岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

鏝絵救出作戦、その三。

2006-06-18 13:23:59 | まちづくり
何とか取り外し、軽トラに積んで、みんなで記念写真。

このほか、家紋入り棟瓦や、軒丸瓦なども後々の活用のために、皆のリレーで下に下ろしました。
考えてみれば、今の家の建て替えは、スクラップ&ビルドなので、どうしても全ての廃材が産業廃棄物となり、しかも費用を出して捨てられます。CO2削減問題ではないが、あるものをただ捨てる、しかも費用を出して、という社会システムは、
その環境負荷を考えると、やはりどこかがおかしい。
昭和30年代までの日本は、特に我々の地域では、民家の解体の際に必ず入札があり、引き取り手がいて、それらは解体された後に移築使用されることが多かった。
その証拠に、宇和盆地などで民家の聞き取り調査をすると、この家はかつての何々家の建物を移築しただとか、どこそこにあった家を買ってきただとか、という話が諸々聞かれる。現に柱のほぞや仕口が、そうしたことを物語っていたりする。

消費は美徳の大量生産時代を迎えた昭和40年代あたりから、つまりは高度経済成長時代から以降、モノ余り現象の中で、我々日本のつましい暮らし方は劇的に変化していき、そうして今がある。
皮肉なことに、そうしたことに気が付くチャンスは、こうした家の建て替えの際が実は一番分かり易いのである。

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2 コメント

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鶴は千年 (ヲタ福)
2006-06-19 09:44:23
ホントはこの写真の中に入りたかったんですが、今回は残念ながらパスでした。鏝絵の取り外しって、いつも哀愁を伴います(腰痛も伴うケド)。でも、今回は地域の人を巻き込んでの取り外し作業、すごい意義のあるプロジェクトでしたね。

いつかまた佐田岬の空の下で舞うことができますように。



追伸、八多喜に松竹梅の鏝絵がありました。
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また今度。 (オカザキ)
2006-06-20 09:35:11
補修指導依頼があるかも知れませんよ。



県下に風前の灯火となりつつある鏝絵は数多く、助けられるのは一部だけ。今回も、人のつながりのお陰です。

八多喜の松竹梅、いつか拝めますか?

そう言えば、確かはやり病の時代に地名変更となった、めでたい地名が八多喜。その松竹梅、コリャめでたさも特上。
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