岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

モーガン邸の本。【8】

2007-05-15 12:10:08 | 良書紹介


「湘南の名建築・旧モーガン邸はこうして残った」

今年2月に、「モーガン邸を守る会」によってやっと発刊された活動記録の本。
万人に読まれるよう、写真や図面なども豊富で読みやすく、工夫された本になっている。
募金運動を軌道に乗せ、さぁこれからという矢先の出来事。

建物は残念ながら不審火という不慮の事態によって焼失したが、守る会の活動ポリシーや多くの市民の尊い気持ちまでが消滅した訳ではない。
こうしたこれまでの地道な取り組みの軌跡を通して、また次なる展開方式に向けて頑張り時かも知れない。

中世から続いたドイツの町のように、第二次世界大戦で壊滅したにも関わらず、市民の努力で見事に復元復興した例もある。
人は時として、全く立ち直れそうに無い試練をママ受けることがある。このモーガン邸焼失の事件などはまさにそれで、「えっ、なんで?」の世界。
だからこそ、運動の更なる発展を祈るばかり。
一冊1200円のこの労作に、多くの人が共感して頂く事を願う。

ご要望の向きは、nokazaki@dokidoki.ne.jp (岡崎)までご連絡を。


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2 コメント

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声なき声。 (utsunomiyas)
2007-05-16 23:41:14
モーガン邸のことは昔々岡崎さんから
伺ってましたので。
新聞を見てビックリしました。
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火事の喪失感。 (オカザキ)
2007-05-17 07:02:53
火災はいつの場合も悲惨です。
当方も高校時代に下宿先が焼けた体験があり、一番の喪失感は日記や写真など。例え残っていても消火活動で水びたしになり殆ど使い物になりません。飛躍しますが、戦後各地で焼け跡から復興した日本は、その意味でも凄いことです。
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