映画と音楽そして旅

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(23)史上最大の作戦(同名の映画)

2005-08-10 00:25:36 | 映画音楽
 私が最後に観た劇場映画はなんだろう…と調べてみたら、1962年の「史上最大の作戦」1963年の「大脱走」あたりが最後のようで、どちらも戦争に関連した映画ばかりだった。有名女優が全く登場しないピンクムードゼロの映画ばかりで、それではもう少しお色気のある映画はなかったのかといえばそうでもなく、この年は「太陽は一人ぼっち」「噂の二人」など、私好みの作品も結構あったようなのに全然観ていないのは不思議だった。
 なにか理由があるはずだが…と考えたらすぐに判った。ちょうどこの年に転職したのだ。新しい職場に慣れるのにせい一杯で、悩ましいラヴストりーものは意識的に敬遠していたのだろう。戦争ものや歴史物は最初から結末が判っているので、割合と気楽にみられたのだろう。
 この映画は第二次大戦で連合軍の反攻が始まった、1944年のノルマンディ上陸作戦を題材にした作品だ。ドイツ軍は占領下のフランスへの連合軍の上陸地点として、英仏間の最も距離が短いドーバー海峡を予想していた。しかし連合軍は悪天候の中をドイツ軍の予想外のフランス北部海岸への上陸を決行した。
 この海岸は写真を見ても断崖絶壁が連なる地形だったので、いかに不意打ちとは言え、ドイツ軍の抵抗も厳しくかなりの激戦になったようだ。しかしこの作戦の成功が対ドイツ戦の連合軍の勝利を決定的にした点で意味は大きい。戦後になって最も身近に起きた戦争は1950年の朝鮮戦争だが初期に釜山近辺まで追い詰められていた国連軍が、仁川上陸作戦によって逆転に成功した事例と共通している。
 この映画の特徴は当時の大スターが大量動員されていたことだ。ジョン・ウエィン ロバート・ミッチャム クルト・ユンゲルス ショーン・コネリー等々だ。ロバート・ミッチャムはマリリン・モンローと共演した「帰らざる河」以来だった。クルト・ユンゲルスの扮するドイツ軍司令官が、連合軍の猛攻に屈せず味方の増援が期待出来ないまま、絶望的な戦いを続ける姿は悲壮だった。
 主題歌は勇壮な感じのマーチで映画が公開された頃、佐々木功がテレビで歌っていたのを記憶している。
 第二次大戦が終ってすでに六十年の歳月が流れたが、地球上のどこかでテロ行為などでいまだに人命が失われている。真の平和が訪れるのはいつの日だろうか。
                                 たそがれ

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