電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

蛍光灯の話

2013-05-20 06:12:14 | うんちく・小ネタ

その昔、グロー球(点灯管)の無い

『蛍光灯スタンド(スイッチが二つあるもの)』がありました。

  おじいちゃん、おばあちゃんには、馴染みのものです。

 ※当時の照明は、ほとんどが白熱電球でした。

     天井に蛍光灯が付くと感動したものです。

       Furuisutando

<さて、問題です。>

 Q:以下の部品で配線をする場合の配線は、どのようにしたらよいですか?

     『蛍光灯スタンド(スイッチが二つあるもの)』の配線を考えてみましょう。

    Ktoi_2

 <点灯の原理>

  ① スイッチAを押し付けます。(回路ON)

  ② 『蛍光灯のタマ』の両端が赤く光ります

  ③ ここで、スイッチAを放します。(回路OFF)

  ④ この瞬間に、蛍光灯が点灯します。

  ⑤ 蛍光灯を消す時には、スイッチBを押します。(回路OFF) 

それでは、

  答えは、このようになります。

    Kkotae
  

『グロー式点灯方式の蛍光灯』はというと、これの応用です。

   1.Bのスイッチを『壁のスイッチ(入りっぱなし)』に交換

   2.Aのスイッチを『グロー球』に変更(ノイズ防止にコンデンサーを入れます)

  Kkotae_7

 このように、『壁のスイッチ』を入れると、『グロー球』がAのスイッチの動きをして

 蛍光灯を点灯させます。

 消灯する時には、『壁のスイッチ』を切れば消えます。

これが理解できると、

次に『ラビット型蛍光灯』となります。 

  これは、『グロー球』を無くして、効率を上げる方式です。

    Krabito_2
  ◆ラビット型の専用の「蛍光灯のタマ」と「安定器」が必要です。

構造が理解できれば、グロー式⇒ラビット式への改造も

 可能となります。

   ※蛍光灯の故障の判断も、原理が分からないと苦労します。

さらに応用として、

 『蛍光灯』『LED型蛍光灯』に改造する場合にも、内部配線が理解できると

 意味が分かります。

                                ・・・・ 電管太郎