フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

米原万里著「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」でした。

2010-07-14 22:37:03 | 読書会
7月14日 水曜日 はれ

良いお天気でした。
陽射しが強かったので、外は暑かったようですが風がありましたから家の中は涼しかったです。
今日は読書会の日でした。

10時からなのですが、30分前には家の片付け、コーヒー・メーカーをセット、そしてお茶菓子等々、
朝から結構バタバタします。当然外の道路もお掃除をしますしね。
独り住まいにはこのような日が無いと、どうしてもエネルギー不足になりますし、部屋が雑然とします。

今日は米原万里著「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読みました。
著者が日本共産党の父親の仕事でソ連に住みソ連の学校へ行った事がテーマの根底なのです。
クラスメートとの係わり、人種等々日本に住んで居る人間には知る事も無いような経験をします。

ソ連の崩壊、その後宗教、人種、思想などの違いが小競り合い、蔑視、差別の原因になっていますし、
共産党の上層部の贅沢な私生活等々、驚く内容でした。
もう少し早く読みたかった、と言う言葉をメンバー全員が発していました。

当時、ソビエト崩壊の前後のことは、良く解らなかったと皆さんが言っていましたね。
この本を読んでいれば報道されている事の中身も理解でしたのに・・・と言っていました。
確かにそうでしょうね。わたしも早くこの本を読みたかったです。

でも当時のわたしは店の仕事に追われて読書の時間は全く作れなかったですね。
本を読む時間も音楽を聴きに行く時間なども全くなかったです。
ひたすら家事と店の仕事で毎日が過ぎて居ました。それだけでもオーバーワークでした。

わたしの体調が悪い状態であるじが居抜きで買い取ったのですから、それは想像を絶する物でした。
毎日、倒れることなく1日が送れれば上々でした。チョイチョイ倒れてはパートさん達を驚かせました。
食事の仕度もフライパン料理ばかり、煮物や手の込んだ物はなかなか作れませんでしたね。

そんな生活を強いられていましたから、「月に1冊だけでも本を読みませんか?」と呼びかけました。
それがわたしが立ち上げました読書会の目的です。誰のためでもなくわたしのための会でした。
かれこれ10年ほど前の事です。

今月のテーマ本も、多分わたしが図書館へ行っても自発的には借りてこなかったと思います。
読書会ですと本人の好みでは無い物も読む事になります。
始めは乗り気でなくても読んでいる内に引き込まれて仕舞う事が多々あります。

この本などはまさにそれですね。
本の内容のことより著者自身の事とソ連崩壊に伴う諸事情の話に花が咲きました。
著者は鋭い人間観察が出来る、人好きで暖かく友情を大切にする素敵な女性と絶賛していました。
久しぶりに政治の事や人種のことなど、日頃あまり話し合わない事で意見交換していました。

6時頃、陽射しが弱くなってから、本を返却をしに図書館へ行ってきました。
これで今月の読書会は完全終了です。次回は8月11日、イザベラ・バードの日本奥地紀行を読みます。
何のレッテルも貼られる事もなく、自分の意見を言えるだけでもこの会の意義があるような気がしました。
コメント
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