しっぽこBLOG

にゃんこの“しっぽこ”のような、どーでもいいblog。おしごと、にゃんこ、バイクのことなどなど

吉本かとおもた。

2006-03-25 | etc

私も浪速区に引っ越してはや5ヶ月がたった。
引越当初、ベルがなればそれはNHKの集金であったり新聞の勧誘。
どちらも丁重にお断りし、二度と現れることはなかったのだが。
とうとう、本日やって来た。

それは、夕暮れ時私がカレーをことこと煮込んでいるときであった。
「ピンポーン」
「はいー?」
「新聞配達所のもんでーす」
あまりに軽やかな声だったので、「少々おまちを!」と言ってでていってしまった。
すると、にこにこしたおっちゃんがいきなり、
「はい、粗品です!朝日新聞です!新聞とってください。お願いしまっす!」
思わず反射的に粗品と書かれたタオルを受け取る私。
いや、いかん。おされちゃいかん!
私「いや~ごめんなさい。ビンボーだから」
にこにこしながらお断りしたら、
おっちゃん「新聞はー読んで下さいよおお。今まで何よんではりました?」
私「実家では朝日新聞です。」
おっちゃん「うわ~ほら~ね~もっと!もっと読んで下さいよ~!」

まさに、なにわ風味。吉本新喜劇の桑原さんを想像してほしい。

私「いや、しょっちゅう実家にも帰ってるし、読みたいときは単発で買ってるし」
おっちゃん「あたま3ヶ月タダ!それか、永年3000円でどや!?」
私「実は、ほかのとこにしよとおもてんねん」※これホント。日経が読みたい。でも高い・・・
おっちゃん「うわ~そんな殺生な~!」

といって、直立不動でカラダを斜め45度に弓なりに反らしながら叫ぶおっちゃんの姿におもわず、
「ごめんね・・・」と笑いをこらえて言ってしまった私。
ここから、おっちゃんのなにわ風味が炸裂しだした。

おっちゃん「頼んます!高校野球が終わるまで!数字ださなあきませんねん!」※夏は朝日が主催
私「高校野球なんて私関係ないしぃ」
おっちゃん「もう、浪速区はね大正○○年に○○高校が~うんぬんかんぬん・・・」
私「ごめん!」
おっちゃん「わかった!ほんなら1ヶ月だけ!3000円!」
私「ごめん!」
おっちゃん「ええい!2000円!はい!資生堂のギフトセット!」
私「いや~悪いしぃ~」※ギフトセットは受け取る
おっちゃん「わるない!じゃあ、ほんまにだらだら勧誘せんから今月残りと4月いっぱいまでで1000円!」
私「せ、1000円!?」

さすがだ・・・。おっちゃんのはぶりのよさと、値切り倒した自分へのご褒美に、
1ヶ月だけ朝日新聞っこになってあげることにした。
おっちゃんは、書面で「ぜったいしつこくせえへん!」という約束をかわし、
「映画のチケットとか、粗品とかまた持ってくるからね~あしたの朝刊から入れとくから~」と言って去っていった。
↑それって、またくるんちゃうのん?

とにかく。
なんか・・・すばらしいショーをみせていただいたようで、おもしろかった。
資生堂のハンドソープやらボディウォッシュとか片付けながら、
ちょっぴり浪速区がスキになった土曜日であった。