電気機器にを含めて、機械はネジを使って組み立てられています。
時々、
ネジを締めこむ時に、引っかかる時があります。
これは、ボルトまたは、ナットのネジ部が
キズが入ったり、変形や錆び付いていることがあります。
◆ここで無理に締め付けると、ネジそのものが壊れてニッチもサッチも
できなくなります。
そうならないためにも、
無理して締め付けず、『タップorダイス』を使います。
これを、ネジ部に当ててネジを修正し整えます。
特に、『母材が柔らかいアルミ』や『ボルトがステンレス』の場合は要注意です。
一般にステンレス材は、錆びなくて丈夫なイメージがありますが、
強度部材としては、柔らかい特性から使いづらい面もあります。
●ステンレスボルトの場合は、ネジ部(特に鉄の場合)を慎重に整え、
『モリブデングリース』を薄く塗って締め付けます。
点火プラグのネジ部に塗って締めこみます。
ネジの締め付けの基本として、
☆締め付けには、締め付けトルクの規定値がありますので、
各ボルトサイズのトルクを確認して、トルクレンチにて締め付けます。
☆締め付け後に、マジックで印を付けると締め忘れも無くなります。
チョットした作業でも、
これらの工具を準備すると、安心して作業を進めることができます。
また、
値段の高い工具ほど、ボルトの頭が変形しません。
大事な締め付け部分には、精度の良い工具を使います。
※M6・M8サイズはよく使いますので、工具も気にして準備します。
●M8のレンチサイズは13mm(車系は12mm)
●M10のレンチサイズは14mm or 17mm(自転車系15mm)
(標準のネジピッチは1.5mmですが、車系のネジピッチは1.25mmとなる。)
⇒ヨーロッパ系のレンチサイズは15mmもある。(自転車から来ています)
※アメ車系はインチ系になって工具が全く別。
ただし、アメリカ製の自転車は、インチとメートル系が混在で整備がとても面倒。
おりしも、
5月20日は、1875年メートル条約が締結された『メートルの日』です。
・・・・ 電管太郎