“6歳のボクが大人になるまで”が
CSでやってたので、途中からぼんやり見ていた。
一度見たのに、こんな登場人物いたっけ？とか
思いながら、見ていたら
物語ラスト近く、ボクが18歳になり
大学に向けて出発する日に
2度の離婚を経て、1人になった母が
浮かれた息子を見て、気分を害し
『もっと長いと思っていた』と
テーブルに突っ伏して泣くシーンに
ひどく心を揺さぶられた。
4年ほど前に見た時は、どうだったろう？
このシーンを、胸がえぐられるように見たのだったか？
私は、一人娘に対して
昔から過干渉でも無く
大学生になると同時に
ハードなヨガを1日の中心に据えて
自分のしたい事を行なっている
成人し社会人になった娘は
家から会社に通っているせいか
空の巣症候群でもない
しかし、この映画の母親の気持ちは
痛いほどわかる。
子供の成長が、誇らしくない母はいない
きっとこの母親も、旅立つ息子の成長を
嬉しく誇らしく思っているだろう。
思うに、この気持ちは
『思っていたより短い』と同じではないか？
必死で子供を育てて、なおかつ自分の気持ちも大切にしつつ
目まぐるしく日々を繋いで
ふと我に帰ると
思っていたより老け
思っていたより孤独で
思っていたより先は短い
いつか娘も、瞬きほどの30代40代を過ぎ
今の私と同じ事を思うだろうか？
できれば思ってほしい。
20年もの長い時間が、一瞬に感じるほど
充実できるなんて、よく考えたら
素晴らしい事だから。
