玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

セリバヒエンソウ

2019-05-25 03:56:47 | 春の花
ヒエンソウとは「飛燕」であり、花の形が鳥が翼を広げたようすと連想したものらしい。日本の植物ではなく花屋で「デルフィニウム」と呼んで見かけることがあるが、確かに花びらが左右に開き、オダマキなどにもある筒状に伸びた「距」と呼ばれる構造が鳥の尾翼を想わせ、なかなか気の利いた命名だと思う。セリバヒエンソウはそのヒエンソウに似ていて葉がセリの葉に似ているということであろう。確かに細かく刻み込まれた葉はセリなどと似ている。花の色は上品な薄紫で、初めて見た時は日本の野草だと思ったが、外来種だ。原産地は中国で、明治時代に関東地方に入ってきたという。
 花マップの調査では全体の20%程度の区画に見られ、全体に「薄く広く」確認されている。小さな種子をたくさんつけて広がる1年草なので、きれいではあるが、拡大されるのは困りものだ。


セリバヒエンソウ 花

「今まで知らなかった花なので花マップ調査の時、玉川上水沿いにひっそりと咲いているのを見つけた時には嬉しかったです。高尾山の林縁にもありましたが
東アジア南部から帰化したのだと知り、向こうへ行って咲いている姿を見たくなりました。」
佐久間

 「里山には不似合い」と片端から抜かれてしまう君。でも見つからずにひっそりと薄紫色に楚々と咲いている。「よかったね」と私は話しかける。 
長峰トモイ

 河川敷の日陰や林道沿いに目立つ淡青色の花の色合以上に、可憐な花の形に目を奪われる。蜜の製造工場という長い距(きょ)をツバメの尾に見立てた先人の感性は素晴らしい。外来種ゆえに、最近では駆除計画もあると耳にして驚く。
長谷川


セリバヒエンソウ
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