今更ではあるが…

Amazonで本を買った。
一冊は、先日朝日新聞で紹介されていた「宇宙は何でできているのか」という本。
そしてもう一冊は、今更ではあるが「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。
「もしドラ」である。

言わずと知れた今年の話題作であるが、特に科学物と言う訳でも無く、なかなか読むには至らなかった。
が、Amazonサイトでの購入操作画面に、お勧め商品として、いかにも私らしい本に紛れてこの本が表示されたのだ。

いつかは読むつもりでいた本だ。
いい機会かも知れないと思い、同時に購入して読んでみた。

少し厚めの本なのだが、字が大きく読むのに時間は掛からなかった。
一気に一晩で読んでしまった。
で、その感想なのだが…

正直、何故この本がそこまで騒がれたのかが分からない。
まずドラッガーの『マネジメント』ありき。
そして、それに合う様に話を組み上げていったというのが見え見えなのだ。
文章レベルも低く、小説としては面白いと思えなかった。

登場人物を使い、『マネジメント』の言わんとする所を具体的に説明する手法は、これまでドラッガーに馴染みの無かった人にも分かり易かったとは思う。
ただ、それもせいぜい中高生向けだ。
少なくともイイ歳した大人が「分かり易かった」とか「参考になった」などと述べる様な本ではない。
また、1600円と少々高い価格に見合った本かと問われれば、それはNOと言わざるを得ないだろう。

まあ、私はそんな感想を持ったのではあるが、別にこの本を悪く言っている訳ではない。
若年層をドラッガーに興味を持たせた功績は大きい。
それに同出版社の発行するドラッガーの『マネジメント』とリンクさせたその内容は、販売戦略的には大成功だった事だろう。
ただ、内容の割に(失礼)ここまで話題になったのが私には不思議なのだ。

萌え系イラスト？
それとも妙なタイトル？
何でだろうねぇ？？？