

オカトラノオ

白い小さな花が細長く尾のように伸びます。ひとつひとつの花を見てもなかなかきれいで、サクラソウの仲間ときいて「なるほど」と思います。明るい草原の花で、これが市街地にあるのは意外な感じです。
キキョウ

知らない人はいないよく知られた花で確かに美しい。ただし玉川上水では生育がごく限られています。
コナスビ

これもオカトラノオと同じくサクラソウの仲間です。小さい花なので、こうして拡大すると印象が違います。明るい草原的なところの地面を這うように生えています。
コヒルガオ

ヒルガオ、コヒルガオといえばアサガオの仲間かな?と思いますが、そのとおり。いかにも同じ仲間だとわかります。でも品種改良されたアサガオと違い、色はうすいピンクだけで変異はありません。よく似たヒルガオよりは花がひとまわり小さく、花をささえる軸(花柄)に毛があるところ、葉の形がちがいます。どちらも明るい場所に生えます。
ヒルガオ

コヒルガオとともに明るい場所に生えるつる植物で、コヒルガオよりはひとまわり大きい花で、花柄は無毛です。


ヒルガオとコヒルガオの花柄

ヒルガオとコヒルガオの葉
タカトウダイ


トウダイグサの仲間で、トウダイとは燈台ですが、海の燈台ではなく、昔ろうそくを置いた室内灯です。花は小さくてみだちませんが、とてもふうがわりです。
タシロラン

概してランは珍しいものですが、これは暗い常緑林に生えるもので、かなり珍しいそうです。白い花は少し透明感があり、神秘的な雰囲気さえあります。
ナワシロイチゴ

5月の花としてとりあげましたが、5月下旬から赤い実になるのでとりあげました。
ナンテンハギ

代表的なマメ科の花で、こういう形を蝶形花といいます。カラサウノエンドウなどと共通です。こう紫色のきれいな花が数個つきます。名前は葉の形がナンテンの葉と似ていることに由来し、端正なひし形をしています。先端がチョンと尖るのが特徴です。托葉も独特です。

ナンテンハギの葉
ネジバナ

芝生など明るい場所に生えるランで、多くのランが「渋い」大人が好む雰囲気であるのに対して、花の色のピンクも浅く、カラッとした明るさがあります。名前のとおり、花が茎をねじれるように(螺旋状に)ついています。
ノカンゾウ

大きさも形もユリの仲間ですが、白い花であるかオレンジであるかで印象がずいぶん違うものです。下にあるヤブカンゾウと同じような場所に生え、よく似ているので、花がないと区別ができません。
ノビル

ニラの仲間で、葉は線状でちぎるとネギ系の匂いがします。花は変わっていて、写真にあるのはムカゴで、その脇に蕾が伸びていて、これから咲こうとしています。もっと花が多いものもあるし、ほとんどないものもあります。明るいところに映えます。
ハエドクソウ

シソ科の雰囲気ですが、独立したハエドクソウ科です。林の下に生え、花が小さいので目立ちません。不気味な名前ですが、実際ハエを殺すのに使ったそうです。
ホタルブクロ

キキョウの仲間で教会のベルのような形です。花はかなり大きめで、玉川上水のものは白のものが多いようですが、少し紫がかったものもあります。ススキが生えるような明るい場所に生えます。
マヤラン

このランもタシロランのように暗い常緑林に生える珍しいもので、私は去年はじめて見ました。よくみると意外にあちことにあります。
ムラサキシキブ

花より果実のほうが「有名」ですが、花もなかなかきれいなものです。玉川上水にはいたるところにあります。
ヤブカンゾウ

ノカンゾウとくらべて花が波打っています。カンゾウというのは萱草で、豆科の甘草とは違うものです。葉の段階ではノカンゾウと区別がつきません。