HANDS-FDFで紹介されていた本です
リーダーシップは教えられる (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d6/e0971e066d8b1ae5dab06bd8ad917e0f.jpg)
ハーバード・ケネディスクールで実際に行われている、「ケース・イン・ポイント」による学習法、教授法を紹介した本です
この本は、私や皆さんの多くが持っているであろうリーダー像とは全く異なるリーダー像を示してくれました
本書の全体像を紹介する代わりに、印象的なフレーズを紹介します
この本を読んでいて、あることに似ていると思いました
それは大学の総合診療部での外来診療です
biopsychosocialな問題を抱え、多くの医療機関を受診しても解決され無い日々を過ごし、長く病に苦しむ患者さん
その病態は複雑で,混沌としており
確定診断になかなかたどりつけない不確実性に耐えつつ、様々なリソースを活用しながら、患者さんとつきあっていきます
ときには、どのような治療も役に立たず
患者さんと共に歩み、思いを共有することによって、患者さんの自己治癒力を引き出すことだけが、治療となることもあります
ということは、総合診療部の外来でトレーニングをすることは、リーダーシップを磨くことになるんでしょうか?
う~ん、もしかしたら面白いことに気づいたかも
などと悦に入っていたら、さらにあることに気づきました
この「ケース・イン・ポイント」を実践しているロナルド・ハイフェッツ教授は、精神科医なのだそうです
だとすれば、精神科医の診療プロセスが先にありきで、リーダーシップの教育の中にそのアイデアが盛り込まれたのでしょうか?
もう少し一般化してみましょう
「トップダウン型のカリスマリーダー」がパターナリスティックな医師像に相当し
「仲介者としてのリーダー」が患者中心の医療を行う医師像に相当すると考えられそうです
患者中心の外来診療を行うトレーニングを総合診療部なり、家庭医療なりでやっていれば、自然と「仲介者としてのリーダーシップ」のトレーニングに繋がるというのは理屈として言えそうです
patient-centered care、 leadershipなどをmainのMESH keywordとしてPubmedで調べてみましたが、思うような論文はみあたりません
ヒットするのはほとんど全て、clinical nurse leaderというカテゴリー
昨今の日本での医療問題を考えても、医師によるリーダーシップが必要なのは明らかです
着目すると面白い領域かも知れません
リーダーシップは教えられる (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d6/e0971e066d8b1ae5dab06bd8ad917e0f.jpg)
ハーバード・ケネディスクールで実際に行われている、「ケース・イン・ポイント」による学習法、教授法を紹介した本です
この本は、私や皆さんの多くが持っているであろうリーダー像とは全く異なるリーダー像を示してくれました
本書の全体像を紹介する代わりに、印象的なフレーズを紹介します
- 「トップダウン型のカリスマリーダー」よりも 「ダイナミックなネットワークの優れた『ノード』として、また活力の中心として新たな可能性を切り開く仲介者としてのリーダー」が求められているのです
- リーダーシップの醍醐味は、他者の秘められた能力を発掘して活用することにあります
- 日々の混沌とした問題を解決するには、創造性(芸術性)のあるリーダーシップ力を発揮する必要があります
この本を読んでいて、あることに似ていると思いました
それは大学の総合診療部での外来診療です
biopsychosocialな問題を抱え、多くの医療機関を受診しても解決され無い日々を過ごし、長く病に苦しむ患者さん
その病態は複雑で,混沌としており
確定診断になかなかたどりつけない不確実性に耐えつつ、様々なリソースを活用しながら、患者さんとつきあっていきます
ときには、どのような治療も役に立たず
患者さんと共に歩み、思いを共有することによって、患者さんの自己治癒力を引き出すことだけが、治療となることもあります
ということは、総合診療部の外来でトレーニングをすることは、リーダーシップを磨くことになるんでしょうか?
う~ん、もしかしたら面白いことに気づいたかも
などと悦に入っていたら、さらにあることに気づきました
この「ケース・イン・ポイント」を実践しているロナルド・ハイフェッツ教授は、精神科医なのだそうです
だとすれば、精神科医の診療プロセスが先にありきで、リーダーシップの教育の中にそのアイデアが盛り込まれたのでしょうか?
もう少し一般化してみましょう
「トップダウン型のカリスマリーダー」がパターナリスティックな医師像に相当し
「仲介者としてのリーダー」が患者中心の医療を行う医師像に相当すると考えられそうです
患者中心の外来診療を行うトレーニングを総合診療部なり、家庭医療なりでやっていれば、自然と「仲介者としてのリーダーシップ」のトレーニングに繋がるというのは理屈として言えそうです
patient-centered care、 leadershipなどをmainのMESH keywordとしてPubmedで調べてみましたが、思うような論文はみあたりません
ヒットするのはほとんど全て、clinical nurse leaderというカテゴリー
昨今の日本での医療問題を考えても、医師によるリーダーシップが必要なのは明らかです
着目すると面白い領域かも知れません