今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

小児科病棟のオンコール

2009-03-14 23:47:41 | 臨床留学
早いもので、1ヶ月の小児科病棟ローテーションも半分近くまでたどりつきました

この数日はサービスが少し暇になったことと、システムや人間関係に慣れてきたことで

同僚と軽口をたたいたり、シニアレジデントに自己主張をできるようになってきました


さて、今回はオンコールについて書きます

前回も書きましたが通常のチームはシニアレジデントが1人、インターンが2人、医学生が3人で構成されています

インターンは4日に一回当直をし、シニアレジデントは週末だけ当直をします

週末にチームの当直が無いとき、つまり平日の当直は全てナイトフロート(夜だけ勤務)のシニアレジデントと働きます


ところで各チーム、インターンが2人と書きましたが、私たちのチームはインターンが3人います

これはたまたまらしく、運がよい家庭医の同僚も何人かインターン3人のチームに入っているようです


オンコールの勤務は、朝から翌日の正午まで30時間ですが

インターンは2人だけオンコールです

もう1人はshort callといって、午後8時頃にお役御免で家に帰れます

そのかわり、翌日は夕方まで普通に働くことになります

そういうわけでQ4といっても、私の勤務はQ6ということになります

実際の業務内容ですが、当直のチームは朝から翌日の朝まで一般小児科の入院を全てとります

さらに各専門科の入院は、夕方の4時までは各専門科が所属するチームに入院しますが、それ以降は当直チームが翌朝まで入院をとって、翌朝に専門科に引き渡します

全般的なシステムは内科と同じなのですが、最大の違いはキャップが無いこと

キャップというのは1チーム、もしくは1人のインターンが受け持つことができる患者数の上限のこと

内科では研修の質、診療の質を守るため

キャップを超えた入院は、ホスピタリスト(レジデントの教育とは別にある、スタッフによる診療グループ)のチームが全て診てくれます

このキャップが小児科には無いため、理論上の入院数は無制限になります

通常は一晩に10人前後の新規入院数なのですが、

先月小児科をまわった同僚は、一晩に22人も入院があり

悲惨な一夜を過ごしたそうです

私が初めて当直をしたときは、チームで13人の入院でしたが、正直一杯いっぱいでした


さてこの当直ですが、小児科のチームでは暗黙のルールがあります

それは、当直チームのうち、当直を外れた人が、当直をしたメンバーの朝食を用意するというもの

short callだったインターン、当直じゃなかったシニアレジデント、あげくの果てにはアテンディングまでもが

コーヒー、ベーグル、クッキー、ケーキなどを持ってきてくれます

今日は自分がshort callなので、翌朝何を持っていこうか実は頭を悩ませています

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二回目ですいません。 (yk85)
2009-03-15 23:16:07
11月ごろにコメントに書き込みさせて頂いた学生の者です。
「インタビューシーズン終盤」に書き込みさせて頂いたのですが、先生がお気づきでなかったようなので、再び書き込みさせて頂きました。18日にミシガンに到着予定です。
お忙しいとは思いますが、ご連絡していただけると幸いです。
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re:二回目ですいません。 (yk85) (familymed758)
2009-03-16 06:04:01
yk85さん
アナーバーへようこそ!メールで連絡をさせていただきました!
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re:二回目ですいません。 (yk85) (familymed758)
2009-03-16 06:04:03
yk85さん
アナーバーへようこそ!メールで連絡をさせていただきました!
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Unknown (yk85)
2009-03-17 00:11:56
お忙しい中、お手数おかけしてすいません。
ただ、メールの不具合なのか先生の返信がこちらに届いていないので、よろしければもう一度お願いできないでしょうか。
また再度同内容のメールを送信させて頂きました。

ご多忙とは思いますが、よろしく御願い致します。
返信する
Unknown (yk85)
2009-03-17 00:11:56
お忙しい中、お手数おかけしてすいません。
ただ、メールの不具合なのか先生の返信がこちらに届いていないので、よろしければもう一度お願いできないでしょうか。
また再度同内容のメールを送信させて頂きました。

ご多忙とは思いますが、よろしく御願い致します。
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