7月8日(日)に標記見学会と総会が開催されました。今回はその様子をお届けします!
最初に、隠岐の島町木質ペレット製造工場についてご紹介します。
オガ粉や製材時の木くずなどを圧縮・成型した小型の固形燃料である「木質ペレット」は、近年、木材利用方法の新たなかたちとして注目されています。
隠岐の島町内では、隠岐産材から木質ペレットを製造し利用する仕組みの構築が推進されています。
この隠岐の島町木質ペレット製造工場では、隠岐産材の丸太から製造したオガ粉を、専用の機械で圧縮・成型し、木質ペレットを生産しています。
本見学会では、隠岐の島町の担当職員から工場の各設備等について説明を受けました。
生産されたおが粉です。杉やマツなど、樹種ごとに分別されています。
おが粉を圧縮・成型する機械です。ちなみに、本機を動かす燃料には、おが粉が使用されているとのこと。無駄なく、経済的ですね。
生産された木質ペレットです。このように袋詰めされて保管されています。1袋が約650kgとのことです。
次に、隠岐(しま)の木で家をつくる会の総会についてご紹介します。
これは隠岐産材を使用した住宅建築等を推進するための会であり、隠岐の島町内の林業や工務店等の関係者から組織されています。
本総会では、平成29年度の会務・決算報告等のほか、平成30年度の活動計画などについて協議されました。今年度も、隠岐産材の需要を拡大させるために、引き続き住宅見学会や木工作品等の展示会を行っていくことが予定されています。
森林面積が町総面積のおよそ9割を占める隠岐の島町。島内に広がる豊かな森林資源は、半世紀ほど前に植えられた木々がすくすくと成長した姿です。したがって、現在、この大きく育った木々を積極的な「活用」することが必要とされています。
隠岐の木を利用した「木質ペレットの製造・利用」と「住宅建築」。これら2つの取り組みが、隠岐産材の利用拡大に繋がっていくことを期待しています。