昨日東京・将棋会館で行われたB級1組の5回戦で木村一基九段に勝利し、4勝1敗となりました。
[水匠4改による解析結果]
先手:藤井聡太三冠
後手:木村一基九段
戦型:相掛り
[投了図]
一目見て、誰もが「エッこれ何?」と驚く盤面でしょうねぇ~~

形勢判断では後手11%ほどで、まだ詰みも出ていない局面での早めの投了でした。おじおじにしては珍しいことです。
先手の下段の駒で最後まで動かなかった駒が、玉、4九の金、桂馬2枚・香車2枚の計6枚

さらに5七の歩・1七の歩も不動。
6九の金は61手目に打ったもので、後手より奪った駒です。
7九の角は33手目に後手の7九飛成を取った時に1度動いただけです。
さらに、3八にいる銀は7手目に1度上がったのみ。
いかにして自陣の駒の動きを最小限度にし、出陣した駒で相手の駒を奪ってその駒を使って攻める、というAIで研究した戦い方を試してみたかのような・・・
聡太君は自身のことを「研究者7、勝負師2、芸術家1」と対談で言っていたそうなのですが、研究者の部分が前面に出ていたのかなと感じた対局でした。
千駄ヶ谷の受け師と異名のあるおじおじもさすがに粘る気もうせたようで、終局後のインタビューでは「粘りを欠いたというか、折れてしまいましたね」と敗戦の弁を語っていました。
勝負の世界の厳しさを改めて見せつけられ、見ている側にとっても辛い場面でした
おじおじは中1日置いて、秦野市「陣屋」で永瀬王座とのタイトルをかけた第3局があります。
中1日といっても今日は検分があるので移動日となり、実質休みなしですね。
どうぞお疲れが出ませんように!