蒼穹の昴(2) 講談社 このアイテムの詳細を見る |
天気 寒さがもどってきた~。
浅田次郎 著 : 蒼穹の昴(2)
を読みました。
この本、単行本だと上下巻なんですね。
私の読んでいるのは、文庫で4冊に分かれています。
ですので、それぞれが、起承転結になっていて、
とてもいいです。今回読み終えた、2巻は承にあたります。
チュンルンは、都で出逢った物乞いの胡弓弾きに
導かれて、行き場を失った、元宦官たちと暮らし
お城にあがる日に向けて、宦官としての行儀作法や
技術を叩き込まれます。
一方、ウエンシュウは立派な官吏になり、政治の中枢へと進みます。
この二人の、物語と平行して、世に名高い悪女帝、
西太后(シータイホウ)も登場します。
多くの人がもつ、シータイホウの醜悪ぶりの他に
人知れず彼女が抱える、大きな使命や、
優しさや、聡明さを描いています。
中国最後の王朝、大清帝国の崩壊を匂わせる時期のお話。
2巻にはサプライズが潜ませてあり、それを読んだときは
あまりにビックリして、本を落としそうになりました。
3巻は起承転結の転。どう物語が展開するのか、楽しみです。