映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(妄想ひとり旅) (11)「長尾峠」

2006-03-28 00:03:02 | 旅 おでかけ
 この峠は富士山を写すのには有名な場所と云うので、箱根の湯は後回しにしてここへ行くことに決めました。御殿場駅から自動車の入れる道があり、タクシーを雇えばよいとのことでしたが、予算不足のため「テクシー」つまりあまり自身はないけど、自前の足で‥となりました。
 お天気の方は神様のお蔭で上天気が約束されていたので、心配することもなく汗を拭き拭き坂道を登ることx時間‥着いたところは成る程、眺望は凄ーく良かったです。近くに見えている建物は登山自動車のガレージだそうですよ。クルマを雇っていれば楽だったかも知れませんが、当時のお金で数十円も助かりました。
 標識を見ると尾根を辿って行くと「乙女峠」と云うところへへ行けるそうな‥
 近くには足柄峠とか、金時山とか昔話にでてくる地名があるようです。
 食いしん坊の私は「金時」と云うと真っ先に、「宇治金時」を連想して仕舞うのですが‥それにヒシ型の布に「金」と大書した「腹当て」とか‥どこを切っても同じ顔という「金太郎飴」なども‥
 確か子供の頃に「足柄山の金太郎 熊にまたがりお馬の稽古‥」なんて歌や、昔話ががあったっけ‥
 と云うことは‥この辺はクマが出ると云うことか‥と突然ブルブルと恐怖感が持ち上がって来ました。でも後へはもう引き返せません。
 私の近辺はサル イノシシ シカは珍しくないのですが、クマはいないし‥万一にも出合ったら、どないするねん‥それでも私は気になるアノ地名‥
 幼い頃の郷愁が甦って来るような地名に混じって‥‥「乙女峠」‥なにか胸がキュンとなりそうな感じ‥
 なんて素敵なネーミングなんでしょうか‥私はさっきの恐怖感はどこかへ消し飛んで、どうしてもこのロマンチックな名の峠へ行きたくなりました。
 ひょっとしたら新しい「出会い」があるかも‥
  伊勢正三の詩の読みすぎ(?)で‥
   「別れ」にばかりこだわっていた私にも‥
     ひょっとしたら‥?なにか‥ルンルン ♪♪♪気分に
       も一度 春が‥‥?思わず胸にときめきが‥♪♪♪
   ‥と勝手に自分に都合の良いイメージを描きながら‥「乙女峠」の名に魅せられた私は、ただひたすら坂道を歩むのでした。(続く)   
        
 以前に彼の「22歳の別れ」のCDを聴いていたら、急に胸の中を通り過ぎていくものを感じたました‥のでダラダラと記事を書いていたのですが、新企画「妄想ツアー」にハマリ込んだため、しばらく中途半端でお預けになりそうです。