しっぽこBLOG

にゃんこの“しっぽこ”のような、どーでもいいblog。おしごと、にゃんこ、バイクのことなどなど

ロスト ジェネレーション

2007-01-08 | 世間の情報

新年から『朝日新聞』に連載されている、「ロスト ジェネレーション」というコラム。
「ロスト ジェネレーション」とは、団塊の世代を親に持ち、いわゆるバブル崩壊後の超氷河期に社会に出た25~35歳の人々をさしているらしい。

本日は「結婚より自分の世界」という記事。
事例は2つ。1つめは派遣社員の34歳(女性)。
理想の結婚相手は「年収1千万円以上。最低でも正社員」で、それ以下なら孤独でも1人で生きていく方がいいらしい。
“自分の力だけでは年収500万円も無理。結婚は、豊かな生活へジャンプできる大きなチャンスだと思う”と彼女はいっている。
2つめは同じく派遣社員の31歳(男性)。
フィギア収集が生き甲斐のいわゆるアキバ系で、“この居心地良さを失ってまで女性とつきあいたいとは思わない”らしい。
記事は、「男女の思い描く未来の姿がまじわらない。」
と結んでいる。「結婚できない」のか。「結婚したくない」のか。

最近、この手のコラムが増えてないか?
これにズバリ当てはまる私としては、興味深く読むんだけど、「うんうんうん!そうそうそう!」とはならい。
ふーん。私たち、ロスト(失われた、負けた、見失った、 途方に暮れた…など)な世代なんだって。という感じ。
失うにも、何も手に入れてないし与えられていない。
負けるにも、勝負の土俵にも上がってない。
見失うにも目指すものがない。
そんな人もいるはず。でも、それってこの世代にかかわらずいる人たちじゃない?
つっこみどころ満載の内容。
年収1千万円以上て。最低でも正社員て。「最低でも」ってなんだ?じゃあ、「最高」はなんなんや?教えてくれ、頼む。
年収1千万円て簡単に言うけど、自分が1千万円以上稼ぐという仕事の苦労の想像をできるのか?
豊かな生活へのジャンプて。昔むかしの「永久就職」的考え、正社員=終身雇用といったかんがえと全く進化していなんだから、それってこの世代とか関係ない。それを世代代表のように紹介する新聞よ。
思うに、私たち世代に訴えかけているというより、
この記事を読みふけり、ため息をつく親の姿が浮かぶ。
これを読んだ団塊世代の親たちが、「そうなんだ…」と納得したり、憤ったり…。
なんだかこうして、勝手に社会にグレーな空気をしょってる世代のように植え付けられて、ますますマインドコントロールされちゃう人が増えるようで気になる。
自分のせいであることも、そんな時代のせいにすると楽。
そんな風に読みとれる。

でも、忘れてない?
76世代(ナナロク世代:若手起業家が1976年前後に多いことからそう呼ばれる)もここに入るのよ。
あ。それを「格差社会」でまとめちゃうのかな?
結局、「ロストゼネレーション」であろうが「団塊世代」であろうが、
個々がどれだけ「自分の人生」とどう向き合うか?
自分だけのストーリーをどう楽しむか?なんじゃないかしら。
もちろん、時勢に影響され育つからこそ、その世代の特長が次の社会を育て変化していくもの。
それも楽しんだり、ラッキー♪とプラス思考でチャンスにかえられる人がどの世代でも輝ける人なのだ!

……そう思わんと、やっとられん。
と、たまにゃあ、こんなまじめなことも考えとります。
ほほ。