フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

アルツハイマーの奥様を亡くされた元フォンテーヌのお客様をお見かけして・・・。

2009-01-26 21:38:04 | 日記
1月26日 月曜日 晴れ

徒然草の講座の日でした。今年初めての講座です。
ただ昨年暮れ先生が体調を崩された風でしたので、その後のご様子が気になっていました。

でも今日の先生は以前に戻ったとは言えませんがずっと良くなっておられました。
お顔の表情が全く違って明るくなっておられました。安心しましたね。
先生のことを思いながら今朝早めに起きて庭の柚子をハサミで切り取っていました。

先生は柚子を召し上がってしまうほどお好きなようなのです。
あまり重たくならない程度の量を考えて収穫しました。
とっても喜んで下さいました。

それに今日からわたしの幼友達が復帰して来られたのです。
嬉しいですね。とっても楽しみでしたね。
昨年8月から彼女は病気療養で欠席していました。

入退院を繰り返しておられたのです。昨年暮れに退院出来たのです。
やっと全快した彼女とまたご一緒出来るのです。
本当に嬉しいですね。心の大きな棘がとれたような、そんな感じです。

わたし自身体調はイマイチでしたので、駅までゆっくり歩いていました。
途中で見覚えのある杖を突いた男性とすれ違いました。
その男性は以前フォンテーヌのお客として来られていた方でした。

奥様を車椅子に乗せて喫茶でお茶をして居られた方です。
まるで童女のような言葉遣いの奥様でした。奥様はアルツハイマーと言うことでした。
お散歩の途中で私たちの店の喫茶コーナーで一休憩なさり、
私たち夫婦との会話を楽しむ為にやって来るのだ、と言って下さっていました。

家に帰っても二人だけの生活なので話が出来ないからつまらないと言われるのです。
奥様はそんなご主人の話には全く無頓着に、パンとコーヒーを召し上がっておられるのです。
ご主人はコーヒーを注文して「お前も欲しいか?要らないよな?」と言ったりしてからかいます。

奥様は本当にべそをかいてイヤイヤをするのです。童女のようなのです。
お世話をするご主人を見て、お帰りになってから「真似ができないな・・・」と我があるじ。

その後奥様がお亡くなり、お一人でお店に来られ良く言って居られたのは、
「淋しいよ。一人は淋しいよ。あんなのでも居ないと淋しいんだよ。
あれが居たから食事の支度もしたんだよ。自分一人では作る気にもなれないんだよ」と・・・。

あれから何年経ったのでしょうか。
トボトボ杖を使って歩かれるその方に、わたしは声を掛けることが出来ませんでした。
あの時のこのご主人の言葉がわたしの脳裏に蘇ってきて居ました。

本当にそのとおり。一人の生活は本当に淋しいです。
自分の為にお料理をする気持ちを持つのも大変です。
今のわたしでしたら、このご主人の気持ちをもっと受け止められたのでしょうに・・・。
コメント
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