今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

Resident Wellness Session

2008-07-24 19:12:42 | 家庭医療
Resident Wellness Sessionという時間が定期的にあります

全てのレジデントが集まって、ディレクター以外のFaculty二人と、様々な悩みを話し合う時間が毎月とってあります

「ディレクターでない」というのが大事で、実際の担当者の1人は前々ディレクター、もう1人はレジデントを終えたばかりのフェローです

前々ディレクターの先生は、レジデンシーの観点からは役職についていない先生で、ディレクターなどには話が漏れないように「秘密厳守」となっており、話しやすい環境を作るようにしています

どこまで「ぶっちゃけ話」ができるかは微妙ですが・・・


それとは全く別に、pshycologist(臨床心理士)の先生を中心に、同じクラスのレジデントだけが集まって、様々なことを話し合うセッションも年に数回あります

今回はその臨床心理士の先生の家で、「どのようにストレスと向き合うか」について様々な話をしました

日本語にするのが難しいので、今回のセッションの目的をそのまま英語で箇条書きにします

  • To difine the components of wellness and the concept of emotional health.

  • To present a model of homeostatic response that describes an individual's response to stressors.

  • To identify internal and external sources of coping and the ways to access them

  • To create a Wellness Plan that can help residents more effectively cope during this training period and throughout their careers.

実際に話したり書いた内容は、理論的な話を交えながら、
  • どのような時にストレスを感じるか
  • 一般的にどのような方法でストレス解消するか
  • 自分がストレスを感じている時はどのような姿をしているか(周りに知ってもらうため
  • 最後に自分がこれからどのように対処していくか

夕暮れのテラスで、冷たい飲み物を飲みながらリラックスして話せるような場が設定してあり

かなりみんな自己開示をして、有意義なセッションだったと思います

セッションのあとは、他の学年のレジデントやFacultyも合流してそのままその家でパーティーです

3、40人くらいが参加していたでしょうか?

2週間のオリエンテーションに続く1ヶ月のBlock Monthがもうすぐ終わろうとしています

Block Monthはこれからきたる様々な場面での研修への導入という側面もありますが、

同じ学年のレジデントが毎日顔を合わせて、共同作業をしていくという過程を通してチームを形成していことも最も大きな目的になっています

きたるべき研修医のストレスや孤独、アイデンティティの危機に対して、同じ学年のレジデントとの仲間意識、さらには他の学年のレジデントやプログラム全体のFacultyとの距離を縮めることにかなりの労力が注がれています

それが如何に大事か、また日本での展開などについて、改めてふれたいと思います

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