花マップ マニュアル 2018.4.27版
「あった」の意味
「花マップ」は花が咲いていることを確認した記録であり、植物体があっても開花していないものは記録しません。また、「ないことの記録」でもありません。それはきわめて困難なことですから、ふつうの観察者が丁寧に観察して気づかないものは「記録なし」とします。もちろんそれは「生育なし」ではありませんが、このマップ作りではそのことは問題にしません。
シンプルな方法
この「花マップ作り」は学術研究ではないので、学問的厳密さは求めませんが、共通の方法をとらないと情報が共有できないので、できるだけシンプルな方法、誤解のない方法を採用します。
玉川上水の範囲と場所の確認
玉川上水の柵内に限らず遊歩道の両側の緑は範囲に入れます。また玉川上水につながる緑地、公園なども範囲に入れます。
花の位置の表記は、橋の位置でおこないます。自分がカバーする場所にある「橋の名前」を確認してください。こちら そして花を確認した場所の上流にある橋の番号(名前)と、玉川上水の「北」岸か「南」岸かを記録してください。
撮影
花マップ登録の花は月ごとに少数種をとりあげます(「今月の花」参照)。その月でなくても見つけたら撮影してください。
花は識別のまちがいがあるといけないので、必ず撮影してください。「あった」という情報ではなく、撮影した写真だけをデータとします。
基本は花を正面あるいはやや斜めから撮影してください。識別がむずかしいものについては側面、葉なども撮影してください。同じ花が区画3と区画4のあいだにあり、区画4と区画5のあいだでまたあったら、もう一度撮影してください。写真ファイルには通常長い数字が書いてありますが、それを次のように書き換えます。順序は「区画番号、花の名前、年月日」です。
例
jpgファイル名 「74北 ヒメウズ 18.4.5」
これは「区画74(うど橋の下流)の北側の岸にあったヒメウズ、撮影2018年4月5日」という意味です。「北」はN、「南」はSでもかまいません。
なお、「今月の花」以外でも情報提供は歓迎します。
まとめ
実際の作業は次のようになります。
まず自分の担当区画の今月の花の一覧表を作ります。調査日には一覧表を持参し、上部に年月日を書きます。
スタートしたら一覧表の最初の橋を撮影します。これで、それ以後撮影する花はこの橋の下流にあるということになります。開花を確認したら、花を撮影し、一覧表にチェックします。次の橋に到達したら、一覧表のその橋の名前を撮影します。以下、同じように花を撮影します。
花を撮影するとき、スミレのような小さい花は上からでなく、横から撮影してください。撮影時には年月日が写し込んであるのが望ましい。撮影結果は現場で確認する(ピンボケの場合、あとでわからなくなるから)。
花を撮影したら一覧表にチェックをします。北側にあったら「北」またはN、南側にあったら「南」またはSと書いてください。
調査完了報告
作業が終わったらその日のうちに報告して下さい。
例:「山本、15区から19区まで調査しました」
情報送付
その後、できるだけ早く写真と撮影一覧表を送ってください。
1 写真情報
jpgのファイル名に区画番号、名前、年月日をつけてください。「重さ」は1〜2MGとしてください。
例
各写真のjpgに記入する内容:区画番号、植物名、年月日
15南, タチツボスミレ, 18.4.20
区画番号15(福生橋下流)の南岸、タチツボスミレ、2018年4月20日撮影
同じ区画に同じ花が複数あったら、花の後ろに番号をつけてください。
1 撮影一覧
これとは別に情報一覧をエクセルに記入してください。最終的には南北の区別をしないで、どちらかでもあれば「1」を入力してください。
これらを以下のアドレスにメールで送ってください。
ネット使用などが不得意な人はご家族や友人に頼んで送ってください。
一度に少しずつ
休みの日に半日をかけて広域を調べるというのもいいですが、一度に全部をと考えないで、少し時間があったら狭い範囲でも調べるのがよいと思います。それを何度かおこない、1ヶ月で担当範囲をカバーするというのが現実的だと思います。同じルートを同じ月に何度も歩いて新たな撮影をしてもらうほうが正確になります。
希少種探しではありません
実際に歩いてみると「今月の花」以外にも見つかり、中には希少種もありますが、希少種を探すことがこの活動の目的ではありません。ありふれた種を繰り返記録して玉川上水全域をカバーすることに意義があります。
改良
このマニュアルは実際に作業を進める中で改良していきます。
連絡先
高槻成紀 takatuki@azabu-u.ac.jp
「あった」の意味
「花マップ」は花が咲いていることを確認した記録であり、植物体があっても開花していないものは記録しません。また、「ないことの記録」でもありません。それはきわめて困難なことですから、ふつうの観察者が丁寧に観察して気づかないものは「記録なし」とします。もちろんそれは「生育なし」ではありませんが、このマップ作りではそのことは問題にしません。
シンプルな方法
この「花マップ作り」は学術研究ではないので、学問的厳密さは求めませんが、共通の方法をとらないと情報が共有できないので、できるだけシンプルな方法、誤解のない方法を採用します。
玉川上水の範囲と場所の確認
玉川上水の柵内に限らず遊歩道の両側の緑は範囲に入れます。また玉川上水につながる緑地、公園なども範囲に入れます。
花の位置の表記は、橋の位置でおこないます。自分がカバーする場所にある「橋の名前」を確認してください。こちら そして花を確認した場所の上流にある橋の番号(名前)と、玉川上水の「北」岸か「南」岸かを記録してください。
撮影
花マップ登録の花は月ごとに少数種をとりあげます(「今月の花」参照)。その月でなくても見つけたら撮影してください。
花は識別のまちがいがあるといけないので、必ず撮影してください。「あった」という情報ではなく、撮影した写真だけをデータとします。
基本は花を正面あるいはやや斜めから撮影してください。識別がむずかしいものについては側面、葉なども撮影してください。同じ花が区画3と区画4のあいだにあり、区画4と区画5のあいだでまたあったら、もう一度撮影してください。写真ファイルには通常長い数字が書いてありますが、それを次のように書き換えます。順序は「区画番号、花の名前、年月日」です。
例
jpgファイル名 「74北 ヒメウズ 18.4.5」
これは「区画74(うど橋の下流)の北側の岸にあったヒメウズ、撮影2018年4月5日」という意味です。「北」はN、「南」はSでもかまいません。
なお、「今月の花」以外でも情報提供は歓迎します。
まとめ
実際の作業は次のようになります。
まず自分の担当区画の今月の花の一覧表を作ります。調査日には一覧表を持参し、上部に年月日を書きます。
スタートしたら一覧表の最初の橋を撮影します。これで、それ以後撮影する花はこの橋の下流にあるということになります。開花を確認したら、花を撮影し、一覧表にチェックします。次の橋に到達したら、一覧表のその橋の名前を撮影します。以下、同じように花を撮影します。
花を撮影するとき、スミレのような小さい花は上からでなく、横から撮影してください。撮影時には年月日が写し込んであるのが望ましい。撮影結果は現場で確認する(ピンボケの場合、あとでわからなくなるから)。
花を撮影したら一覧表にチェックをします。北側にあったら「北」またはN、南側にあったら「南」またはSと書いてください。
調査完了報告
作業が終わったらその日のうちに報告して下さい。
例:「山本、15区から19区まで調査しました」
情報送付
その後、できるだけ早く写真と撮影一覧表を送ってください。
1 写真情報
jpgのファイル名に区画番号、名前、年月日をつけてください。「重さ」は1〜2MGとしてください。
例
各写真のjpgに記入する内容:区画番号、植物名、年月日
15南, タチツボスミレ, 18.4.20
区画番号15(福生橋下流)の南岸、タチツボスミレ、2018年4月20日撮影
同じ区画に同じ花が複数あったら、花の後ろに番号をつけてください。
1 撮影一覧
これとは別に情報一覧をエクセルに記入してください。最終的には南北の区別をしないで、どちらかでもあれば「1」を入力してください。
これらを以下のアドレスにメールで送ってください。
ネット使用などが不得意な人はご家族や友人に頼んで送ってください。
一度に少しずつ
休みの日に半日をかけて広域を調べるというのもいいですが、一度に全部をと考えないで、少し時間があったら狭い範囲でも調べるのがよいと思います。それを何度かおこない、1ヶ月で担当範囲をカバーするというのが現実的だと思います。同じルートを同じ月に何度も歩いて新たな撮影をしてもらうほうが正確になります。
希少種探しではありません
実際に歩いてみると「今月の花」以外にも見つかり、中には希少種もありますが、希少種を探すことがこの活動の目的ではありません。ありふれた種を繰り返記録して玉川上水全域をカバーすることに意義があります。
改良
このマニュアルは実際に作業を進める中で改良していきます。
連絡先
高槻成紀 takatuki@azabu-u.ac.jp