玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

11月下旬の野草(アー)

2023-11-30 21:56:31 | 花ごよみ
記録は こちら
野草(ナー)は こちら
果実は こちら
生き物は こちら


アキノエノコログサ.2023.11.28.

イタドリ.2023.11.28.

イヌタデ 231124

イヌホオズキ.2023.11.28.

カンツバキ 2023.11.29

キヅタ 231124 

クサギ.2023.11.29.

コウヤボウキ 231124 

コセンダングサ 231124 

シロダモ 23.11.21

シロバナセンダングサ.2023.11.28.

ススキ 23.11.28

セイタカアワダチソウ 23.11.28

センニンソウ 23.11.28

タイワンホトトギス.2023.11.29.

チカラシバ.2023.11.28.

トダシバ 23.11.28

野草(ナー)は こちら

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11月下旬の記録

2023-11-30 21:55:59 | 花ごよみ
11/24 豊口
20度を超えるあたたかさでしたが、その割には虫は見られませんでした。ツグミの声はしましたが、今シーズンはまだ姿をちゃんと見れていません。

11/28 桜井
 ケヤキやサクラの落ち葉を踏んで緑道を歩くの気持ちがいいです。咲き残っているアザミ、野菊などを見つけるとうれしくなります。マユミの果実をやっと見つけました

11/28 高槻
 小平桜橋(5)周辺を歩きました。花は少なくなりましたが、ナンテンハギが綺麗に咲いていました。

いちい橋下流(左岸)




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木の実、草の実、たねしらべ 2023.11.25

2023-11-25 19:37:31 | 観察会

  参加者の感想は こちら



 少し寒い朝でした。鷹の台のうさぎ橋のたもとのところで待っていると三々五々と親子連れが集まってきました。リーさんの挨拶につづけて、関野先生から進行中の「ウンコと死体の復権」という映画のための映像に使うかもしれないので撮影したいというお知らせがありました。タイトルからはつながりが分かりにくそうだったので、私が「この近くの津田塾大学でタヌキの食べ物を調べるために、ウンチを調べたことが合います。その過程でタヌキが種子散布をすることや、糞に糞虫がきて、タヌキのいることがほかの生き物を支えていることなどに気づいきました。それは玉川上水を通じて生き物の仕組みやつながりを知る喜びという点で今日の活動とも共通しています」という話をしました。


 それから、今日は「木の実、草の実、たねしらべ」をするので、この辺りにある主要な植物果実の野外での状態、果実、種子を並べた写真で作った冊子と、ノイバラのスケッチをしたカードを配りました。




 それから子供たちに実を入れるための小さなジップ袋と付箋を説明して配りました。
 その後で、玉川上水の歩道沿いに歩きながら果実を見つけたら採集することにしました。今年は木にもよりますが、全体に果実が乏しいという印象です。特にたくさんあるムラサキシキブやマユミは、ないわけではないのですが、明らかに少ないです。

ムラサキシキブの果実をとる


「ムラサキシキブの果実の紫は独特にきれいですが、もう少し経つとこの色づいた葉が落ちてしまいます。そして果実が目立つようになりますが、私はこの時期の黄色い葉っぱと紫の果実の取り合わせがいちばんきれいだと思います」

 子供たちはスイカズラやナンテンの果実を見つけました。私はこのあたりで1本しかないヤマコウバシが結実しているのを下見で確認していたので、そこに行ってみんなに採集してもらいました。みなさん興味を持ってゆっくりゆっくり歩いていました。イヌツゲ、ノイバラ、マンリョウ、ヒサカキ、シュロ、コマユミ、ネズミモチ、マサキ(未熟)などが確認されたようです。

コマユミ

ネズミモチ



子供たちはポリ袋に入れることも楽しかったようです。


付箋に果実の名前をつけてジップ袋に入れる

 学校ではないので、あれこれ指示は出しませんでした。座り込んでその場でスケッチをする子もいれば、頭に紅葉や果実をつけている子もいました。

スケッチする子と髪飾りをした子

 久右衛門橋の手前まで行ってから一通り集めてもらいたい果実はあったので、Uターンして戻ることにしました。
「せんせい、これなーに?」
と小さな手に果実をのせて訊く子供がかわいかったです。



その後、丘の上にある円形のスペースに移動しました。

丘の上の円形広場

 初めにドングリを拾ってもらいました。今年はドングリがならない木も多かったので、下見をしておいたコナラの下で拾ってもらいました。そしてドングリでやじろべえを作ることにしました。

 

 うまくできた子もいましたが、今年のドングリは小粒で硬いために、なかなか難しく、私を含め時間切れになる人がいました。

 私がこのイベントのテーマにしたのは「動けない親植物がさまざまな工夫をして種子を自分から遠くに移動させること」を実感してもらうことでした。その一つとしてコセンダングサがあったので、そこに行ってタオルハンカチを近づけると先端に角を持つ果実がたくさんくっつきました。
「これは動物の体について移動する工夫です」

ハンカチについてコセンダングサの果実

 それから多肉果の説明をするために、イヌツゲ、ヤマコウバシ、モチノキ、ヒヨドリジョウゴの果実を潰して中にどういうタネが何個入っているかを調べてもらうことにしました。イヌツゲとヤマコウバシは黒い果実、モチノキとヒヨドリジョウゴは赤い果実で大きさは何も直径5ミリあまりです。ヒヨドリジョウゴはトマトと同じくナス科に属し、ヒヨドリジョウゴはよく見ると小さいもののトマトとよく似ています。それで持ってきた人形に持たせたら、トマトを持っているようで、子供たちは喜んでいました。

「トマト」を持つ人形

 子供たちは果実を潰して種子を調べ、スケッチをしていました。


 この4種のうち、モチノキとイヌツゲは同じモチノキ科で、中には半円形の種子が入っています。夏に咲く花はよく似ています。ところがヤマコウバシは果実はイヌツゲそっくりなのに、中には大きい球形の種子が1個あるだけですし、ヒヨドリジョウゴは果実だけはモチノキに似ていますが、中には小さく扁平な種子が40個ほど入っています。トマトにも扁平な種子がたくさん入っています。



 「仲間が違う植物は花の形も違うのに同じようにジューシーで直径5ミリあまりの果実を作ります。赤いものも黒いものもあり、黒の方は人の目には目立たないようですが、鳥には目立つのだそうです。直径5ミリというのはヒヨドリなどの鳥がひと呑みにできる大きさです。これらの果実は主に鳥に食べてもらって遠くに運んでもらっています」

 最後に風で飛ぶ果実を紹介しました。一つはオオモクゲンジでピンポン玉くらいの大きさがあり、種子に大きな翼がついています。昆虫網の柄を持っていてその先に菓子箱の一部を開いた作りにしたものを取り付けました。この柄を伸ばして箱にオオモクゲンジの果実を入れて傾けるとヒラヒラと落ちていきました。その次にアオギリの種子を紹介しました。同じように高くして柄を傾けると、最初にヒラヒラと落ちながら途中からクルクルと回転します。いい具合に微風が吹いていたので、斜めに飛んで行きました。それを見た子供たちは拾おうと走り出しました。大人も大喜びで最大のハイライトになりました。





「アオギリの果実は中華料理のレンゲみたいな形で付け根の方に種子がついています。高いところから落ちると先端部に空気抵抗が生じて空中に留まろうとします。そのことと、種子のつき方でレンゲの左右の重さが違うので、落ちようとした時にバランスが崩れることによって回転が起きます」

アオギリの果実とその回転

「こういう具合に植物はさまざまな形でタネを遠くに運ぼうとしています。そのことを知ってもらおうとして今日の観察会をしました」
「お腹がすいた人?」
「はーい!」
「ではこれで終わりにします」
と閉会しました。

 遊びながら生き物のことを学ぶという目的はまずまず果たせたような気がしました。写真は青木計意子さんによるものです。ありがとうございました。
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参加者の感想

2023-11-25 15:38:01 | 観察会
アイウエオ順

+++++++++++++
網野ほのは 8歳
網野ことは 5歳
網野いとは 3歳
網野みゆき 母
 先日は観察会に参加させて頂きありがとうございます!
当日はおチビもいたので、わさわさしてしまいましたが子供達皆、玉川上水の冬の色を楽しんで味わった様です。

色々な植物の実を知れて嬉しかった!
きれいな色が沢山あった!
良い匂いがした〜
おもしろい形だった!

とにぎやかに感想を言っていました。
観察会の他にも丘の上で楽しい仕掛けを沢山披露して下さり。
お腹いっぱい大満足の観察会でした。

真ん中の年中の子は今日も木の実を見つけては
「コレたねのみ調べの時にあったのに似ているね!」
と楽しかった観察会の体験がまだ活きている様です。
引き続き、身近な植物の観察を親子で楽しみたいと思います。

いつも貴重な観察会を教えて下さるリーさん
高槻先生、子供達に色々な世界を見せて下さりありがとうございます^_^

+++++++++++++
小山内兄弟の父
 寒い中、ありがとうございました。帰ってから、明日も実をちょっと見に行こうか、と言って楽しい体験させていただきました。ありがとうございました。

小山内兄弟の母
 リーさん、今日もありがとうございました。子どもにとって木の実探しはまるで宝探しのようですね。毎回知識も木の実も収穫があるようで、トッチもシュウト帰ってくると、
「ママ聞いて、聞いてっ!」
と、学んできたこと嬉しそうに報告してくれます。
学校の授業よりも楽しそうに、嬉しそうに報告する様子があり、本当にありがたいワークショップです。
ゴンズイは役立たずって(笑)、その意味を私も聞いてびっくり、ふむふむ。今度使ってみようかな(笑)なんて思ったり。今日もありがとうございました

兄・登環とうわ(トッチ)
 いろいろの実があって楽しかった。マンリョウの実は葉に隠れていることがわかり、見つけにくくて、面白かった。エゴノキは意外と面白い構造になっていた。タネがカラに囲まれていて、他のと違うのが楽しいと思った。

弟・柊登(しゅうと)
 スイカズラの葉っぱがフワフワでそこ事を実際に知って、触ると気持ちよく、楽しくなってきた。

+++++++++
甲津太一
甲津涼子
 いつも散歩や遊びに行っている上水に、思いがけずたくさんの植物があることに驚きました!まさに、植物の多様性!
 実際に実の中の種を調べる活動を通して、太一は
「同じような実でも、中の種は全然違う!」
と大発見をしたようでした。採取した種をどうするか相談すると、
「そのままとってはおけないから好きな植物は家で育ててみよう」
ということになりました。どんな芽が出るかな、今から楽しみです。

+++++++++
作道ゆみこ(母)
作道波凪(はな)
 土曜日の会、お疲れ様でした。去年参加した時に観察した植物とまた違う植物を知ることが出来ました。一つずつ採取して、名前を書いて残しておくことで、家に帰ってからも思い出して見ることが出来て良かったです。袋に入れた草の実を、そのまま保管するのは難しそうだったので、どうしようかと考えていたら、「とっておけないなら絵に描く」と、波凪はスケッチブックに描いていました。高槻先生の絵に刺激を受けたようです。また次回参加したいです。ありがとうございました。


<高槻>これは文句なく素晴らしいスケッチですね。観察眼も優れているし、表現力もすごい。モチノキの葉のテカリや果実のツヤが見事に表現されています。

+++++++++
髙田悠佑(ゆうすけ)
 普段あまり見かけないムラサキシキブなどもこの地域に多いことを知りました。また、鳥の見つけてもらいやすくするために果実の色まで工夫していることに驚きました。

高田奈津(なつ・母)
 先生が、小さなお人形や種のおみやげなど、子どもたちを楽しませるためにいろいろと工夫をしてくださっていた姿が印象に残っています。子どもが大きくなるにつれ家族で過ごす時間が減ってきていますが、親が工夫できることがまだまだあるのかもしれないと感じました。今回も楽しいワークショップをありがとうございました。

++++++++
リー智子
 子どもたちは楽しそうに木の実草の実を集めていましたが、きっと私が何年もかかって覚えた実の名前を、苦労せず、あっという間に覚えてしまうのだろうな、と思いました。観察会の後、「実を保存するのは無理だから家でスケッチした」というお子さんがいましたが、とてもよくできていました。そうして後から復習することは、特に大事だと思います。吸収する力の旺盛な子供の頃に、楽しく身近な自然を体験できたら、知らずしらずのうちに自然界の有様が自分の感覚に入っていくことでしょう。その観察会の講師として、非常に優れた科学者である高槻成紀先生が指導してくださるのは、普通ならあり得ないことです。
 面白いなと思ったところは、「ほぼ同じサイズ、同じ色」であるのに、中に隠れているタネのありようが、たくさんの粒や、全体を占める一個の粒など様々であることを、実を潰して確認したところです。単に名前を調べるだけでなく、その中身、形の意味などを考えていくことは、科学の謎を解いていく姿勢だと思います。
 私たち人がこの世界で生きていけるのは、このような身の回りにいるいきものたちのおかげですが、それがどの様につながってそうなっているのか、このような観察会の積み重ねで得られる答えだと思います。遠い山などに出かけなくてもできるのは、玉川上水があるおかげです。ちょうど私たちが観察会を行なった場所には東京都の道路計画があり、その様な貴重な場所がなくなるかもしれないことはとても残念なことだと思います。

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「もう木を伐らないで」の出版

2023-11-22 21:06:35 | その他
2023年11月に「もう木を伐らないで」(彩流社)が出版されました。
玉川上水での野草観察のおもしろさ、樹木や鳥類の調査のこと、樹木伐採に対する反対運動、人にとっての樹木の意味などを書きました。おりしも神宮外苑の伐採反対運動も起きており、都市の樹木について考えてもらう意義があると思います。ぜひご一読ください。アマゾンや書店で注文してください。私としては購入してもらうとうれしいですが、ご近所の図書館に希望を出してもらえると図書館が買ってくれるかもしれないので、ぜひ希望を出してもらえるとありがたいです。


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