好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

文選読み(3)

2018-04-15 11:24:40 | 漢文・漢字
 文選読みについて、過去の記事を探していて気づいたのですが、これは昨年のことだったのですねぇ~。これほど日数が経っているとは思いもしませんでした。

 文選読みについて書いてある参考書を探していて見つけられずにいたのですが、昨夜、漢音と呉音のことを調べていて、ふと、漢文の参考書ばかり探していたからダメだったのかもしれないと思いなおし・・・
 
 もしかしたら、と書棚の奥から『國語の中に於ける漢語の研究』(山田孝雄著)を引っ張り出してみました。パラパラとめくっていて該当箇所を探し当てたらそこには「文選よみ」と書いた付箋が貼ってありました。

 第八章 漢語の影響によりて起りたる國語の種々の状態
 三 音訓複讀の語  これは同じ語を音と訓とにて二度よみてはじめてその語を完くいひ終る形式の語をいふ。元來かくの如き現象は古代に漢文を國語にてよみたる時にその文字を先づ音讀して後直ちに訓讀して一語の如くにせしことに基づくものにして、その如きよみ方をば文選よみともいへり。たとへば、


 とあり、文選と遊仙窟の例が挙げられています。(p489)
 記憶の底にあったのは、この本のことだったのかもしれません。しっかり蛍光ペンでラインが引かれてあります。

 この『國語の中に於ける漢語の研究』を購入したのは二〇数年前のこと、値段も確かめずに本屋さんに取り寄せを依頼し、受け取りに行った時値段を告げられてビックリしたことを覚えています。

 専門書ってこんなに高いんだぁ~、と、初めて認識した思い出深い本です。この本を購入して以来、そこそこ値段の高い本にも驚かなくなってしまい・・・ 
 しっかり読まなくては・・・

[追記]
『國語の中に於ける漢語の研究』の現在の価格はいくらなのだろうとググってみたところ、国会図書館デジタルコレクションで初版が公開されていました。最近システムが変わったのか、資料によっては全コマ一括でダウンロードが出来るようになっています。以前は最大50コマだったのですが、ますます便利になって助かります。

三 音訓複讀の語 は、p521 (PDF:267/298)

 手元にあるものは、平成六年四月二十五日 訂正版第五刷でした。 

コメント
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