フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

恩師より 送られし品 筆4本

2015-05-10 19:13:22 | 日記
5月10日 日曜日 晴れ

今日は「母の日」という。
わたしはともかく、孫たちは「母の日」に何かプレゼントしているのだろうか…、とふと思う。
子どもを育てている頃、わたしは「プレゼントは良いからガラスを拭いて欲しい」と良く言っていた。

「買った物だけがプレゼント」と思って欲しくない。それが最大の理由。
少ないお小遣いを貯めて、プレゼントを買おうと言う気持ちは嬉しいけれど、
それ以上に、幼い子どもが出来る「ありがとう」を伝える手段は、他にもある事を知って欲しかった。

何時も読んでいる本に、幼い娘がつくった栞がはさんでいたら、どんなに心が和むだろうか…。
子どもに出来る物で母親が喜びそうな物を探すのも、子どもには良い訓練になるはず。
体験的には、少し大きくなった娘に「食事の仕度」とか「ガラス拭き」とか要望したりしたけれど、
なかなか実行出来なかったように記憶している。

便利な世の中になり、何でも手に入るようになるのだから仕方が無い事と思うが少し寂しい。
戦後の物の無い時代を経験しているので、わたし自身はなるべく手作りをする様に心がけている。
何にしようか…と悩みながら、友人の趣味や日常を思い出し、あれこれ考えて作業開始。

その間は、プレゼントの相手の趣味趣向の検索作業が続くのだから、愛情は一杯のはず。
もっとも、自分の趣味を押しつけるような事はタブーなので、親しい方にしか出来ないが。

夕方近くになって、宅急便が届いた。
先日、塩分の摂取を禁止されておられる先生に柚子の酢漬けを宅配便でお送りしたからか、
先生から筆が送られてきた。それも4本も…。

以前にも筆は戴いているけども、一度に4本とは驚く。筆のノリを洗い落とし使ってみたくなる。
硯箱を出して、墨を摺って書いてみた。筆を持った感触も筆の穂先の感触も初めての物。
特に太い筆と一番細い筆の感触は、全く知らない感触だった。

試し使いをしてから、先生にお礼のお電話をするつもりでいた。
「太筆は真っ直ぐ立てて持ち、しっかり墨を含ませて使う練習をすると良いですよ」が先生のお言葉。
わたしの筆が細いので、墨付けが早いと思って居られたらしい。それで4本。
この歳になっても、大学時代の先生からご指導頂けるわたしは、本当に幸せ者だ。

先生からの筆たち 
コメント
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