電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

ネジのお話

2013-05-22 06:24:50 | うんちく・小ネタ

電気機器にを含めて、機械はネジを使って組み立てられています。

時々、

 ネジを締めこむ時に、引っかかる時があります。

 これは、ボルトまたは、ナットのネジ部が

 キズが入ったり、変形や錆び付いていることがあります。

  ◆ここで無理に締め付けると、ネジそのものが壊れてニッチもサッチも

   できなくなります。

そうならないためにも、

 無理して締め付けず、『タップorダイス』を使います。

  Tappu

これを、ネジ部に当ててネジを修正し整えます。

 2013051117110000

 特に、『母材が柔らかいアルミ』や『ボルトがステンレス』の場合は要注意です。

一般にステンレス材は、錆びなくて丈夫なイメージがありますが、

 強度部材としては、柔らかい特性から使いづらい面もあります。

 ステンレスボルトの場合は、ネジ部(特に鉄の場合)を慎重に整え、

  『モリブデングリース』を薄く塗って締め付けます。

  Boruto

   ●『モリブデングリース』は、他にも耐熱性が良いので、

     点火プラグのネジ部に塗って締めこみます。

ネジの締め付けの基本として、

  ☆締め付けには、締め付けトルクの規定値がありますので、

   各ボルトサイズのトルクを確認して、トルクレンチにて締め付けます。

     Renti_2

  ☆締め付け後に、マジックで印を付けると締め忘れも無くなります。

チョットした作業でも、

 これらの工具を準備すると、安心して作業を進めることができます。

また、

値段の高い工具ほど、ボルトの頭が変形しません。

 大事な締め付け部分には、精度の良い工具を使います。

  ※M6・M8サイズはよく使いますので、工具も気にして準備します。 

ちなみに、良く使うボルトについて、

  Neji_2
 ●M6のレンチサイズは10mm(バイク用は8mmも)

  ●M8のレンチサイズは13mm(車系は12mm)

 ●M10のレンチサイズは14mm or 17mm(自転車系15mm)

   (標準のネジピッチは1.5mmですが、車系のネジピッチは1.25mmとなる。)

       ⇒ヨーロッパ系のレンチサイズは15mmもある。(自転車から来ています)

    ※アメ車系はインチ系になって工具が全く別。

     ただし、アメリカ製の自転車は、インチとメートル系が混在で整備がとても面倒。

おりしも、

 5月20日は、1875年メートル条約が締結された『メートルの日』です。   

                                        ・・・・ 電管太郎