タコ足配線は、危ないことはよく言われます。
危険の要因として、
①コンセントへの電気負荷の集中
②トラッキングを引き起きやすい
③細い配線を使ったテーブルタップを誤って使用する。
④強度の無い増設プラグでタコ足をする。
といった理由を考えます。
①について、
・コーヒーメーカー、炊飯器、電気ケトル、暖房用ヒーター、ドライヤーなどは、
1台あたり、12A程度の電流が流れます。(ヒーター系の電気機器)
コンセント系統のブレーカーは20Aで動作しますので、
これをテーブルタップで複数使用したらブレーカーが落ちます。
②について、
・OA機器の普及で、パソコン、LANアダプター、モデム、など
1台あたりは電流が少ないものの数が多いと、
テーブルタップでコンセントを増設します。
すると、時間の経過とともに、この部分にホコリが蓄積します。
年末のお掃除の時に、ホコリを取るように心がけでいただきたいです。
(お客様のところで、電気のトラブルで調査すると、
コンセント回りにかなりホコリが溜まったところがあります。)
③について、
・意外と言われていないのですが、細い電線のテーブルタップを
使った場合が一番危ない。
◆細い電線(0.75mm2) ⇒許容電流値7A
◆OA用テーブルタップ(1.25mm2)⇒許容電流12A
(参考:コンセントの許容電流は15A)
つまり、細い電線の先に炊飯器、コピー機(項目①の機器など)を
接続すると、
細い電線が熱を持ち、
最悪、配線からショート、漏電を発生させます。
また、余った電線を束ねると、これだけで発熱します。
④について、
・コンセントの口数が少ないため、直接増設するためのアダプターですが、
可変型のプラグからの発熱事故、引っ掛かりによる変形、欠けの
問題が発生します。
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タコ足配線は、使用方法で危くなることを意識して、
日ごろからの注意をお願いしたいと思います。
電気はエネルギーそのものです。安全に使いましょう。
・・・・ 電管太郎
九州電気管理技術者福岡協同組合<o:p></o:p>
http://www.kfc-fukuoka.com/