好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

「古代日本語の音韻で万葉集を読む」について

2013-01-23 14:04:48 | 学習
先日の講座「古代日本語の音韻で万葉集を読む」(講師:首都大学東京 浅川哲也先生)で使用された資料の大きな項目のみ参考までに記します。

1.『万葉集』の古代日本語は、現代日本語からどれくらい離れているのか
2.万葉集の表記
3.「柿本人麻呂歌集」の表記法二種と一字一音式表記
4.万葉仮名と歴史的仮名遣いの関係
5.上代語の発音の推定
6.上代特殊仮名遣い
7.「五十音図」とそのIPA(国際音声字母)
8.上代特殊仮名遣いの推定発音 -- 服部四郎の六母音説に依拠してーー
9.万葉仮名の音韻の復元の試み
10.古典を現代日本語で音読するということの意味

以下の画像は資料の一部です。
古代日本語の音韻はIPAで表記されています。




先生は、ネイティブではありませんが、とお断りの上で(1)~~(5)の万葉歌を復元した上代語で発音してくださいました。

なかなか耳に心地よい音でした。唐詩の中古音を聞いた時とは全く印象が違っていました。
唐詩の中古音は男性的、万葉歌の音は女性的と感じるほどです。

と、言ってもそんなに多くの唐詩や万葉歌の音声を聞いているわけではないのですが。 
(1)の「笹の葉は」の「小竹」は、当時の音を復元してみて初めて「風に吹かれて鳴る音」を表現しているのだとわかるとのことでした。
他の万葉歌も復元してみると面白いことが分るかもしれませんね。 


先生の説の詳細をお知りになりたい方は、著書『知らなかった! 日本語の歴史』(東京書籍 税別定価 1600円)をご覧ください!
当日会場では部数限定で2割引きで提供して戴き、サインも戴きました。 

以下におおまかな目次を挙げておきます。

はじめに
第1章 日本語とは何か
  日本語はどこから来たのかー『万葉集』を朝鮮語で読むことはできない
第2章 万葉仮名
第3章 古代日本語の音韻
第4章 日本語の仮名遣い
第5章 日本語と漢字
第6章 現代語の問題点
第7章 日本語の未来
おわりに

浅川先生は国語学がご専門とのこと、来年の講座にもお越しいただけるだろうと楽しみにしています。 
それまでに上代特殊仮名遣いをしっかり暗記して忘れないようにしよう!
「きひみ けへめ こそとのよろも」とその濁音「ぎびげべごぞど」 
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