しっぽこBLOG

にゃんこの“しっぽこ”のような、どーでもいいblog。おしごと、にゃんこ、バイクのことなどなど

まずいと言えないのココロ。

2005-03-26 | おしごと

今日はいいお天気ですね。そんな日に限って、原稿書きでひきこもり。
今週は、取材週間でした。
毎日およそ2件づつ。そして、毎日、雨!なんでやねん。
ごーごー泣いている空の下、お店の外観を撮る。
露光を最大限の上げていかにも「晴れてます」風に。
おかげでちょっとは腕がというより、カメラの性能がわかってきたかも。

さぁ、ここからいつもの取材シリーズです。今回は、パンやさんのお話。
いつも現地近くで営業さんと待ち合わせて向かうのですが、その営業さん。
会うなり、「今回は・・・難しいというか、撮りようがないと思います。」
その言葉どおり、いかにも!な商店街にあるケーキ屋ケンちゃんみたいなお店。
私を紹介するなり、営業くんは「ちょっと他にいってきますので・・・」と私を放置プレイ。
き、きっとこだわりがあるはずなんだ。気を取り直してにこにこしながら、つま先立ちにしないと入れない厨房へ入っていって、聞いてみた。
あたい「こちらのこだわりとかウリを教えて下さい」
店主「あっこに書いてる」(天然酵母100%と書かれたちらしを指さす)
あたい「な、なるほど~。では、読者に紹介したいいちおしのパンを撮影させて下さい」
店主「くりいむぱん、めろんぱん、あげぱん、しょくぱん。」
・・・そ、素朴なのね・・・。
パンのドアップばかりを撮影して、取材終了。
では、ありがとうございましたー(いつのまにやら営業くんは現場復帰)と、とっとと立ち去ろうとしたら、
スタッフの方が「あれ、持って帰らないんですか?何でも持ってかえって下さいよぉぉ」と。
そんな、申し訳ないから結構です!と一応謙虚にいってみたものの、なぜか昔から気が付けば「ごっちゃんインタビュアー」な私。
「おいしく書いて下さいね」という言葉とともに、いくら同居3人組でも3日くらいかかるやろうというほど、どっさりと頂いたのでした。
見た目はあんなやったけど、きっと美味しいに違いない。と信じて家路についた私を、さっそく戸籍上の姉が襲ってきました。
「えさや~えさや~食べさせろ~」
お、おちついておねいちゃん。ぱんは逃げないから。ほら、こんなにどっさりあるから、昔みたいにけんかしなくてもいいよ。たんとお食べ。
「がぶっ」
そして、こうべをたれて合掌する姉。
なに?泣き出しそうなくらい美味しいの?
「ぽい!」
・・・・!そう、それは本当にほんとうに素朴なのでした。忌まわしい、いや懐かしい給食の頃を彷彿とさせるテイスト。
かけない・・・「美味」とか「おいしい」とか「素敵」とか「くせになりそう」とか、スイート系にありがちなあのおきまり文句がかけない。
書いたら私は嘘つきになる。
あーん、イトイセンセ降りてきて下さい。※イトイセンセ=糸井重里さんのこと
いつもの儀式を行っても、さすがに今回はイトイセンセは降りてきてくれませんでした。
シメキリセンセは容赦なく、ノックもせずに入ってくるのに・・・。

深夜になるとすぐ業務拒否をする宅ふぁいるに乗って、のろのろとコピーは飛んでいきました。

今日は、良いお天気ですね。
来週は、光合成したいな・・・。