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行く手を阻む岩盤

2014年07月16日 | お知らせ

こんにちは。島前担当の高橋です。
先にお伝えしているとおり、隠岐島前森林組合ではFRONT80(農林中金80周年森林再生基金事業)を活用し、民有林の集約化と搬出間伐の取り組みを進めておられます。
5月に本取り組みの一環でOJT研修を開催し、作業道の開設と利用間伐について、岡山県真庭市で株式会社ヤマテックの高下社長さんと齋藤さんにご指導いただいたところです。
その後、9月から本格的に始まる搬出間伐に向け、作業道の開設を急ピッチで進めているところです。

現在は、基幹道計画延長3,115mのうち9割はできており、残り数百メートル!というところでまたまた岩盤に当たってしまったところです。
これまでも4,5回遭遇し、一度はブレーカーを使用しましたが、ザウルスで岩盤の表層をガリガリ剥いだり、少し戻って線形を変更するなどで何とか凌いできましたが、今回は上にも下にも逃げられない場所であるため、本土のレンタル業者からブレーカーを再度借りて作業しています。

隠岐島前地域はそもそも火山の噴火でできた島であり、島前3島でカルデラを形成しています。そりゃ岩盤も出るわけです。

岩盤に当たってしまうと、必要に応じてブレーカーを借りる=新たなコストが発生する、時間がかかる作業なのでその分人件費も膨らむ、となってしまいます。

作業道を開設する際には、現地踏査する際に岩盤が出そうな場所をしっかり確認し、事業費やスケジュールについてもこれを加味したものにする必要があると痛感しているところです。

【写真:ブレーカーで岩盤を掘削中】