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好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

漢文の読みについて

2011-08-20 15:26:48 | 漢文・漢字
漢文のデータ入力をしていて悩むのが漢字の読みですが、『漢辞海』の巻末に、読み下すとき音読みにするか訓読みにするかについて書いてあります。
「音読み・訓読み」の区別が分かっただけでもとても助かりました。

5項目の1つに、「人名・書名・地名・国名などの固有名詞、歴史上の官職名・制度名は音読みする」
とあります。
「音読み」と書いてはあるのですが、漢音・呉音の別については書いてありません。
基本的なことなので敢えて書くまでのこともないというところなのでしょうか?


数年前、「孔頴達」は「くようだつ」と習いました。
しかし、ある教科書の「漢文参考年表」には「くえいたつ」とルビがあります。

孔:(漢音)コウ (呉音)ク
頴:(漢音)エイ (呉音)ヨウ

「くえいたつ」では呉音・漢音混じった読みになるのに、なぜこう読むのだろうと思っていました。
同じ高校で使っている副教材のほうには「くようだつ」のルビがあります。 


広辞苑第五版:孔頴達 ⇒ くえいたつ
広辞苑第六版:孔頴達 ⇒ くようだつ

と、第六版では「くえいたつ」は空見出しになり、「くようだつ」が優先に変わっています。
教科書も改訂の際に変わるでしょうか?
あれ、この教科書去年改訂されたばかりです。 


昨日『漢文訓読入門』(明治書院)を図書館で借りて来ました。
この本の「音読みと訓読みの使い分け」に以下のようにありました。

◆ 原則 (← やっぱりあります)
(1) 音読みを用いる語 → 原則として漢音を用いる。
 中国固有のもので、日本に無いもの(適切な訓が存在しない)
ア 固有名詞 人名・地名・王朝名など [例]孔子・長安・
(後略)


仏典・仏語以外は漢音でいいんだろうなぁ~とは思っていましたが、
原則とはいえ、この手の本にハッキリ書かれていると、校正をするときも自信をもって「漢音で」と言えます。

やはり参考書などは何冊か読んで見ることが大切だと痛感しました。
N先生が現在漢文の参考書を執筆中とのことでした。
またどんな新しい情報が得られるかとても楽しみです。 
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