岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

無言館の雄弁性。

2006-11-14 18:14:20 | Weblog
この写真は、香川丸亀にある猪熊弦一郎美術館。現在ここで、無言館の作品展(戦没画学生いのちの叫び)が開かれている。信州上田にある無言館は、戦没画学生の作品を収集展示する美術館。その中に、明浜町出身の故中川勝吉氏の作品も。かつて石灰業で栄えた高山の風景もよく題材にしていたようで、観賞に立ち寄った。生きて帰らず、こうして一枚の残された絵が、切々と語りかける臨場感に圧倒された。

続き。

2006-11-10 08:24:23 | Weblog
先程の写真は、ホテルの窓からの一枚だが、今年の研究会は新大阪にあるここで開かれている。
過去二回は、この画期的農法の考案者である津野先生の居住する松山の道後で開かれたが、今回は全国の布マルチ農家のリクエストで、大阪開催となった。
三回目の今年も、70名ほどが全国から参集し、熱心に事例報告があり、成功例失敗例、とても参考になる。何より、農業を取り巻く現況が、元気印の前向き農業人たちから、沢山一度に聞けるのがイイ。
ところでウチだが、何とか収穫も終え、昨年と比べて収量は5キロの減。今年は周囲の農家が反当たり一、二割の減なので、マルチを二週間遅れで敷き直し、稲刈りも二度刈りして大変だったが、まずは良しとしないといけない。

大阪の朝。

2006-11-10 08:03:06 | Weblog
珍しく、今、大阪に居る。「第三回水稲布マルチ直播研究会」が昨日と今日、開催されている。初回、道後であった時に参加してその気になり、昨年から無農薬の米づくりを始めたのだが、これがナカナカ面白い。最初、産まれて初めての米づくりだったが、比較的うまくいき、ところが今年は大失敗。浮かべた綿の布マルチが、6月の大雨出水で流された。アノ時は、実際どうしようと途方にくれた。

山田地区のわらぐろ。

2006-11-04 11:25:42 | まちづくり


これは、山田地区の三島神社の側に、いつの間にか作られていた“わらぐろ”。

最近、宇和盆地にもわらぐろがナンダカ増えてきた。
勿論、昔のような圧倒的なおびただしい程のわらぐろ風景は望むべくもないが、それでもあちらこちらに、チラホラと見かけるのは実に嬉しい変化である。
「宇和わらぐろの会」が平成14年の秋に発足して4年、そうした効果に少しでもつながっているとしたら、これは楽しいことだ。

私の想像では、マスコミや何か、人の口に情報がのぼることで、何となく「俺にもそのぐらいは作れるゾ」という“昔とった杵柄(きねづか)”的気分がムクムクと湧いてきて、少しづつではあるが増えているのではないか。やはり、社会の中で刺激と言う要素は必要な事だと認識する今日この頃。

それにしても、このわらぐろの美的な佇まいは素晴らしい。名も無き、見事な“わらぐろマイスター”である。

今の宇和盆地。

2006-11-04 11:14:45 | まちづくり
現在の“わらぐろ風景”。

この9基の“わらぐろ”を、ナント宇和わらぐろの会会長上甲清氏は、たった一日で全部作ってしまう。
なんて人だ!!
“農”の世界の熟練者になると、こんなことが朝飯前に出来てしまう。
昨年から、「マイわらぐろ」を作り始めた岡目八目などは、小さな、ホントに可愛らしい“わらぐろ”を一基作るのにも四苦八苦。
しかも春先に開いてみたら、半分は中に水が入ってダメになっていた。今年は何とか汚名返上しないといけない。

写真風景正面の山は“烏殿(からすでん)”という名の山。

本来のわらぐろの風景。

2006-11-04 10:56:59 | まちづくり


城山門前市のテントには、少しだけ写真も展示した。

この白黒写真は、昭和30年代頭頃の宇和盆地石城平野の風景。SLが走り、あたり一面には様々な“わらぐろ”が林立していた。
今のように、まちづくり活動として“わらぐろ”を意識的に作るのではなくて、普段の生活の中で、フツウに当たり前のこととして、みんなが“わらぐろ”を作っていた時代。
形も様々、並んだ位置もバラバラ、ただし後々の運び出しに便利なように、出来るだけ小道に沿った位置に配置されていた。今は、見た目重視?(これもヘンな考えだが)か、何故か等間隔に作られる。
昔と今の違いとして、田んぼの広さも関係している。圃場(ほじょう)整備をした田では、一枚が昔の何枚分にも相当して、それだけでも藁の運ぶ距離が違ってくる。

城山門前市、パートⅡ。

2006-11-04 10:29:10 | まちづくり
上甲会長手づくりのミニわらぐろも、多くのお客さんの目を引いていた。
この日は、亀も展示していたが、何人もが購入した模様。

しかし、ミニわらぐろは、本物のわらぐろを作るより、余程時間がかかる。
実際に田んぼで作るわらぐろは、慣れた人だと(と言っても60歳代以上でないと作れないが)大体40分くらいで一基を作る。二人一組で、藁を投げる人と、積む人のコンビネーションで積み上げてゆく。昔は、夫婦一組の共同作業であった。ワラグロを作る日には、朝から奥方の機嫌を取っておかないと作るに作れないのだ。
それはともかく、ミニわらぐろは、一人でも何とかなるが、作り方はナカナカ大変である。宇和わらぐろの会の上甲会長が考案し、工夫して夜なべ作業で仕上げるが、一日では出来ない。
何時間もかかるので、労賃計算は出来ない苦心の作でもある。

城山門前市にて。

2006-11-04 10:05:57 | まちづくり
昨日は、松山のロープウェイ街で「城山門前市」が開かれ、我が「宇和わらぐろの会」も出店した。

昨年、同所での城下楽市に続いて参加させてもらったが、結構なにぎわいで宇和盆地石城(いわき)地区の新米やおにぎり、古代米(黒米・赤米)などが完売となった。何度も餅つきをして、よもぎや古代米の餅(パープルカラーの色をしている)などが人気だった。手前味噌となるが、確かに美味い。
おにぎりも、その場で炊飯して炊き立ての新米で握るので、美味くないワケがない。
時折り、“わらぐろ”のことや、ソレが昔の石城平野に林立していた風景などの話もしながら、いわゆる“おマチ”の人たちにも喜んでもらえたように思う。

写真手前の“わらぐろ”は、持ち運びの出来る移動式タイプを昨年工夫して考案。今年もアイキャッチの役割を充分に発揮した。