしがポロンポロンとコード表を見ながら練習している間に、
音がどんどん元気になり良い響きになってきたでは有りませんか。
驚きました。
こんなにもはっきり音が変わる経過を、体験出来たことに感激しました。
　
毎晩寂しいときにケースから取り出し、ゆっくりコード練習しています。
きれいな音が出せるように弦を押さえるのは難しいですね。
でもささやくような音色が大好きです。
音に癒され、練習すれば少しは上達してくるのではと
期待しながら楽しんでいます。
　
あるじのウクレレは弦を張り替え、大切にします。
孫が触ってみたくなる時が来ることを期待しているのですが。

趣味のおたより ２月 「あるじへのつぶやき」

今月はあるじとわたしの共通の友人から頂きました
手紙を紹介します。
しばらくはあるじへの思い出や、
友人からのお手紙などで紙面を使っていきたいと思います。
　
弘前には先輩と同期の友人が居りまして、
何度か訪ねて行ったことが有ります。
ただサクラの時期に行ったことが無いので
来年こそは…弘前城のサクラを見ようと計画していました。


「まだ信じられなく、ぼーっとしております。
学生の頃、何時も登山靴で歩いているような、
ゆっくりとのしのしと歩いているさまが見えるような気がします。
　
何時もおだやかでなんと言ったらいいか、
すっきり、さっぱりかな？さっくりかな？
独特な感じが、あの話しぶりが、
わたしには都会人の雰囲気を感じたものです。
　
当たり前の事なのだがもう逢えない、残念。
中野先輩より、「あるじのつぶやき」を見せてもらいました。
あ、やっぱりあの雰囲気だと。
　
年が明けたらさくらの時期が来たら、来北、来弘の事と、
小西もわたしも楽しみにしていたのですが、
本当に残念でなりません。
　
へば（では）、どうぞ体に気をつけてサクラを見にきへ。」
　

こんなに暖かくあるじを見て下さって本当に嬉しいです。
感謝しています。

孫娘が合格しました。

初孫で
たった一人の女の子。
あるじがとっても可愛がっていました。

今日中学の入試だったのです。
昨年ちょうど今頃、唐突に受験を言い出した孫娘、
弱音を吐くこともなく、一年頑張って来ました。

夕方六時頃、合格の知らせが入りました。
嬉しかったですね。本当に嬉しかった。
涙が流れて困りました。

あるじが居たらどんなに喜んだことか、
頭によぎっただけで涙だけではなく、
子供みたいに声を出してオイオイ泣いてしましました。

いい年のわたしが声を出して泣くなんて予想もしなかった。
あるじが急逝したときと同じように、
本当に涙が流れて一人でオイオイ泣いて居ました。

あるじの写真は、いつものように微笑んでいます。
本当にバカなんだから、本当にバカなんだから、
さっさと逝ってしまって。

かわいい孫の制服姿を見る事も出来ないなんて、
一番見たかったでしょうにね。


合格祝いに近くで食事をしてきました。
孫たちの食欲に驚き、つられてわたしも少し食べ過ぎてしまいました。

ソロ演奏の練習、初体験！お手上げ！

今日はウクレレの練習日でした。
わたしは今日で二回目。

先日友人から譲って頂いた高価なウクレレが一寸恥ずかしい。
複雑な気持ちです。
もう少ししてからの方が良かったのかしら・・・と思ったり。

頑張って練習の足を引っ張らないように、と思って居ましたのに
なんとエーデルワイスのソロ演奏の練習でした。
コードも押さえられないわたしが、ソロ演奏なんて、
とっても無理無理。

ウクレレ独特の楽譜とも初めて対面。
それがピアノの楽譜とは全く違うのです。
数字と○が四弦に書いてあるのです。

その表示で演奏の仕方が解るようなのですが、
それを見て理解するのも大変、それを指に伝えて押さえるのも大変。
オロオロするだけです。

メンバーの足を引っ張らないようにと思っていましたのに、駄目。
全く駄目だったのです。

楽譜と演奏の仕方は、理解出来ました。
次回の練習日までにはゆっくり練習して、少しは出来るようにしないとね。

頑張ります。
またまた、夜が短くなりそう。嬉しいです。