イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

ここ数日

2009-05-21 19:42:22 | 会社
オフィスに私宛に外国人から電話がかかってきてます。

あるときはエグゼクティブサーチ会社だと堂々と名乗って会社の代表電話に。
今日はどこから情報を入手したのか、私の内線に直接。
今日のは悪質で、某有名企業を名乗ってかけてきました。
幸い秘書さんたちが撃退してくれたのだけど、おちおち電話にも出られない。

向井万起男「謎の1セント硬貨」

2009-05-21 00:27:04 | 日記
を読む。amazonの該当ページ

言わずと知れた向井千秋氏の旦那の本である。
テキサスに住む奥さんに会うためにたびたび渡米しているうちに出くわした、
アメリカに関する疑問を彼の中で解消する顛末を述べたもので、
全部で15章ある。
調査方法は基本的に関係者と思しき人たちへのメールだ。

表題のレアな1セント硬貨の話や、Kilroy was hereの話、
エリス島に関する話が面白かった。
小学生のときの修学旅行で国会議事堂を見学したとき、
ガイドさんが、「国会議事堂の一番上には部屋があって、
そこにはGHQが日本に進駐していた時代の落書きがあるそうです。」と
説明していたけれど、きっとそこにも書いてあるのではなかろうか。"Kilroy was here"って。

「オチがない!」と思ってしまう章もなくはないけれど、
概して楽しめると思う。


ところで、本書にも写真が載っているけれど、著者の向井万起男氏風貌
相当特徴的だ。
初めてテレビで見たとき、静岡出身の私でさえ、突っ込みを入れてしまったほどだ。
大学4年生のとき、向井氏のほかの本を読んでいた私が、
当時ゼミで(じゃんけんで負けたために)配属されていた原子核実験の研究室で
そのことを話題にしたことがあった。
「絶対見たほうがいいよ。」と言う私に対し、
「人の見た目を嗤ってはいけない」と静かに2度、諭した助手さんがいた。
まあ、自分を弁護するために言うと、別に馬鹿にしていたわけではなくて、
こういう個性を発して、周囲に屈せずにいる人と言うのはすごい、という
文脈だったのだけど。
当時読んでいた「君について行こう」は相当面白かったので、
そこが話の中心だったはず。
だって、スペースシャトルが地球を周回している間、
地球に対して垂直方向を向いているって、知ってました?

そのときは、人によって発言の受け止め方は違うのだから、以後気をつけねば、と
その後あまり守られなかった誓いを立てたものだ。

時は流れ、今年に入ってふとテレビを見ていると、
先だって行われたNASDAの宇宙飛行士募集の最終選考の様子を報じた番組があった。
(ちなみに、私は高校生のとき、見学で訪れたNASDAで、説明担当者に
「NASDAってのは、NASAのパクリですか?」と、もう少しマイルドな言い回しで
訊いてしまったことがある。)

冒頭で7人位の、最終選考に残った面々の経歴を紹介していた。
「XXさんは物理の研究をしており・・・」
ほうほう。
「XX研究所で・・・」
お、誰か共通の知り合いはいるかな
「専門は原子核で・・・」
あー、あの辺の人か。知っている人ではなさそうだな・・・
4年生のときのあの助手さんのうち一人は大阪の方で助教授になったらしいし、
そういえばあの時向井万起男氏の風貌について諭してくれた人は
相当変わった名前だった気がするなぁ。
確か苗字はこの人と同じだな。

あれ?この人はっ・・・

という感じで、画面越しに10年ぶりの再会をしました。
彼は残念ながら選ばれなかったけれど、
10年前のあのときから既に彼の中で何か思うところがあったのだろうか。
そんなことをふと考えたのでありました。